FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年9月16日号
先週のドル円相場
先週のドル円相場は、107円台を一気に通過し8月1日以来となる108円台を示現。米中関係の改善期待が高まり、株高・米国債利回り上昇・ドル高・円安の流れが鮮明となった。米国経済指標も好結果が続き、ドル金利を押し上げた。8月の生産者物価指数と消費者物価指数(食品・エネルギーを除くコア)はそれぞれ前年比+2.3%、2.4%と前月の+2.1%、+2.2%から加速。9月のミシガン大学消費者信頼感指数は92.0と予想の90.9を上回った。
株高・米国金利上昇とスティープ化
NYダウは8日続伸し27219ドルと史上最高値(27359ドル)に迫った。日経平均も9連騰で5月以来の2万2千円台を回復。市場のセンチメントはリスクオンに大きく旋回している。また米国10年債利回りは1.90%と1週間で35bpも上昇。イールドカーブ(2-10年の利回り格差)も2bpから10bpと大きくスティープ化した。米国景気に対する悲観論やリセッション懸念は胡散霧消し、過度の利下げ催促も影を潜めている。この2週間ほどで市場環境は激変した。
FOMCは票が割れる可能性
今週火・水曜日のFOMCでは25bpの利下げがコンセンサスとなっているが、FF金利先物は「据え置き」も2割程度織り込んでいる。さすがにここまで来て利下げ見送りはないと思うが、何人かのメンバーが利下げは不要として反対票を投じる可能性がある。メンバーの金利見通し(ドットプロットチャート)も極端な利下げ催促には応じず、現状追認にとどまるのではないか。もしそうなれば、利下げで材料出尽くしに加えて、「年内利下げ打ち止め」の観測が浮上し、ドル円はさらに上昇する公算が大きい。
日銀はどう出るか
ECBが先週金融緩和を決定し、FRBも今週追加利下げに動くとなると、日銀だけ何もしないわけにはいくまい。水・木曜日の日銀金融政策決定会合では、4つの選択肢…
① 短期政策金利引き下げ
② 長期金利操作目標引き下げ
③ 資産買い入れ拡大
④ マネタリーベース拡大ペース加速
のうち少なくとも①のマイナス金利深掘りを決定する可能性が高い。もし他の選択肢との組み合わせによる「黒田バズーカ」となれば、現在のリスクオンのセンチメントから見て、株高・円安の流れが加速する可能性が高い。
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トランプ外交の変化
米中は今週次官級協議を行い、10月初旬に閣僚級協議を再開する予定だが、ここに来てお互い歩み寄りの姿勢を見せ始めた。米国は10月1日から予定されていた関税率引き上げについて、10月15日まで延期すると発表。中国政府は米国製品16品目について追加関税の対象から外すことを発表し、中国輸入業者は米国産農産物の購入を再開した。トランプ大統領は先週超タカ派のボルトン補佐官を解任したが、敵対者を説得して交渉をまとめる(戦争を避ける)という本来のトランプ流「ディールメーカー」に回帰しようとしている可能性がある。もしそうなら米中貿易協議の暫定的合意あるいは一気に包括合意の期待は十分持てる。
市場心理の振り子はさらに楽観に大きく振れる可能性が高く、今週もドル円強気スタンスを維持したい。
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