なぜゼロサムゲームと誤解されるのか?
こんにちは、いいだっち先生です。前回までは決済理論について書きましたが、今号からは新しいテーマで書いていきます。FXの魅力やトレードに関するメリット(優位性)について、もっと深く知っていただければと思います。
いいだっち先生は、仮想通貨や株、先物などFX以外のトレードは全くしません。それは、FXには他の金融商品にはない魅力や優位性があるからです。FXトレードの優位性を知ると、他へ目移りすることがなくなり、ブレることなくFXの道を極めたいと思うようになるはずです。
FXを解説する記事で、たまに「FXはゼロサムゲーム」と論じているものを目にします。おそらく、株式投資と為替を混同させているのでしょう。FXは1998年の法改正により、銀行でなくとも金融庁のライセンスを受ければ為替を業として営むことが可能になりました。そして、2001年にインターネットのブロードバンドサービスが普及し始め、インターネットの常時接続が可能となり、個人でもチャートをPC画面で常に表示できるようになりました。デイトレーダーと呼ばれる人たちが出現するようになったのは、このころからです。
つまり、FX創成期にセミナーなどでFXを解説していたのは、株式投資セミナーからくら替えした人たちです。株式投資と同じ要領で解説し、それが一般に広まっていったのだと思われます。
ゼロサムゲームとは
そもそもゼロサムゲームとは何でしょう? ゼロサムゲームとは、簡単にいうと勝っている人がいる分、同じくらい負けている人もいて、それらを合わせるとちょうどプラスマイナスゼロになるゲームのことです。
ゼロサムゲームは勝っている人がたくさん出現すると、その分負ける人も出てしまう、つまりパイの奪い合いです。儲かっている人が増えてしまうと、勝ちにくくなってしまいます。これはパイが限られているために起こってしまう現象です。
果たしてFXはパイの奪い合いなのか
そこで重要なのは、FXが「パイの奪い合い」なのかどうかです。例えば、「転売ビジネス」は掘り出し物という限られた品をいち早く手にしなければ安く仕入れて高く売ることができませんので、典型的なパイの奪い合いです。不動産ビジネスも同様です。これも優良物件を取り合う場面は避けられませんので、誰よりも早く良い情報やニュースを仕入れて物件を得る必要があります。やはり株式投資も同じく、優良銘柄を取り合う必要が出てきます。
ではFXはどうでしょうか? 優良なドルやユーロ、掘り出し物のユーロ、質の良いドルなんてものは当たり前ですが存在しません。結論をいうと、FXに「パイの奪い合い」はないということです。ゆえにFXはゼロサムゲームではありません。
パイの奪い合いがないと何が良い?
パイの奪い合い=掘り出し物の取り合いがないということは、いつでも好きなときに好きなだけドルやユーロを買えるのです。同じように、資金が許す限り自分の好きなタイミングで好きなだけ売れるのです。物が限られている転売や株式、不動産はこれができず、買い手がつかなければ売却できません。ここがFXと他の大きな違いで、FXには競争がないのです。
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競争がないからこそいえる優位性
皆さんの周りで、競争がないビジネスというのはありますか? すぐには浮かばないと思います。というより、ほぼないといって良いでしょう。世の中のビジネスは常に激しい競争にさらされています。皆さんの仕事も、その中でいかに他よりも優位性を保てるかという競争をしていると思います。しかし、FXには競争がありませんので、他者よりも優位性を生み出す必要がありません。他人よりも優れたセンスや知識がなくても問題なく、いち早く情報を得る必要もないのです。
自分の好きなタイミングでいつでも売り買いができますから、利益が出るように適切なタイミングで売買すれば良いのです。この適切なタイミングで売買するのが難しいと思われるかもしれませんが、そもそも競争がないので他人より秀でる必要もなく、ある一定の水準の技量さえ習得すればトレーダーとして安定した利益を出せるのです。
FXトレードの本質をきちんと伝えられる方が少ないのが現状で、この事実を初めて知った方も多いのではないでしょうか。皆さんがどんどん勝てるようになったからといって、いいだっち先生の利益が減ってしまうことはありません。安心して稼げるやり方を教えられるのもFXならではの魅力なのです。
※この記事は、FX攻略.com2019年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。