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全体的にはドル安だがドル円は取り組み妙味に欠ける[雨夜恒一郎]

全体的にはドル安だがドル円は取り組み妙味に欠ける[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2020年12月7日号

先週のドル円相場は

株高を背景としたリスク選好型のドル売りと、米国債利回りの上昇を背景としたドル買いがぶつかり合う中、ドル円は104円台をはさんで売買が交錯したものの、結局方向感がつかず104円近辺に収斂した。

金曜日に発表された米国11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が+24.5万人と予想の+46万人を大きく下回り、雇用改善ペースの鈍化が鮮明となったが、ドル円の反応は限定的。株式市場では逆に追加経済対策への期待が高まり、NYダウは30200ドル台へ大幅上昇となった。

株式市場はいいとこどり

コロナ感染拡大には依然歯止めがかからず、米国の1日あたり新規感染者数は3日に21.6万人と過去最多を更新した。しかしワクチン接種開始は近いとの期待から、株式市場の楽観ムードはむしろ強まっている。株式市場の視線はすでに「ポストコロナ」に向かっている。

しばらく停滞していた米国の追加経済対策への期待も高まってきた。先週は米上下両院の超党派グループが9080億ドル規模の経済対策案を公表。民主党のペロシ下院議長とシューマー上院院内総務はこの案を支持している。これに対して共和党のマコネル上院院内総務は5000億ドル規模の独自案を示しているが、トランプ大統領は合意できればどちらでも署名する意向のようだ。12月11日で暫定予算が期限を迎えることもあり、それに向けて現実的な規模での妥協を急ぐのではとの期待が広がっている。

また来週には今年最後のFOMCが開催されるが、労働市場の回復が停滞し始めたことを受けて、フォワードガイダンスの強化や米国債買い入れ増加など追加緩和への期待が高まっている。

コロナワクチン期待、追加経済対策期待、追加金融緩和期待と、株式市場にとって都合の良い材料だけを取り上げる「いいとこどり」の様相が強まっており、今週も米国株式市場は強気ムード・楽観ムードの中で高値を更新していく可能性が高い。

ユーロや豪ドルに買い妙味

現在の「ゲームのルール」では、株高はリスクオンを通じて安全通貨のドルを下落させる。ドルインデックスは先週90.50ポイント近辺まで下落し、2018年4月以来の安値をつけた。このままドル安の流れが変わらないとすれば、次のターゲットは2018年2月ごろの安値88.30ポイント近辺となる。ユーロドルは当時の水準である1.25ドル、豪ドルでいえば0.81ドル近辺が視野に入ってくるだろう。

ドルインデックスとユーロドルのチャート

ドルインデックスは88(右目盛)、ユーロドル(ピンク)は1.25ドルを目指す 出所:NetDania

ではドル円がどこまで下落余地があるかというと、実はあまり大きくないのかもしれない。リスクオン時には安全通貨同士のドルと円が並行して売られるため、ドル円は綱引き状態となってしまうからだ。また2018年2月当時のドル円の水準は105円近辺であり、現状レベルと大差ない。

中長期的に見てドル円は依然緩やかな下落トレンドにあると見ているが、短期的には、ドル円を売ってみても散々焦らされた挙句に値幅はたいして取れない可能性が高い。リスクオンシナリオにベットする(賭ける)のであれば、ユーロや豪ドルに対するドル売り、あるいはドル売り・円売り=クロス円の買いのほうが妙味がありそうだ。

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