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負け癖投資の原因と処方箋|第3回[スイーツトレーダー]

負け癖投資の原因と処方箋|第3回[スイーツトレーダー]

FXではトレードの勝敗に大きく影響するのがメンタル面。勝ち続けられるトレーダーは全体でほんの数%といわれていることからも、多くのトレーダーが勝てないメンタルであるとも言い換えられます。ここではそんなメンタルを、徹底した自己分析から改善する方法をスイーツトレーダーさんに教えていただきます。

自分自身がどのタイプなのかを把握しよう!

 投資初心者は、最初にメンタルコントロールの重要性を認識しないまま投資ライフをスタートしてしまうものです…。前回は、具体的にトレードを行った際に自分自身がどのような感情に陥りやすいのか、客観的に理解することをお勧めしました。今回は、その結果からどのような薬を自分自身に与えていくべきかを解説したいと思います。

 前回の問診から自分がどのタイプなのか分類できたと思います。自分を理解することは大前提なのですが、理解したからといって勝てるほどFXは簡単ではありませんよ。特に重要なのは、損失が出ているときの感情の動き方を把握し対策を取ることなので、ここでは損失部分に重点を置いて解説していきたいと思います。

 先に結論からお伝えすると、一番の薬は「ルールを作成し徹底すること!」、これだけなんです♪ 前回の問診結果別に、自分がどういうタイプなのか細かく見ていきましょう!

損失が出ているときにどのような感情に陥ったか?

①少し損が出たら手仕舞いしたくなるタイプ

→これは早期に損切りができるため、大きな損失を被ることはないでしょう♪ タイプとしては一番解決しやすい性格といえます。しかしながら、恐怖心が強すぎる場合、ある程度反対方向への精神的な耐久性がないと利益が伸びる前のちょっとしたブレでポジションを閉じるようなトレードをしてしまいがちです。

②まだ損失は大きくないし戻ってくるだろうから、そのときに手仕舞いしようと思うタイプ

→これはルールを決めずに「えいや!」でトレードしてしまい、自分のミスを認めきれないタイプですね。何度証拠金を入れてトレードしても、お金をマーケットの皆さまに寄付しているようなものです! お金を寄付したいならFXではなく赤い羽根などの基金に募金しましょう(笑)

③思った方向とは逆に動いているけど、損するのは嫌だから見ないようにするタイプ

→このタイプは重症患者です。けがに例えるなら複雑骨折しているレベルなので、自分はトレードするべきではないと判断しましょう! そもそも、損失から目を背けてしまうようではトレードする資格はないです。こういう投資家がマーケットの利益の源泉でもあるということになりますが…。

タイプ別NGトレード期間

3タイプに共通する負ける要因

 この3タイプ全てに共通する負ける要因が一つあります。それは最初に「どこで損失を確定させるか決めていないこと」です。言い換えると、自分の感情に左右されてトレードが乱れることが大きな敗因となります。これはトレードする上では常識であり、ルールを徹底して貫かなければ、必ずいつか死ぬでしょう!

 そのくらいルール作りは重要であり、これを行わない限りは確実に負けると心得てください! 私は証券会社時代にこれを徹底したことで損益が急速に改善しましたよ。

結論はとても単純で解決策もシンプル♪

 次に、トレードルールを作っていく中で注意しないといけないことを解説したいと思います。まず、ルールを作るといってもどのくらいの時間軸でトレードをするのかがとても重要です。よく勝っているトレーダーをまねて、その人と同じ時間軸でトレードする方がいます。初心者あるあるですが、これは完全に間違っています! 大切なのは、やはり自分自身の性格にあったトレードをすることです。

 トレードの時間軸の種類は「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」「ポジショントレード」と大きく四つに分けることができます。損失の感情タイプとして三つ挙げましたが、それぞれ絶対行ってはいけない時間軸があります。

 タイプ①は、スキャルピングから中長期トレードまでできる万能タイプです♪ この方は特に気にせずルール作りに入ることができるので、問題ないと思います。

 次にタイプ②の場合は、スキャルピング、デイトレードを絶対行ってはいけません。これは自分自身の精神的な耐性が弱いため、短期トレードをしてはいけないということなんです! 一度の負けで大きく資産を溶かす可能性があるため、絶対に短期トレードは行わず、まずはスイングトレードかポジショントレードに徹するようにしましょうね♪

 最後にタイプ③の場合ですが、こちらはスイングトレードすらしてはいけません! まずはポジショントレードのみでトレードルールを作成するようにしましょう。③については完全に塩漬けパターンの典型で、投資家というよりは、やっていることはギャンブルに近いですね。複雑骨折しているのに短距離走で頑張ろうとしているようなもので、最初から負けは決まっています!

 このように、性格とトレード期間は密接に関連しています。このことをしっかりと頭に叩き込まないと、何度でもマーケットにお金を寄付することになりますよ。

 次回はまとめとして重要な点について解説し、バシッと締めたいと思います♪

今月のスイーツ名店紹介

今回のお勧めスイーツは和のスイーツ……「神楽坂・紀の善の杏あんみつ」です! 筆者自身ここで杏を食べるまで実は食べたことがなかったのですが、杏の甘酸っぱさと餡子の甘さ、そして蜜の甘さのバランスが良過ぎてハマってしまいました。ここのあんみつはとてもボリューミーで、子どもからご高齢の方まで楽しめる東京代表の落ち着いた甘味処といっても過言ではないですよ♪

※この記事は、FX攻略.com2020年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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