FXトレード作戦室|第9回 FX取引にたくさんの画面は必要なのか?[FX攻略.com編集部]

FXトレード作戦室|第9回 FX取引にたくさんの画面は必要なのか?[FX攻略.com編集部]

この国で唯一の月刊FX情報誌を刊行している立場から、多くのトレーダーが犯しやすいミス、失敗、陥りがちな勘違いを抽出し、皆さんと共有していくのが当企画の目的です。今回は「FX取引にたくさんの画面は必要なのか?」について考えていきたいと思います。

ステレオタイプなプロトレーダーのイメージ

FXで十分に稼いでいるプロのトレーダーといえば、チャートが表示されたたくさんのモニターに囲まれていて、常に相場を監視しているようなイメージを持っていませんか?

このイメージは、半分正解、半分不正解です。今月は、マルチモニターについて考えていきます。

スキャルピングは複数画面が効果的

マルチモニターとは、一台のパソコンに複数の画面をつなぐことで、パソコンの性能が向上し、モニターの価格も安くなったため、今では誰でも気軽に行えるようになりました。

FXの場合、主に複数のチャートを出すためにマルチモニター環境が構築されます。また、チャートとは別に取引システムを表示させる、ニュースなどの情報収集を行うといった使い方も一般的です。

さて、マルチモニターの目的は、ほとんどただ一つといって良いでしょう。それは「たくさんの情報を同時に得るため」です。得る情報が多くなければ1枚の画面で良いですし、情報を同時に処理しなくて良いなら、やはり複数の画面でなくても構いません。

マルチモニターがほとんど必須なのは、短時間で売買が完結するスキャルピングです。即断即決が前提になるため、チャート画面を切り替えながら分析している時間はありません。

このように、トレード時間が短くなるほど、情報の同時処理が求められるため、必然的に求められる画面の枚数も増えていきます。

長期トレードと自動売買では不要

逆にトレードの時間が長くなるほど、そして同時処理する情報量が少なくなるほど、たくさんのモニターはいらなくなります。典型例は週足、月足といった長い時間軸のチャートしか見ないポジショントレード、あるいはスイングトレード。チャートの更新がゆっくりなので、各種情報を順番にゆっくり吟味する時間があります。

また、トラリピ、ループイフダン、iサイクル注文といったリピート系自動売買や、MT4のEAやミラートレーダーなどのプログラム系自動売買も、頻繁な情報収集やチャート確認は必要ありません。

つまり、複数の画面がどれだけ必要かは、トレードスタイル次第ということになります。

簡単にできるので軽い気持ちでトライ

ただ、一昔前と比べて、マルチモニターの導入ハードルはとても下がりました。廉価なエントリーモデルのデスクトップパソコンでも、ノートパソコンでも当たり前のように映像出力端子はついているので、そこにケーブルを差し込むだけで、複数の画面でFXができます。

よりトレードに集中できる環境を目指すのも、FXの収支向上につながるかもしれません。

マルチモニターの必要性と導入への流れ

マルチモニターの必要度はトレードスタイル次第

マルチモニターの有効度

なぜ、トレードをするために複数の画面が必要になるのか。答えはとても簡単で、同時にたくさんの情報を処理するトレードスタイルほど、マルチモニターの必要性が増します。例えば、「20種類の通貨ペアを見ながら、日経225とNYダウをチェックしつつ、ニュースも読みまくる」というスタイルなら、とうてい一画面では成り立ちません。

また、短期トレードほど一つの情報を確認するのに時間をかけられないため、必然的にたくさんの画面で素早く情報をチェックすることになります。

そのため、スキャルピングのプロは、ほぼ全員が大量のモニターに囲まれています。逆に月足のポジショントレーダーなら、ノートパソコン一台でも問題なく運用が可能でしょう。

1万円前後で購入できるお手頃のモニターも

1万円前後で購入できるお手頃のモニター

パソコン周辺機器のコストダウンは年々進んでおり、それはモニターも例外ではありません。現在は20インチ前後の、MT4で複数のチャートを表示するのには十分なサイズのモニターが、1万円前後で販売されていることも珍しくありません。

とはいえ、一度に何枚もモニターを買い揃えるのはそれなりの出費になります。よって、トレードで利益が出るごとに追加購入していくといったように、段階的にトレード環境を拡張していくのもやりがいが感じられて良いかもしれませんね。特に短期トレードをするなら、環境の整備は重要です。

マルチモニターの導入例

ノートパソコンにHDMI接続

ノートパソコンにHDMI接続

ノートパソコンでも、最近は上の写真のようにHDMIという接続端子が搭載されているモデルが増えています。こちらはHDMIケーブル一本で、簡単に映像をモニターに出力できますが、モニターにもHDMI端子が必要です。

複数の映像端子に接続する

複数の映像端子に接続する

デスクトップパソコンの場合、複数の映像端子があるものも。上の写真は、左からDVI-D、HDMI、VGAポートとなります。特別なグラフィック機能を持たない廉価なモデルでも、1〜2個の映像端子があることは珍しくありません。

※この記事は、FX攻略.com2018年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。