FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年11月25日号
先週のドル円相場
米中貿易協議をめぐる楽観と悲観が交錯する中、ドル円は引き続き狭いレンジでもみ合いに終始。トランプ大統領は「(第一弾)合意に近づいている」と発言しているものの、中国側からは新たな情報発信はなく、市場では年内合意は難しいとの見方も浮上している。
なお韓国政府がGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)の破棄通告の効力停止(つまり延長)を決定したが、市場の反応は鈍かった。
先週一週間のドル円のレンジは108.28円~109.07円で値幅はわずか79銭。過去1か月では107.89円~109.49円で値幅は1円60銭だ。ドル円相場はあまり動かない。動かないから参加者が減り、さらに動意が乏しくなるという悪循環が続いている。市場では年内はこのまま107-109円で膠着するとの見方が多く、オプション市場のボラティリティ(予想変動率)は4~5%台と超低水準が続いている。
膠着が続く理由は二つ
ここまで相場が動かなくなった理由は主に二つある。一つは不確実性に対する「慣れ」だ。米中貿易協議や英国のEU離脱といった不確実性についての議論が長期間続いた結果、不確実性が常態化し、材料としての鮮度が落ちてしまったと考えられる。考えうる最悪の結果がおおよそわかってくれば、リスクに対する備えはでき、動揺は少なくなる。かといって状況が不確実であることに変わりはなく、早期の解決は困難であるため、積極的にリスクテイクをしていくわけにもいかない。
もう一つの理由は、米国の金融政策に対する関心の低下だ。利上げ局面・利下げ局面いずれでも着地点が見えてしまえば、市場の関心の圏外となる。最近の流れでいえば、市場がFRBの利下げ終了を確信した時点で、利下げはドル売り材料でなくなる。そして現在FRBは中立姿勢、今後のデータ次第で利下げも利上げもありうる局面だから、市場も身動きが取れない。
今週は感謝祭ウィーク、そしてクリスマス
米中貿易協議や英国のEU離脱といった不確実性に市場が慣れ、米国の金融政策に対する関心も低下した今、おそらく今週も相場は小動きというのが最も妥当な予想だろう。まして今週は11月第4週、米国の一大祝日である感謝祭ウィークである。週後半から為替市場は開店休業状態となることが予想され、積極的にリスクを取っていくべき局面でないことは確かだ。そして感謝祭が終われば、もうクリスマスシーズン。そのまま休暇に入る者も少なくなく、市場は三々五々閑散となっていく。
押し目買いは依然有効
ただし、動かない相場であれば、高金利通貨を買い低金利通貨を売るキャリートレードが有利であることも確かだ。ドル円は動きが鈍いながらも8月以来下値を切り上げる展開が続いており、下値では一定のドル買いニーズがあることがうかがえる。今週110円を一気に突破していく展開は考えにくいものの、あえて何かするとすれば108円台前半での押し目買いということになるだろう。
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