多くの成功者がトレードノートをつけることを勧めています。しかし、その教えを行動に移す人は少ないというのが実情です。簡単なようで、面倒くさい。そんなトレードノートについて、香澄ケイトさんのお話を聞いてみましょう。
トレードノートは成長するためのツール
皆さんは、トレードノート(トレード日誌)をつけられていますか? トレードノートは、トレードを向上させるための有効ツールです。トレードノートには「トレードの内容を文章にしてまとめておくことで、後から自分の手法を反省したり成功パターンを把握したりすることができ、ひいてはトレードの進化につながる」というメリットがあります。
う~ん、いちいちトレードの記録を残すのか。面倒くさいな~と思ったら、もうそれでおしまいなんですが、この書き記すという行為を嫌がっていると、自分の失敗などを反省できずに、いつまでも同じ過ちを繰り返してしまいます。
せっかく身銭を切ってトレードしているのだから、成長したいと思いませんか? ですから、一手間かけることを惜しまずに、トレードを向上させるためのツールとして有効なトレードノートをつけてみましょう。
トレードルール⇒トレードプラン⇒トレードノート
では、どのようにしてトレードノートをつけたら良いのか、どんなことを書いたら良いのか、ご説明しましょう。誰でもトレードを行う前に、トレードプラン(シナリオ)を立てますが、基本的にそれを書けば良いんです。
書きつけるものは、大学ノートでもエクセルでも何でもお好みのものでどうぞ。私はコクヨのキャンパスノートに手書きしています。手書きにしているのは、手で書く方が、時間がかかり、その間に冷静になれる(ような気がする)という理由からです。
トレードプランは、おおよそ以下のような内容になると思います。
①トレードする通貨ペアおよびサイズを決定
②経済指標などファンダメンタルズの確認
③チャートでトレンドを確認
④エントリーか様子見かを決定
⑤エントリー、ストップロス、利食いを設定
もう一つ、トレード後の結果および感想(心理状況なども含め)も、加えてください。
私は初心者のころは、トレードをすること自体が面白くて、トレードプランもトレードノートもつけていませんでした。トレードの根拠もなく、何となくポジションを持ち、テキトーなところで利食うかロスカットできずにポジションを塩漬けにするかでした。
これではいけないと思ったときに、トレードルールの構築の重要性を知り、トレードプランを立て、トレードノートをつけることを心掛けるようにしたのです。トレードルール⇒トレードプラン⇒トレードノート、これらは全てリンクしています。
「ポジポジ病」から厳選トレードへ
私がよくやってしまっていたのは、「飛び乗り」や「追っかけ」。しかし、トレードプランを立て、それをノートに書いてからトレードするのであれば、慌てて多くのポジションを持つことはできません。
初心者のころは「ポジポジ病」にかかっていましたから、私にとってのトレードノートの最大のメリットは、やたらとポジションを取らなくなったこと。言葉を変えれば、厳選してトレードをするようになったことです。いちいちノートに書かなくてはいけないから、面倒になってトレード回数を減らしたということも正直に告白します……。
トレードノートは、あまり詳細に書こうとすると途中で挫折します。きっちり書かなきゃだめなんだ!トレーダー失格なんだ! と思って書くことに集中していた時期がありましたが、モチベーションは徐々に低下しました。
トレードノートに書かなくてはいけないのは、どうして自分が買おうと思ったのかまたは売ろうと思ったのか、「はっきりとした判断の根拠」です。このことが書けなければ、トレードは見送り。何となくエントリーすることは避けられます。
完璧よりも簡単に
続けられないと意味がありませんから、完璧に書こうなんて思わなくて良いんです。ご参考までに、トレードノートの超簡単サンプルです(下画像参照)。
まずはこんな感じで安心して(?)つけてみてください。トレードノート、継続していれば、トレード向上へのさまざまなヒントを与えてくれると思いますよ。
※この記事は、FX攻略.com2017年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |