2013年、私は目標をつくりました。それは自分自身もそうですが、皆さんにも損を最小限に抑え、利益を最大限に伸ばし、大きく資金を増やしていただくことです。今年はみなさんと一緒になって、FXでどんどん資金を増やしていきたいと思います。
分析力を完成させる
FXのトレードで損をするリスクを最小限に減らし、利益だけを最大限に増やすためには、いくつかの分析力を養う必要があると思います。必要だと思う6つの分析要素を次の図のように纏めてみました。
複数通貨の観察と分析
たくさんの組み合わせがある取引通貨は、「ドル/円」「ユーロ/ドル」「ポンド/ドル」などのドルストレート以外は、すべて合成通貨です。たとえば、「ユーロ/円」であれば、「ユーロ/ドル」と「ドル/円」を一緒に取引して、無理やり「ユーロ/円」という合成通貨をつくり出しています。
「ドル/円」だけを取引通貨としている場合でも、クロス円の合成通貨は必ず「ドル/円」を介するので、やはり、合成通貨と組み合わせた3通貨を観察するほうが安全です。さまざまな通貨の影響を大きく受けている為替相場では、1通貨だけを見てトレードするのは大変危険なトレードだと思います。繋がりのある複数通貨を観察することが大変重要です。
3通貨のトレンドと勢いの分析
合成通貨の「ユーロ/円」で取引するのであれば、「ユーロ/ドル」「ドル/円」が同時に同じトレンドで、勢いがあるときが一番安全なエントリータイミングです。このことから、合成通貨を観察するときには、3通貨同時に観察する事がとても重要です。
複数時間足の観察と分析
市場の大きな流れを把握し、今の時点で相場がどの位置にいるのかを知ることは、今後の動きの予想を立てるときに大変助かります。私は4時間足と30分足を自分が観察している通貨分すぐに見ることができるようにしています。朝からの動きの予想を立てるときに大変役に立っています。
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通貨の強弱の分析
複数の通貨が同時に取引されているので、そのなかで取引が集中している通貨もあれば、あまり取引されていない通貨もあります。何の通貨が今一番取引されているのかがわかると、「思ったよりも利益が伸びなかった」ということがほとんどないので、エントリーしたときの利益率も高く大変効率的です。通貨の強弱はぜひ、通貨の勢いの次に意識していただきたいと思います。
私はKu−Chartz7をお勧めしていますが、他にもフリーのインジケータで、通貨の強弱がわかるインジケータはありますので、ぜひいろいろと試していただきたいと思います。
ファンダメンタルや発言の分析
為替の市場は、さまざまな国の経済状況や政府の要人発言、金融機関の要人発言の影響で、今のトレンドからまったく逆のトレンドにいってしまうことが多いです。とくに、最近の相場は一方通行の動きだと思っていると、何かの発言や指標発表の後に急にトレンド変換してしまいます。
発言や発表などの内容を分析できるファンダメンタルの知識を身につけることは、FXトレードをしていくうえでとてもプラスとなりますので、ぜひ毎日、FX業者の提供するニュースを見て、大きく動いた前後のニュースをメモしておきましょう。必ず次の同じニュースのときに、利益を出すカギとなってくれるはずです。
指標結果の分析
毎月スケジュールが決まっている各国の指標発表の内容でも、相場は大きく反応するときがたくさんあります。長年トレードをしている方のなかには、この指標発表の時だけトレードしている方もいるくらいです。とくに、市場が反応しやすい政策金利発表や失業率、GDPや貿易収支などは、国の数だけ発表があるので、1カ月のうちでチャンスは山ほどあります。
指標結果の内容の良し悪しでどのような動きをするのか分析して、指標発表後に瞬時に上昇か・下降かの判断ができるようにしておきましょう。
午前・午後・夜のポイント
午前中は日本円だけでなく、オセアニア通貨である「豪ドル/円」「NZドル/円」も大変利益を取り易い通貨です。東京時間でも豪ドルやNZドルはよく動きます。また最近は、正午前後に相場が大きく動くときが多いです。夕方から夜にかけてはやはり、ユーロやポンドなどの欧州通貨が中心になって動きますし、夜中近くはNY時間なので、ドルに関係した通貨がよく動きます。
この流れが毎日あるわけですから、1カ月の間に、本当にたくさんのチャンスがFX市場にはあります。時間帯での通貨の特徴を必ず覚えておきましょう。
一度のエントリーでの目標利益の目安
私は忙しい日や外出しない日は、ほぼ毎日パソコンを立ち上げてチャートを見ています。そして、エントリーの条件があったときにはエントリーをしています。勢いがついてからエントリーした場合、だいたいひとつの勢いは20pipsぐらいの利益になります。最初はとくに、20pipsという数字を決めて狙っていたのではなく、何度も何度もエントリーしていくなかで、勢いがついてから決済までがだいたい平均して20pipsぐらいだと気がつきました。
ですので、利益確定の目安として、20pipsぐらいを目標にし、トレードになれていない方は10pipsぐらいで毎回決済することをお勧めします。だんだん慣れてくると、利益を伸ばす感覚もわかってきますので、とりあえず安全圏で決済することを心がけるようにして下さい。今回の内容が皆さまのトレードのお役に立つことができましたら、私としましても大変嬉しいことです(月刊FX攻略.com 2013年4月号掲載)。
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
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取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |