かつての分析はファンダだけでいけた
このコラムに同封されている10月号では、副業FXで成功している10人の兼業トレーダーへの取材記事が掲載されています。
本誌内のまとめ記事にもありますが、そのうち7人がスキャルピングで成功していることは、なかなかに重要なポイントではないかと思います。
FX攻略.comは今年で創刊10年になります。最初から編集部にいた僕としては、スキャルピングに対する感覚の変化をちょっと感じています。
FX黎明期から、もちろんスキャルピングはありましたが、当時としては異色のトレードスタイルという評価が強かったように感じます。
というのも、まだ外国為替証拠金取引が世間に浸透していく時期だったので、私たちの雑誌や他のメディアなどでFXの情報やテクニックを配信するのは、外銀やファンドなどでディーラーをやっていた方が多かったです。そういった方たちへのインタビューも何度もさせてもらっていますが、その方たちは、まだパソコンが普及する前の時代から活躍されていました。なので、複雑なテクニカルなど表示できるわけもなく、自然とファンダメンタルズ情報の重要度が高かったです。また当時の相場、特に東京市場では、ファンダメンタルズ情報で激しく値動きしていたとも聞いています。
よって、そういう方々が情報を配信すると、自然とファンダメンタルズ分析に寄ったスタンスになります。
テクニカルを極めるほどトレード時間は短くなる
ですが、時が流れ、銀行に勤めた経験を持たない世代でも、FXの実力が抜群にあり、たくさんのファンを抱えている実力者が出てきます。彼らは最初からパソコンを使えた世代ですから、相場を分析する方法は、テクニカルだろうが、ファンダメンタルズだろうが、どちらでも良かったわけです。
なので、今月号の特集に出てくる副業トレーダーは、全体的に年齢層が若いです。
それでは、なぜ、いわゆるテクニカル派のトレーダーの多くが、スキャルピングで好成績を収めているのでしょうか。理由は大きく分けて二つ考えられます。
一つ目は、テクニカル分析への依存度です。パソコンによるチャート分析を突き詰めていくと、テクニカル分析への依存度が自然と高くなっていきます。そうなると、トレードの時間軸も短くなります。基本的に長期的なトレードほどファンダメンタルズ要因の影響が大きく、短期的なトレードほどテクニカル要因の影響が大きくなるからです。
テクニカル分析を極めるほど、短い時間でのトレードで有利に戦えるようになるというわけです。
二つ目は、副業としてのFXと密接にリンクするのですが、トレードの時間軸が短くなるほど、トレードチャンスが増えるからです。
FXで利益を出すためには、狙う利益幅に見合った値動きが発生している必要があります。10pipsを狙うなら、少なくとも10pips以上は値動きしていなくてはいけません。
チャートを見ていればお分かりかと思いますが、分かりやすく何百pipsも動くことは、そんなにはないんですよね。なので、広い値幅を狙うトレードは、成功すれば大きな利益になるものの、そもそもチャンス自体が少ないことになります。
それに対して、狭い値幅の値動きなら日常的に発生しています。分かりやすく10pips動くことは毎日のようにありえます。よって、トレードの時間軸を短くしていくほど収益チャンスが増えるため、特に仕事を抱えている副業トレーダーによっては、短期売買の方が都合が良いというわけです。
※この記事は、富士山マガジンサービス読者限定FX攻略.com編集部便りに掲載されたものを加筆・編集したものです。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |