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インヴァスト証券サンドウィッチ間瀬が即解決!気になるFX Q&A|第2回 「スプレッド」とは? Part1~レート生成の仕組みから考える~

インヴァスト証券サンドウィッチ間瀬が即解決!気になるFX Q&A|第2回 「スプレッド」とは? Part1~レート生成の仕組みから考える~

ミノリ 最近、FX会社の広告で「スプレッド業界最狭水準!!」とかよく見るけどさ、そもそもスプレッドって何?

サンドウィッチ間瀬(以下、間瀬) スプレッドは、投資家目線で見たBid(売値)とAsk(買値)の価格差のことだよ。

例えば、ドル円のレートで、「Bid:110.000 Ask:110.004」みたいに表示されているのを見たことがあると思うけど、それはつまり売りの注文を受け付けるレートがBid:110.000。買いの注文を受け付けるレートがAsk:110.004ってことで、その差額の0.004円(0.4銭)がスプレッドとなるんだね(図①)。

BidAskスプレッドのイメージ図

ミノリ なるほど…って、あれ? このレートで「買って、すぐ売る」場合、Askの110.004で買って、Bidの110.000で売ることになるよね。差し引き0.004円、つまり0.4銭のマイナスにならない?

間瀬 その通り。基本的に、スプレッドの差の分だけ、Bid<Askになるからね。スプレッドは、FXにおけるレートの生成過程を知ることで理解が深まると思うよ!

ミノリ レートの生成過程? FXの取引レートって、作られるものなの?

間瀬 そうなんだ。どうやってレートを生成するのかというと、カバー先金融機関がFX会社に送ってくるレートの説明から始めなきゃだね。

ミノリ 何それ?

間瀬 FX会社は世界の大手金融機関をカバー先としている場合が多いんだけど、そのカバー先はFX会社に対してドル円を300万通貨までなら109.997円で買ってあげるよ」というような情報をミリ秒単位で提供してくるんだ。つまり、FX会社がカバー取引を行うときのレートや数量の条件のことだね(図②)。

FX会社がカバー取引を行うときのレートや数量

基本的にFX会社は複数のカバー先金融機関と契約していて、各カバー先はそれぞれ異なるレートをFX会社に配信してくるんだ。だからFX会社は、どのカバー先のレートを使うべきか、はたまたどのカバー先のレートが正しいのか?ということを判断しなければならないんだよ。 ざっくりと解説すると、Bidなら高いプライス、Askなら低いプライス、それぞれの流動性も鑑みて、最適と判断したレートを選ぶんだね。選ばれたBidとAskの組み合わせをBR(Base Rate)と呼ぶよ(図③)。

BR(Base Rate)の図

ミノリ そうなんだ。カバー先からのレートを組み合わせて、正しいレートを作り上げているんだね。でも、このBRは、何に使われるの?

間瀬 このBRからCQ(Customer Quote)、つまり投資家が目にするレートを作り出すんだ! BRをそのまま配信してしまうと安定したレートが配信できず、レートが機敏に動き過ぎてヒゲの長い汚いチャートになる可能性があるんだ。だから、スプレッドの変動をなるべく抑えるように、緩衝材としてカバー先のスプレッドを参照した一定のスプレッドを加味することでCQを生成するんだ。

ミノリ なるほど、BRのままだと不都合が生じちゃうんだね。

間瀬 CQの生成方法はFX会社ごとに異なる場合もあるし、一概にコレと断言はできないのだけれど、生成方法の一例を挙げると、BRのMid、つまり中央値を活用する方法があるよ。

分かりやすく、「原則固定スプレッド1銭」の架空のFX会社を例に解説するね(図④)。BRのMidが110.003の場合、CQの生成方法は次のようになるよ。

CQ(Customer Quote)の生成方法の図

◆110.003(Mid)から0.5銭を差し引く→Bid:109.998

◆110.003(Mid)に0.5銭を加える→Ask:110.008

スプレッドは投資家からすると狭ければ狭いほど良いのだけれども、CQのスプレッドがカバー先レートのスプレッドより極端に狭いと、FX会社はカバー負け、つまりカバー取引を行うと損失が出てしまう状態になるんだよ。なので、FX会社は「お客さまのためにスプレッドは狭くしたい。ただし、狭くすると自社に損失が生まれる可能性も高まる」というジレンマの中、スプレッド縮小合戦を繰り広げているんだ。

ミノリ なるほど…業界最狭水準のスプレッド…という広告の裏にはそんな事情があったんだね。でもやっぱりスプレッドって狭ければ狭いほど基本的に投資家はうれしいよね。そういえば、時々すごくスプレッドが開くけど、それはなんで?

間瀬 良いことを聞いてくれますね! なぜスプレッドが広がるのか、それは次回説明するね。また来月!

※この記事は、FX攻略.com2020年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。


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