FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年11月16日号
先週のドル円相場は
米国大統領選挙は大接戦の末、バイデン氏がついに勝利宣言。また米製薬大手ファイザーがドイツのビオンテックと共同開発中の新型コロナウイルスワクチンの最終治験で好結果が出たと報じられたこともリスクオンに作用し、ドル円は週初にいきなり105円台へ急騰。実需のドル売りとぶつかってもみ合いながらも、一時105.68円と10月20日以来の高値をつけた。
しかし米ベテランズデーの祝日をはさんでワクチンフィーバーがひとまず一服すると、今度は足元のコロナ感染第三波に対する懸念からドル売り・円買いが入り、104.56円まで押し戻された。
ドル上昇は一過性
筆者は「リスクオンならドル売り、リスクオフなら円買い」と想定し、ドル円弱気スタンスを堅持していたため、先週のドル円急騰はやや意外感があった。しかしこうして戻り売りに押されて104円台まで下落してきたところを見ると、やはり上昇は続かず一過性の動きとなる可能性が高いと考えざるを得ない。
米国大統領選の決着とワクチン実用化期待が重なった結果、反応が増幅されてしまった感があるが、政権交代自体は現段階でドルにとってプラスともマイナスとも判断しづらいし、単に懸念されていたほど混乱しなかっただけに過ぎない。コロナワクチンはまだ完成・実用化したわけではなく、安全で有効なワクチンが世の中に広く行きわたり、コロナ禍が収束するのはまだ先の話だ。
米国10年債利回りは先週一時1%に迫る上昇を見せたが、足元の爆発的な感染拡大のさなかではこれも長続きせずに終わる可能性が高い。
景気悪化は不可避
米国の一日あたり新規感染者数は先週16.3万人に達し、感染拡大はとどまるところを知らない。トランプ大統領はロックダウンなど厳しい制限措置の実施を否定しているが、医療体制のひっ迫によってはその可能性もないとも言えない。
いずれにせよ10-12月期の経済は再び大きな下押し圧力がかかることは確実で、来月のFOMCでは資産買い入れの強化など追加緩和も視野に入ってくる。
実体経済や金融政策の見通しからも、ドルが継続的に買われるシナリオは描きづらい。
コロナ感染拡大に歯止めがかからない
下落トレンドは継続
先週のドル円急上昇をもってしても、高値・安値を切り下げるパターンは崩れておらず、3月以来の下落トレンドは継続している可能性が高い。また一目均衡表を見ると、先行スパンにしっかり上値を抑え込まれていることがわかる。
これまでのパターンに従えば、先月の戻り高値である106.10円近辺は強い抵抗線となっており、それを超えられなかった今回の戻り高値105.68円は、次の「超えられない壁」となる可能性が高い。今週も戻り売りスタンスで臨むべきであろう。
一目均衡表日足 先行スパンに頭を押さえられている 出所:NetDania
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