米ドル/円予想レンジ 113.00-117.50
「You are fake news. Go ahead(あなたの会社は偽のニュースを流す。次の方どうぞ)」-。これは1/11のトランプ次期大統領発言である。昨年11月の大統領選挙後初となる会見では、一部記者の質問に対し「be quiet」「I'm Not Giving You A Question」と制するなどトランプ節を炸裂させた。
“貿易不均衡での対日批判“に怯える円
トランプ会見では財政出動や減税など具体的内容は飛び出さなかった。しかし「アメリカは、中国、日本、メキシコなどとの貿易で多額の損失を被っている」と述べ、日本も含めた貿易の不均衡を是正し、アメリカの利益を最優先に確保していく姿勢を強調した。“貿易不均衡での対日批判“とした政治の介入カードをちらつかせたのだ。
トランプ会見から約7時間後に本邦財務省は2016年11月の国際収支を29カ月連続で黒字と発表。巨額の経常黒字≒通貨高、とした公式が当てはまらない日本。今回の発言で日本が取り上げられたことを筆者は軽視すべきではない、と考えている。
「米大統領就任演説」に注意せよ
「The first hundred days(最初の100日間)」として、米大統領就任後、最初の100日間はマスメディアは政権政策批判を控える慣例がある。しかしながら、市場にそうした配慮は無いだろう。2009/1/20のオバマ新大統領就任同日のNYダウは大幅安、ドルは急落した。理由は当時のテーマが米金融機関の不良債権問題だったが、就任演説で具体的解決に向けて踏み込んだ発言がなく失望を招いたからだ。
2017/1/20の米大統領就任演説では、トランプ氏が選挙中に発表した政策「100日行動計画」(中国を為替操作国に認定する等)や「米国第一主義」を鮮明に打ち出せば“飛び火の円買い”に発展する可能性を孕んでいる。無論、「本国投資法」「国境税」など議会共和党と合意できそうな付加価値税を押し出せばドルブル派は勇躍しそうだ。
1/16週の米ドル/円は、週末の歴史的な米政権レジームチェンジを控えて慎重な動きを予想している。米ドル/円上値焦点は1/11高値116.88、1/9高値117.545。超えれば節目の118円視野。下値焦点は月足ボリンジャーバンド中心線114.10、1/12安値113.74、12/8安値113.115、12/5安値112.845を意識。維持に失敗すると11/9安値101.18から118.68高値迄の“トランプラリー”終焉としてフィボナッチ38.2%押し111.995を最大リスクとして推考。
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