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編集部コラム

FXで一番大切な損切りができないあなたのために書きました[FX攻略.com編集部]

FXの勉強をしたことがあるなら、損切りの重要性に関する記事は誰もが目にしたことがあるはずです。損切り注文は必ず入れておきましょう、と。ですが、重要性は十分承知しているのに損切りをできず、損失がさらに膨らんでしまった……なんてことはよくある話です。

勝ち組FXトレーダーにとっては当たり前の話ではありますが、この記事では、損切りの大切さと、損切りに踏み切る具体的な手法を取り上げていきます。

また、損切りできない人の特徴もまとめました。どんな理由で損切りを躊躇してしまっているのか、あらためてチェックしてみてください。

1.損切りをするのは損失をコントロールするため

損切りとは『含み損が生じている投資商品を見切り売りして損失額を確定すること』(引用:Wikipedia(損切り))です。損失を最小限に止めるためのテクニックで、リスク管理の基本中の基本です。

FXの相場の完全な予想はどんなプロにもできません(断言します!)。相場の値動きはどこまでいくかは誰にもわかりません。予想通りの値動きなら問題ありませんが、予想と反対の値動きのときに「もう少し待てば戻るかもしれない」と希望を抱いてポジションを放置したままの状態は、いくら負けるかわからない状態であり大変危険です。

損失を自分自身でコントロールするために、新規注文前に損切りの水準をあらかじめ決めておく必要があります。

2.あなたが損切りが苦手な理由

ここではFXで損切りの決断をなかなか下せない6つの理由を取り上げます。

2-1.勝率にこだわっているから

トータル収支が10勝6敗でマイナスと、6勝10敗でプラス。どちらがいいかは誰の目にも明らかでしょう。FXは勝率に大きな意味はなく、合計の収支がプラスになっていればいいのです。

損切りしなければいつか値動きが反転して利益を確保できるかもしれませんが、ズルズルと含み損が膨れて取り返しのつかないことになってしまうケースもあります。全勝を目指すコンプリート主義は間違いなくソンです。

2-2.負けを認めたくないから

労力をかけて確立した手法で予想通りにいかないと、そう簡単に負けを受け入れられないかもしれません。FXの世界では予想を100%的中させることは不可能です。これはプロでもアマでも変わりません。

投資の世界には「損小利大」という格言があります。予想が外れたなら、損失は最小限に抑えておくことがトータルでのプラス収支につながります。

2-3.手法に自信がないから

FXで重要なのは目先の勝ち負けではなくトータル収支の結果です。ポジションを持つごとに損切りに躊躇しているのなら、それは自分で編み出した手法を信用できていないのかもしれません。

デモトレードで検証を繰り返し、このやり方を繰り返せば長い目で見てお金は増えるという自信があれば、損切りに迷わなくなるはずです。

2-4.負けたらお金がなくなるから

当然のことですが、損切りするとお金はなくなります。もしお金がなくなることを受け入れることができずに、ズルズルとポジションを持ち続けているとするのなら、注文した取引枚数があなたにとって多すぎなのかもしれません。

証拠金とポジション量のバランスが取れていないと1回1回の取引の勝敗に気を取られて、負けを受け入れることができなくなってしまいます。

2-5.自分の予想に絶対の自信があるから

先ほど「自分の手法に自信がないから損切りできない」といいましたが、逆に自分の手法、予想に自信がありすぎるのもよろしくありません。予想に固執しすぎて大敗してしまうケースはFXの世界ではよく聞く話。

すでに予想が外れているから損失になっているわけですから、外れたことを認めて損切りをし、もう一度新しい予想を立てましょう。古い予想に価値はない!

2-6.損切りにまだ慣れてない

人間誰もが負けること、損することをなかなか受け入れられないものです。また、予想が外れてしまっているのに「いつか反転するかもしれない」と自分にとって都合のよい未来を思い描いてしまうもの。

躊躇なく損切りをするには、ある程度損切りを繰り返して耐性をつけるのも大切です。デモトレードでは損切りできていたのに、リアルマネーになった途端に判断が鈍るというのもよくある話です。まずは小額投資で損切りになれましょう。

3.損切りのルールの決め方

3-1.2%ルールで金額を決める

2%ルールとは、1回のトレードで損をしていい金額を総資金の2%にとどめるというものです。100万円資金がある場合は、1回のトレードで2万円含み損が出たら損切りをします。引き続きトレードするとしたら、資金は98万円になっているので、その2%の19600円で損切り。これは総資金が増えた場合も同様で、総資金が200万円になったら負けていい金額は4万円に増えます。

総資金100万円の場合
100万円(総資金)×2%=20,000円(負けていい金額)

総資金98万円の場合
98万円(総資金)×2%=19,600円(負けていい金額)

総資金200万円の場合
200万円(総資金)×2%=40,000円(負けていい金額)

