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はたして6月利上げは本当にあるのか?[井口喜雄]

トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。

ゴルフのベストシーズンは春と秋だといわれておりますが、最近は天気も良い日が続き、まさにゴルフ日和。ラウンドしたくてうずうずしております。しかし、家に残す家族には気を配らないと、我が家だけ妻の雷が落ち、土砂降りの雨ということもありますので注意が必要です。

さて、ゴルフもいいですが、マーケットではFRBの利上げが6月もしくは7月にあるかどうかが焦点になりました。

利上げの可能性が無視できない展開に

先週のFOMC議事要旨でも多くのメンバーが、条件付きながらも6月利上げが適切と回答するなど利上げの可能性が無視できない展開になってきました。

また、先日ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(今年の投票権なし)は「6月に利上げに踏み切り、米国経済状況が変化したら、再び利下げをすることも可能だ」と発言し、ブラード・セントルイス連銀(今年の投票権あり)も「政策金利を長期間、低水準に維持した場合、将来的な金融不安定につながる可能性がある」との見方を示すなど早期利上げ機運が高まっています。

私はこれまで6月の利上げは無いと思っていました。その理由として今年は米大統領選があること、そしてUKのEU離脱是非を問う国民投票が6月23日に控えており、その影響を考えた場合、このタイミングではないと思っていました。

しかし、UKのEU離脱に関しては残留派優位が大勢となったため、利上げに向けてハードルが低くなってきています。また、大統領選も党内の予備選挙が終わって本格化する7月前に利上げしておきたいとの思惑があるのかもしれません。 

現段階では年内1回の利上げか

とはいえ、6月の利上げに関しての可能性は依然として低く、現段階では年内1回の利上げ予想に今のところ変更はありません。当面の金融政策を判断する上で今週5月27日、来月6月6日のイエレン議長の講演を聞いてから判断する必要があります。

いずれにせよ6月利上げの観測が生きている限りドルの下値は支えられる公算が大きく、米ドル/円の弱気スタンスを一旦撤回し、シナリオを練り直したいと思います。

下落トレンドが再燃する可能性も

テクニカル面では方向性を示す一目均衡表の基準線も横ばいとなっており、明確に米ドル/円の下落トレンドが終わったとは言い切れません。上値を拡大して上昇トレンドになるためには雲上限の111.25円を突破する必要があります。

売り方も踏ん張りどころで、基準線や、21日移動平均線など複数の線が差し掛かる108.70円レベルを下抜けできれば米ドル/円の反発期待は剥落し下落トレンドが再燃する可能性もあります。
 
<長期展望>

米ドル/円は、中国を始めとした世界的な先行きの不透明感からリスクオフ地合いが簡単に払拭されるとは考え難く、円高に振れやすい地合いが続くと見ています。また、米利上げペースの鈍化、日銀金融緩和への限界などネガティブな材料は多く、長期的なターゲットとして100円付近までの下値を想定しています。

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