トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
トランプ大統領が目玉政策であるオバマケア廃止を断念したことで、今後の税制改革やインフラ投資計画にも不透明感が出てきました。ドル円は一時110円前半まで下値を拡大しており、この下落の流れが継続されるか見極めることが週末にかけてのポイントとなりそうです。
短期的にはドル円は戻り売りの好機と見る
トランプ政権への失望から、現在打ち出している政策に不透明感が加わり、マーケットとしては次のターゲットである110円割れを意識せざるを得ません。
昨夜はフィッシャー副議長が、FOMCメンバーの予想が年内あと2回程度の利上げであることについて、「妥当」と発言したことがドル買い材料となり現在は111円台に回復していますが、年内あと2回の利上げは既定路線で、そこまで上げ材料になるとは考えにくいです。となれば、昨夜の上昇に関しては、直近5円近い下落をしていたことへの単なる自律反発と考える方が自然です。
あくまでメインシナリオは、トランプ政権から税制改革やインフラ投資に対する明確な計画が出てくるまでの間は、オバマケア廃止失敗によるトランプリスクを追いかける形で大丈夫だと思います。もちろん110円は心理的節目として意識されるため簡単にブレイクできる価格ではなく、反発する可能性も高いのですが、111円台であれば戻り売りの好機ととらえております。
テクニカル的には判断が難しいところ
ドル円の日足を見ると111.50円のレンジ下限(白線)を明確に割り込んでおり、下方トレンドが確認できます。一方で2回にわたり110円割れをトライしたものの、2回ともきれいに跳ね返しており、110円が強固なサポートとして機能している事が確認できます。
これにより長めの下ヒゲが2回(青丸)出現しておりこれを反転のシグナルと捉える事もでき、テクニカル的には少し難しい判断を強いられます。
中長期でユーロはロングが有効か!?
ユーロドルは軟調なドルの影響もあり、しっかりした地合いが続いています。もちろん、フランスの大統領選挙などで報道のたびに下押しするリスクを抱えてはいますが、長期的に見ればECBが出口戦略に向かうとのモメンタムがあるなか下値は限定的です。
また、テールリスクは計り知れないものの、フランス極右政党のルペン氏が勝利する可能性も現段階では低いです。結果リリーフラリーからユーロ上昇と考えるのがメインシナリオではないでしょうか。ユーロドルは1.09-1.10ドルをターゲットにしています。
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