このルールを使うメリットは2つあります。

1.常に一定のリスクで取引できること
2.連敗中の金銭的・精神的なダメージが軽くなること

トレードをするごとに総資金は変動していきますが、総資金が減っていくとリスクは低くなっていき、総資金が増えていくとリスクを大きくとれるようになるのが、この2%ルールのポイントです。リスクの取り方がわからない(いつ損切りを設定しておけばいいのかわからない)のであれば、どんな状況でも変わらないルールを決めてしまえばよいのです。

ちなみに2%ルールを適用していれば、総資金100万円から10連敗しても総資金は約81万円。連敗してもダメージが軽く済み、精神的な余裕も生まれてくるはずです。

3-2.新規取引の根拠が崩壊したら手じまい

なんとなく上がる(下がる)と思ったから、そんな理由で新規取引するような人の多くは、損切りのタイミングも「なんとなく」決めているのではないでしょうか。

FXで結果を残している勝ち組トレーダーは、新規取引をするのに明確なシナリオを描いているもの。明確なシナリオとはエントリーから決済(利益確定・損切り)するまで、すべてのタイミングを最初に決めておくことです。

上昇トレンドで21本移動平均線でのバウンドを狙う

例えば、上昇トレンドで21本移動平均線でのバウンドを狙うとします。21本線近辺でエントリーするわけですが、この狙いは21本線を完全に割り込んだところに損切りを設定しておくのが定石です。

21本線を抜けたらトレンドは終わりに向かっていくというシナリオを描いてエントリーしたのですから、負けたくない気持ちが勝って損切りするタイミングをずらすのは厳禁です。

また、ポジションを保有するときは必ず同時に損切りの注文も入れておきましょう。そうすれば土壇場で負けを受け入れられなくなっても機械的に損切りすることができます。

4.損切りしないとどうなる?

「損切りせずに我慢していれば、なんとかなるのでは?」と考える方もいるでしょう。というのも予想が外れて含み損を抱え込んでいても、値動きが反転して結果的に助かるケースはかなり多いからです。

ですが、毎回都合のよい展開にはならないのも確かです。たまに起こる本格的な逆行でも損切りできないでいると、今まで勝ってきた分をすべて吹き飛ばす(あるいはそれ以上の)含み損を抱え込んでしまうケースは少なくありません。俗に言う「コツコツドカン」ですね。損切りは「ドカン」といかないための保険といえます。

含み損が膨らむほど多額の損失を受け入れることができなくなり、損切りができなくなり、そしてさらに含み損が膨らんで…といった負のループに一度嵌ってしまうと、そこから抜け出すのは簡単ではありません。

また、損切りせずに放置して助かる「成功体験」を脳が覚えてしまうと、ますます損切りに踏み切れなくなるので注意が必要。「この前は反転したから、今回もきっと大丈夫」と都合のよい解釈をし続けている間は、コツコツドカンでFXから退場してしまう危険性を常に孕んでいるのです。

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5.どうしても損切りをしたくないなら

ここまで損切りすることの必要性や損切りしない危険性を説明してきましたが、それでも、どうしても損切りをしたくないというのなら、次に紹介する2つのやり方はいかがでしょうか?

損切りはリスクを管理するために行うのですから、損切りしないというのであればリスクが少ない手法を用いる必要があります。

5-1.レバ1倍など超低レバでやる

スワップポイント狙いでレバレッジ1~2倍程度の超低レバレッジの中長期トレードならば、ロスカットの可能性は極めて低くなるでしょうし、いきなりFXから退場になることはたぶんないでしょう。

5-2.トラリピなどの損切りを前提としていないサービスを利用する

トラリピ

マネースクエアの特許コンテンツ、トラップリピートイフダン、略してトラリピは、イフダン注文の発展型ともいえる注文方法です。例えば115.00~120.00(米ドル/円)と好きな範囲を指定してイフダン注文を仕掛ける本数をまとめて発注し、指定した範囲の中で値動きが続いている限り収益のチャンスがあります。

このトラリピのような損切りを前提としていない注文方法を利用するというのも一つの手でしょう。ただし、利用する際は低レバレッジが条件です。どんな戦略にもリスクはつきもの。トラリピの場合だと、予想した売買の方向と逆行し続けるとロスカットの恐れがあります。

6.まとめ

損切りした時点で損失(負け)が確定してしまうわけですから、誰だって損切りしたくないのは当然の気持ちだと思います。確かに短期だったら損切りをしなくても結果が付いてくるかもしれません。

しかし、目先の保有しているポジションに一喜一憂しているようでは、いつか取り返しのつかない損失を被る可能性がありますし、中長期で安定した資産運用は夢のまた夢…。FXでトータルの収支をプラスにするには「損小利大」を常に意識することが大切なのです。

利益を出している人も、資金が底を尽きかけている人も、損切りをすることの必要性について改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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