トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
世界的な株安、原油安のなか、安倍首相が「通貨安競争は避けなければならない」と発言したことで、米ドル/円は一時110円を割れ109.95円迄下落しています。週末にかけては、介入警戒感もあり、やや神経質な地合いも予想されますが、米ドル/円はショートスタンスを維持します。
本日深夜のFOMC議事要旨に注目
注目されるイベントは本日の深夜に予定されているFOMC議事要旨と、明日未明に予定されているイエレンFRB議長の講演になります。FOMC議事要旨ではタカ派的な内容が散見する可能性がありますが、イエレンFRB議長の講演では先月の発言を一転するとは考えにくく、前回の確認をするハト派的な内容となりそうです。
実際のFOMC内部ではハト派が大勢で、米利上げに関しては米国内の景気ではなく世界的な景気動向を重視していることから利上げペースは緩やかなものにならざるを得ません。
また、政府日銀による介入ですが、110円台では菅官房長官が「為替水準の動向について緊張感を持って注視」「必要に応じて適切な対応を取る」との口先介入がやっとで、現実的な介入実施の水準はもう少し下の107円~108円レベルとみています。突っ込み売りは危険ですが、介入への催促相場から下値を模索する値動きとなりそうです。
目線は大きく下向きに
テクニカル面でも5日、25日、75日、200日の主要移動平均はいずれもマイナスに傾いており、下落トレンドと確認することができ、年初来3回跳ね返されたサポートを割り込んだことで次のステージへ突入したと考えられます。
レジスタンスは今までレンジ下限だった110.80円付近となる一方、下値に関してはこれといったサポートが見当たらないだけに目線は大きく下向きにする必要があります。
米ドル/円は110円を割れたことでバーゲン・ハント的な買いが入りロングが約80%と偏ったポジションになっています。
日足ボリンジャーバンドを見ると3σ下限にまで絡む展開となっており、相応のリバウンドが入ってもおかしくない水準ではあります。ただし、上昇はテクニカル的な調整の範囲内にとどまる可能性が高く、リバウンド狙いの買いはごく短期にとどめておくのが無難です。
<長期展望>
米ドル/円は、中国を始めとした世界的な先行きの不透明感からリスクオフ地合いが簡単に払拭されるとは考え難く、円高に振れやすい地合いが続くと見ています。また、米利上げペースの鈍化、日銀金融緩和への限界などネガティブな材料は多く、長期的なターゲットとして100円付近までの下値を想定しています。
【ご注意】
※記載の内容は投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではございません。
※投資に関する最終判断は、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
※掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性を保証するものではございません。
※当サービスに基づいて被ったいかなる損害についても、トレイダーズ証券及び情報提供元、関連会社は一切の責任を負いかねます。
※いかなる目的を問わず本情報の複製、転送及び販売を固く禁じます。
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |