- FX手法のポイント
- FX手法解説
- ポイント1|大天井や大底で出現するチャートパターン
- ポイント2|ダウ理論とセットで考えてみよう
- ポイント3|エントリーする箇所はいくつかの候補がある
- ポイント4|強いのは大局!ユーロドルは下降の一途…
- エントリー|1箇所1回で買わずに分割エントリー
- 決済|利確は教科書通りの目標を狙う
- 予備知識①|さまざまなサイズの三尊・逆三尊がある!(ユーロドル日足 2016年4月13日~2019年8月2日)
- 予備知識②|フラクタル構造の特徴を持つ
- トレード例①|大局は下降中の調整波をゲット(ユーロドル4時間足 2019年3月25日~4月17日)
- トレード例②|大きなダブルトップを作りに行き失敗(ユーロドル1時間足 2019年7月9日~7月15日)
- ユーちぇるさんの手法を動画で学ぶ
FX手法のポイント
- チャートパターン:三尊、逆三尊
- トレード時間軸:週足、日足で大局を見て、4時間足、1時間足、15分足でトレード
- 狙い目の通貨ペア:ユーロドル
- この戦略のメリット:トレンド転換の初動を狙える
※「戦略のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
新規
- 戻り高値(二つ目の谷の起点)の水準=ネックラインを上抜ける動きがあったら、上昇トレンドに目線を転換
- 三つ目の谷を作る過程で、段階的に買いを入れていく
決済
- 大底からネックラインまでの値幅を、ネックラインから上にとったところで利益確定
- 大底より少し下に損切り注文を入れる
FX手法解説
一途にユーロドルを追い続ける男!
通貨ペアはユーロドルだけ、トレードの基準とするのは三尊・逆三尊というユーちぇるさん。「最も取引量が多いユーロドルは、三尊・逆三尊がキマりやすいんです。あれこれ手を出さずに、一つの通貨ペアを追いかければ、値動きの呼吸も分かるようになります」というように、狙いを絞り込んだ一極集中型のトレードを体現しています。
ユーちぇるさんによれば、トレンドが変わるときに必ずこれらが現れるとのこと。下のポイント2に示したように、ダウ理論と共に考えると、トレンド転換のメカニズムが分かります。そしてこの性質を利用するのが、ユーちぇるさん流です。
一般的な三尊・逆三尊攻略では、ネックラインのブレイクか、そこへ戻る動きを確認してからエントリーすることを推奨していますが、それでは遅いとのこと。三尊・逆三尊の完成を待たずに、三つ目の山(谷)を形成する段階でエントリーしていきます。
そして、エントリーは1箇所で1回ではなく、段階的に入れていく(買い下がる・売り上がる)のがポイントです。パターン完成に先駆けて早めにエントリーしていくことで、損切り幅を小さく、利確幅を大きくすることができます。
大局を意識して下位時間軸で戦う
一方、決済に関しては教科書通りに行います。三尊・逆三尊では、天井(大底)からネックラインまでの値幅の分、ネックラインからさらに進むと考えるのがセオリー。それに従って、利確ラインを設定するのです。
また、損切りについては、天井(大底)の水準にぴったりではなく、やや多めに遊びを持たせたところに置きます。その理由は、いわゆるダブルトップ・ボトムの完成を目指して、ぴったりの水準まで戻ることが珍しくないからです。
なお、月足や週足といった大局で見ると、ユーロドルは下降トレンドが継続していると分かります。どんな時間軸でトレードするとしても、その大局の流れは意識しておく必要があります。というのは、トレードしようとする方向性が、上位時間軸と一致する方が、一致していないよりも優位性が高いといえるからです。
つまり、大局の本流に乗ろうとしているのか、調整に乗ろうとしているのか、しっかりと把握しておくことが重要になります。
ポイント1|大天井や大底で出現するチャートパターン
三尊天井、逆三尊底とも呼ばれる形
上昇から下降へ、下降から上昇へ転換するときに、上記のチャートパターンが出現します。教科書的には大天井、大底で出現するとされますが、トレンドにおける調整の場面でも出現し、トレンドへ回帰、あるいはトレンド転換する性質があることも留意しておきたいポイントです。
ポイント2|ダウ理論とセットで考えてみよう
ダウ理論の考え方
「上昇トレンドでは、高値と安値が切り上がる」「下降トレンドでは、高値と安値が切り下がる」という法則性があるとしたのがダウ理論。左図では、途中までダウ理論が定義する下降トレンドになっていますが、戻り高値が切り下げに失敗したところで、上昇目線に切り替わります。
