トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
北朝鮮の地政学リスクがある一方で、極右のバノン氏の退任でリスク材料が交錯しており明確な方向感は出ていません。そして週末には連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控えてポジションを傾けにくいところでもあります。また、25日に北朝鮮で先軍節(金正日が軍事優先の政治を開始した日)があるなど、週末のイベントをしっかり押さえておきましょう。
ドル円ロングのプレイヤーは覚悟しなくてはならない
ドル円はジャクソンホールまで108.50-110.00レンジを予想しています。とはいえ下落スピードやリスクリワードを考えると基本スタンスは戻り売りになります。
マーケットはトランプ政権への不信感を強めており、バノン氏の退任で税制改革についての前進は確認出来ましたが、トランプ政権が抱える問題は山積みです。連邦債務上限、ヘルスケア法案、ロシアゲート疑惑など少しでも関連の報道があるとすぐにでもリスクオフで反応してしまいます。また、25日には北朝鮮で先軍節があり、このタイミングで何か仕掛けてくる可能性も捨てきれません。直近では108.50円での下値の堅さは確認した格好ではありますが、基本的にはここが急所となりますので、短期的にはレンジ下限に向けて売りポジションを回転させていく方針です。
ジャクソンホールに向けて(イエレンFRB議長)
ジャクソンホールでの年次シンポジウムで、25日23時にイエレンFRB議長、26日4時にドラギECB総裁の講演が予定されています。まず、イエレンFRB議長ですが、9月のFOMCでのバランスシートの規模縮小決定は、市場もほぼ織り込んでいますので焦点は12月の追加利上げの有無になります。現在のFedWatchで12月の利上げ確率を見ると35%とマーケットは利上げに関しては懐疑的な見方をしています。
イエレン議長が12月利上げを本気で考えているならば、タカ派的な発言をして利上げへ調整していく可能性もあります。インフレ動向次第という姿勢に変化がない場合はほぼ無風で通過となります。これが一番可能性の高いシナリオでしょうか。また可能性は低いものの、一向に上がらないインフレに対してハト派寄りの発言があると下落トレンド再開のポイントになります。内容次第ですがドル円は108.50円から下をブレイクするとその下に主だったサポートがないだけに一気に105円が視野に入ります。
ジャクソンホールに向けて(ドラギECB総裁)
ドラギECB総裁は3年ぶりにジャクソンホールへ出席することになります。3年ぶりの出席となるため、何かしらの政策変更を示唆するのでは?とマーケットでは盛り上がっていましたが、ジャクソンホールでは「金融政策に関する新たなメッセージは打ち出さない」との報道が一部出ています。
ECBが資産の買い入れを段階的に縮小する方針を9月の政策理事会で示唆するとの予想があっただけに現在ではややトーンダウンしている状況です。しかし、逆に何か言えばサプライズは必至です。もし何か発言するのであればポジティブ方向だと思いますが強いアイディアはありません。また、講演時間は26日の4時ということでマーケットが薄く値動きが乱高下する可能性もあります。週末の持ち越しもギャンブル要素が高く危険になりますのでポジションはスクエアにしておく方が無難だと思われます。
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