経済が不安定になるほど、金融マーケットが混乱するほど人気化するのが「金(ゴールド)」です。年明け以降、金価格はしっかりと推移しており、ニューヨーク商品取引所(COMEX)では2月11日、金先物相場は1オンス=1200ドルを回復しました。これはニューヨークに限った話ではなく、東京商品取引所の金先物価格も上昇しています。
言うまでもなく、昨年末からの金融マーケット全体のムードがリスク回避に傾いていることが背景でしょう。原油安、中国経済の失速をもとに世界中の株式市場が軟調に推移しており、リスク資産の逃避先として金が選ばれている側面は強いです。金は「価格が急落するリスクが少ない(つまり、安全性が高い)」「世界中の市場で換金できる」といった特徴を有しており、足もとのような不安定な金融マーケットの状況下では、人気化しやすいです。
また、日銀が1月29日に開催した金融政策決定会合において、マイナス金利が導入されたことも見逃せません。当日の東京商品取引所の金先物価格は、追加緩和が伝わった直後から上昇し、1グラム4280円前後と前の日から40円近くも値上がりしました。
金が持つもう1つの特徴として、
「持っているだけでは、それ自体は金利を生み出さない」
ということです。
従って、株高などでリスクオンの局面では金は売られ、より高い利益を求めて、資金はリスク資産へと流れてしまいます。金は売買しなければ、利ザヤを稼ぐことができません。持っているだけでは、利益が出ません。
今回、日銀のマイナス金利導入で「えっ? 銀行に預けていると逆に金利を取られちゃうの? ならば、金利がつかなくても、資金を金に換えておいたほうがマシじゃん」と考えた投資家は少なくないと思います。また、そういった思惑で金をロング(買い持ち)にした投資家もいるでしょう。
一般的に(戦争など有事の場合を除いて)、金価格と米ドルは反対の値動きをします。金が上昇すると米ドルが売られ、その逆もしかりです。現在では金相場は強く、反対に米ドルは弱いです。米ドルが弱いということは、米ドル円でいえば、円が強くなります。円安、そして株高を狙ってマイナス金利が導入されたわけですが、皮肉にも、マイナス金利が導入されたことによって、円高、そして株安になっているという説明ができそうです。
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