FXで成功する人と失敗する人にはどのような違いがあるのでしょうか? 不動修太郎さんはFXで勝つには、失敗する投資家と同じような行動をしないことが大切だといいます。今回は、成功する人と失敗してしまう人の違いを不動さんに教えてもらいましょう。
FXで失敗する人の投資行動とは?
初心者だったころの私を含め、FXで勝てない人たちにはいくつかの特徴があります。よく見かけるのは、ある必勝法を手に入れさえすればいつまでも楽に勝ち続けることができる、と考えてしまう人たちです。
FXでは高い精度で将来の値動きを予想することが大切です。しかし、それ以上に重要なのは資金管理です。FXで失敗する人の多くは勝つために必要な資金管理、売買のルール作りなど、手法以外の大切な要素をマスターしていない傾向があります。
失敗する人の性格
FXで失敗するのは、大きな利益を上げた人の話を聞いてうらやましくなり、すぐに大きく勝とうとしてポジションサイズ(投資額)を大きくしてしまう人に多いです。ポジションサイズを大きくしたときに予想とは逆に相場が動くと、大きな損失を出してしまいます。まずは入門書を読むなどFXに必要な知識と情報を集め、次にデモトレードか少額トレードを始めるという順序を踏むべきでしょう。
FXはギャンブルと同じではありません
FXは投資であって決してギャンブルではありませんが、FXで負ける人たちの思考は負けるギャンブラーと似ています。勝っていると同じ手法でいつまでも勝ち続けられると考えてしまい、損をすると損失を一気に取り返そうとして大きな勝負に出てしまいがちです。
FXなどの投資では、含み損が大きくなると冷静な判断ができなくなり、損失をさらに大きくしてしまう場合が多いです。
FXで成功するには
FXで成功する投資家になるには、これまで述べてきた失敗する投資家と同じ行動をしないようにすればいいのです。
FXで負ける原因は、偏った情報を信じてしまう、勝率が低い手法をいつまでも使い続けてしまうなどいくつかあります。それらを一つずつ自分の投資手法から取り除く人が勝ち続ける投資家になれます。そして、自分で投資情報を調べる、あるいはFXのセミナーに出席するといった、積極的で行動力がある人は成功しやすいです。
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売買のルールを確立
手法だけではなく損切りを含めた売買のルールを作り、そのルールを守ることがとても大切です。売買のルールがあやふやだと、その場の思いつきで「勘」に頼った投資をしてしまいます。もし、作った売買ルールで勝てなければ、ルールを改良していけばいいのです。
また、エントリーのルールを決めてもしばらくするとエントリーの判断基準を忘れてしまいがちです。そうすると含み損が出てもそのポジションを持ち続け、損切りしにくくなってしまいます。そうならないように、まずは売買のルールを決め、それを書きとどめておきましょう。
例えば、移動平均線が上向きだから買うというルールを作ったのであれば、その後、移動平均線が右肩下がりになったら相場が下落に転じたと判断して損切りすべきです。
FXでは、テクニカル指標の組み合わせやパラメーターをその時点の相場環境に合わせて設定すれば、勝率の高い売買手法を作り出せます。しかし、相場の動きが大きく変わると以前と同じ手法を使っても勝てなくなる場合があるので、定期的に売買手法を見直しましょう。
ここでチャート①をご覧ください。チャート上の赤い線は期間20の短期移動平均線で、青い線は期間40の長期移動平均線です。移動平均線は一般的に、短期線が長期線を下から上に交差したときに買う戦略が有効なので、「買」と記した場所で買いポジションを持ち、反対に短期線が長期線を上から下に交差した「売」の場所でそのポジションを決済します。
この売買のタイミングは実際の相場の山、谷よりも遅れていますので、値動きより少し早い時点で売買すれば、利益が大きくなります。ですから、この設定よりも短い期間の方がより良い結果になりそうなので、売買ルールを改善していきます。
発明王エジソンは電球を完成させるまでに何百回も失敗を繰り返したといわれますが、そのたびに原因を調べ、改善を繰り返したので電球を発明することができたのです。手元の資金を大きく減らすような大失敗は避けるべきですが、小さい失敗をたくさん経験し、同じ失敗を繰り返さないようにすることがFXで成功する早道です。
※この記事は、FX攻略.com2020年3月号の記事を再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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