FXのレバレッジについて勘違いされている人はまだ多いようですね。25倍までのレバレッジがかけられたり、大負けした人の自分語りが拡散したりしたおかげで、FXが危険な金融商品だと思われている部分がかなりあるため、今日はその誤解を解きたいと思います。
資金の25倍負けるわけではない
先日、帰省したときに父親と話したのですが、「FXは25倍までレバレッジかけられるんだろ? 危ない商品じゃないか」と言っていました。だいぶ酔っ払ってました。
違うんだけどな~。
現行の個人投資家の最大レバレッジは25倍ですが、これは、
「資金の25倍分の取引ができる」
ということであり、
「資金の25倍の金額を勝ったり負けたりする」
わけではありません。
よくある例ですが、資金(証拠金)が5万円だとします。レバレッジが25倍なので、125万円分の取引が5万円の資金でできるんですね。125万円というと、今はだいたい1ドルが125円なので、約1万ドルじゃないですか(125円×1万ドル)。だから5万円の証拠金があれば、米ドル/円を1万通貨トレードできるわけです。
ロングを例にすると、米ドル/円が125円から126円に上がれば、1万ドルは126万円になって、証拠金は5万円から1万円増えて6万円になるわけです。 逆に124円に下がれば1万ドルは124万円ですから、証拠金は1万円減って4万円になるわけです。
そして米ドル/円が120円になれば1万ドルは120万円ですから、5万円あったら証拠金はゼロになり、以降の取引はできません(実際はもっと早いタイミングで強制ロスカットが発動し、資金が全部なくならないように配慮されています)。
FXとは「通貨の交換レートへ投資をして、自分の資金(証拠金)を増減させる投資」なのです。
そして、レバレッジが25倍だからといって、5万円の資金でいきなり125万円勝ったり、125万円負けたりはしません。繰り返しますが、変動するのはあらかじめ口座に入れた資金だけです。つまり、口座の資金以上に負けることは原則的にないわけです。
FXの値動きは株よりおとなしい
そもそもFXでレバレッジをかけられるのは、値動きの幅が狭いから、レバレッジでもかけない限り面白みがないからなんですね。
米ドル/円が1日に動くのは1~3円程度ですが、これはつまり大雑把な計算で1日に1~3%程度しか変動しないと言えます。ルールとしてストップ高やストップ安が定められている株とくらべ、ずいぶんおとなしい値動きです。FXの25倍に対し、株の信用取引が3倍までしか認められていないのはそれなりに理由があるのです。
まとめ
これは株にも共通する部分ですが、あらかじめ資金計画があり、損失を限定するルール(損切り)が守られていれば、少なくとも一撃で生活が破綻するような負け方をするはずはありません。
逆に言えば、そういった致命的な負け方をしてしまうのは、例外なくルールがなかったり、ルールを守れていなかったり、そもそも投資の基礎を学んでいないからです。レバレッジをかけられるから大負けするわけではありません。
これからFXを始める方は、ぜひとも相場の基礎とリスク管理を最低限学んだうえで、運用を始めてください。ただそれだけで、大やけどをする確率は下がります。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |