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FX力を鍛える有名人コラム

米大統領選挙での「円高・円安」見極めの局面(武部力也)

ドル円予想レンジ  99.50-105.80 

「(米大統領選挙について)日本銀行としても、その影響を含め、引き続き国際金融市場や世界経済の動向を注意深くみていきたいと思っています」-。これは11/1の日銀金融政策決定会合後に黒田総裁が述べた見解だ。翌日にFOMCも控えての様子見である。

FRBは12月利上げを自ら追い詰めたか

10/30の米経済紙が「Inflation, Long Quiescent, Begins to Stir (長い間低迷していたインフレが息を吹き返している)」との見出しを掲載。9月米個人所得・支出、そしてデフレータは概ね良好であり、米12月利上げ確率を示すCME FEDウォッチ(3 Nov 2016)は70%台へ上昇。

11/2のFOMC声明では「利上げの条件が整ってきた」と改めて指摘している。既に9月会合で年内1回の利上げシナリオを強めており、年内最終会合は12/14。FRBは自らを追い詰めつつ大統領選の行方を見極める姿勢となった。

市場が恐れる米大統領選挙結果とリスク

2月に“日本は輸出を有利にするために為替を操作”と地方紙に寄稿したのが民主党候補ヒラリー・クリントン氏。 “クリントン大統領誕生”の場合、女性初の財務長官と呼び声が高いラエル・ブレイナードFRB理事は、利上げやドル高懸念を示している。但し、クリントン政権は“オバマ政権の踏襲3期目”とも指摘されており、政策の予見性が高く、FRBとの齟齬は強まりそうもない。つまりクリントン勝利なら米利上げ再開、緩やかなドル高円安に振れ易い、と読める。

対して予見性が低いのは共和党候補ドナルド・トランプ氏だ。4月に「イエレン議長を再任しない」としFRBが模索する緩やかな利上げに反対を表明。 “トランプ大統領誕生”の場合は、米金融政策の先行き不透明感を強め、6/24英EU離脱判明での市場反応が想起される。もっともトランプ氏は米投資銀勤務などでウォール街を熟知しているスティーブン・ムニューチン氏を財務長官に起用したいと示しており、市場の咀嚼度が探られそうだ。

既に有権者(約2億3000万人)のうち、2000万人以上の期日前投票が報じられており、11/8投票、東京時間11/9水曜日正午を挟んでの観測/結果速報が米ドル/円を揺さぶることとなろう。

11/7週の米ドル/円は日足一目均衡表雲上限(103.03-103.51)、週足ボリンジャーバンド中心線が意識され、上値焦点は11/2高値104.18、10/31-11/1高値105.13-23、10/28高値105.545。期待値は7/29高値105.80超、7/27-25高値圏106.53-106.735。下値焦点は102円台維持。割れると10/4安値101.545、10/3安値101.20、9/29-30安値100.73-69意識。100円割れの場合は8/16安値99.53、6/24安値99円を最終拠点と推考。

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