トレンドの否定から新たな流れが発生
逆三尊で重要なのは、戻り高値=ネックラインを上にブレイクするかどうか(ブレイクせずとも同水準まで戻ればOK)です。この動きは、買い勢力と売り勢力が互いの思惑を維持しようとする攻防が、新たな流れになったことを意味します。
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ポイント3|エントリーする箇所はいくつかの候補がある
流派はさまざま
逆三尊のエントリーポイントとして、教科書的には上図の(A)と(B)が主に解説されます。(A)はネックラインのブレイクアウト=上抜け狙い、(B)はブレイク後にネックラインへの戻りを待つ押し目買い狙いです。これらとは異なり、ユーちぇるさんは(C)の三つ目の谷を作る途中を狙います。
大きく値幅を稼ぐのがユーちぇる流トレード
ユーちぇるさんのエントリーの狙いは、後述する損切りラインまでの幅を小さくし、一方で利益の幅を大きくしようとすることにあります。また、一点でエントリーするのではなく、(C)のゾーンで段階的に買い下がっていくのも特徴です。
ポイント4|強いのは大局!ユーロドルは下降の一途…
大局が下目線であれば下降トレンド狙いが◎
ユーロドルは月足、週足レベルで下降の一途にあります。したがって、日足や4時間足、1時間足でトレードする際に、この下目線を持っておくことが重要。「逆三尊からの上昇」よりは、「三尊からの下降」の方が、優位性が高いといえるのです。
エントリー|1箇所1回で買わずに分割エントリー
- 戻り高値(二つ目の谷の起点)の水準=ネックラインを上抜ける動きがあったら、上昇トレンドに目線を転換
- 三つ目の谷を作る過程で、段階的に買いを入れていく
ヒゲはノイズと考える
ネックラインを引く水準や、ブレイクなどの判定は、ローソク足のヒゲではなく、実体ベースで考えます。行き過ぎを意味するヒゲはノイズとして考え、実体の終値を基準とするわけです。
決済|利確は教科書通りの目標を狙う
3.<利確>大底からネックラインまでの値幅を、ネックラインから上にとったところで利益確定
ネックラインを中心に、大底までの値幅と、利確までの値幅が同じになるところまでを狙います。
3.<損切り>大底より少し下に損切り注文を入れる
大底の価格ではなく、そこよりも少し下に設定するのがポイント。大底めがけてダブルボトムを作りに行く可能性があるからです。
予備知識①|さまざまなサイズの三尊・逆三尊がある!(ユーロドル日足 2016年4月13日~2019年8月2日)
より大きなサイズの影響力が強い!
上の日足チャートに示したように、三尊・逆三尊にはさまざまなサイズのものが存在します。より大きなものの方が影響力は強いといえ、上の例では2018年に最高値をつけた最も大きな三尊から、下降トレンドが発生していることが分かります。
予備知識②|フラクタル構造の特徴を持つ
異なる時間足を確認するのが重要
フラクタルとは、一つの図形の全体や部分で同じパターン(自己相似)が見られること。上の例でいうと、週足の大きな三尊の右肩部分には、日足ベースでの三尊が含まれている、といった性質を示します。このように、大きな三尊には、小さな三尊があるという視点を持ちましょう。
トレード例①|大局は下降中の調整波をゲット(ユーロドル4時間足 2019年3月25日~4月17日)
- 下落してきた流れが逆三尊の形に。戻り高値と同水準まで上げる動きを確認
- 三つ目の谷を作る過程で買いポジションを段階的に入れていく
- 逆三尊の中央の谷の少し先に損切りを設定。買い下がり後、道中で大きく上下する場面があったものの、目標値幅まで到達したところで利確
トレード例②|大きなダブルトップを作りに行き失敗(ユーロドル1時間足 2019年7月9日~7月15日)
- 上昇してきた流れが三尊の形に。押し安値と同水準まで下げる動きを確認
- 三つ目の山を作る過程で売りポジションを段階的に入れていく
- 三尊の中央の山の少し先に損切りを設定。売り上がり後にネックライン水準を割り込むものの、そこから上昇に切り返してしまい損切りに
※この記事は、FX攻略.com2019年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ユーちぇるさんの手法を動画で学ぶ
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
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