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淳一FXのスキャルピング教室|第6回 FXでなぜメンタルが重要なのか②

淳一のスキャルピング教室|第6回 FXでなぜメンタルが重要なのか②[淳一FX]

 第5回では、FXで最も重要だと言われる「メンタル」について、トレードに影響する意味や自分自身の問題点をピックアップし改善する方法などつづってまいりました。今回も引き続きメンタルについて別の視点から考えていきたいと思います。

現状を認識して問題点を具体化する

 現在の状況を「月単位で負けの方が多い」「月や年単位でプラスになったりマイナスになったりを繰り返している」「毎年プラスが続いている」と大きく3段階に分けたとき、それぞれの段階に特徴的な問題が存在します。自分自身の現状を把握することで問題点を具体化し、改善する方法を考えてみましょう。

負けの方が多い人は自ら負けを選んでいる

 FXを始めたばかりの方だけではなく、手法やルールが完成して間もない方に多くみられる特徴的な問題は「損切りができない」「ルールが守れない」「負けが続くと取り戻すことしか考えられない」「勝ちが続くと大きく負ける」「上がる、下がるという思い込み(バイアス)が強すぎる」などがあります。心理的に「不安や恐怖、興奮状態」「自信喪失や過剰」であるが故に厳選されるべきポイントが甘くなり、失敗を認めることができない状態が引き起こした結果です。

 FXを始めて間もない方にとっては「手法」が一番の問題だと考えがちですが、実は手法はさほど関係ありません。FXの場合、大前提として手法や情報が全くない状態であったとしても完全無作為に売買し固定された損益幅での取引を繰り返すことで、理論的な収益はやがて±0になります(手数料を無視した場合)。これを言い換えれば、第1段階では「自ら負けを選ぶ取引をしている」状態と言え、その主な原因は自分自身のメンタル的な影響なのです。

 もし「沈着・冷静」な心理状態でのトレードができていれば、たとえ突発的な暴落相場であろうと損失を限定させることができ、損失を限定したトレードさえ続けていれば必然と資金は減らなくなるのです。「限定」とは言え「負け」なのに資金が減らないのは不思議な話に聞こえてしまいますが、前項でも述べたようにFXは心理的な偏りをなくすことさえできれば必然的に「損失+利益=±0」に近くなります。

改善のためのヒント

①「損切りができない」「ルールが守れない」心理状態のときは単純に「トレードしてはいけません」。これは車の運転と同じで絶対に必要だからこそブレーキやルールがあるのです。トレード中に損切りができない、ルールが守れないという状況は既にそのトレードが想定と異なり失敗しているということです。そのような状態に陥ってしまったときには、いったん「ポジションをカット」して「気持ちがリセットできるまで相場を休む」癖付けをしましょう。焦らなくても相場は逃げません!

②「連勝や連敗の後に大きく失敗する」これは誰もが通る道です。トレードを続けていれば10連勝や10連敗なんてこともめずらしい話ではありませんが、連勝が続けば高揚し、連敗が続けば凹む、それは人として自然なことです。ですがトレード中に限っていえば、メンタルの大きな変化はとても危険な状態です。

 高揚し気持ちが大きくなれば通常以上にリスクを取るトレード(許容を超えたロットでの取引や優位性の減少など)になってしまうかもしれませんし、負けがかさみ凹んでしまうと「取り返したい」という気持ちが先行し、無謀なトレード(過剰なロットでの取引、無計画なナンピン、入金して口座資金を強引に増やすなど)を繰り返し、悪循環の後に破綻してしまう可能性さえあります。

「前回の損益は次のトレードと関係ない」のですから、良くても悪くてもトレード中は気にしてはいけません! 内容自体は経験則として重要になりますのでノートをつけましょう。前トレードの損益を引きずってしまう癖があれば「連勝や連敗が○回続いた場合は○時間休む」などメンタルの浮き沈みを抑制するルールを新たに設けましょう。

③「思い込み(バイアス)が強すぎる」と最終的に利益がなくなってしまったり、損切りが遅れたり、無計画なナンピンを行ったりするなど、ルールを無視してしまう大きな問題につながります。要因は「直近の成績が調子良く自信過剰になっているとき」「普段より強いサインが点灯したとき」「閲覧している情報ソースが全て同じ方向を示唆したとき」「尊敬するトレーダーが同じポジションをとったとき」などさまざまですが、このような状況下で人は心理学でいう「確証バイアス」状態に陥りやすくなります。

 これを相場心理に置き換えると「自分が判断した思惑やポジションと同じ方向の意見やサインを重視し、反対の意見やサインは軽視する」という状態になってしまいます。誰でも自分が強く信じたことに対しての賛成意見は心地よく、反対意見は避けようとしますがトレードにとってこの状態は大変危険です。

 相場はどれだけ強いサインが出ていようが大口ファンド1社の判断一つで反転するようなとても不安定な世界であり、完全な動きは誰にも想定できません。私たちはチャートやテクニカルなどにより優位性の高いポイントを模索してエントリーし、優位性が減少した場合や反転した場合にためらいなくやめることでルールに沿ったトレードが成立します。いかなる状況でも「この世界に絶対」なんてないのです。この大前提をしっかり頭に刻み、常にフラットな視点でのトレードを心がけましょう。

 

 次回は「FXでなぜメンタルが重要なのか③(仮)」と題しまして、引き続きFXに立ちはだかるメンタルの壁を徹底解剖! 今回の続きを「第2段階」よりご紹介させていただきます。

※この記事は、FX攻略.com2019年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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