トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
「ディーラーを殺すにゃ刃物はいらぬ。ボラティリティを奪えばいい」とは昔からよく言われる相場用語ですが、今月のドル円はまさにその状態です。NYダウ平均が史上最高値を更新、日経平均も11連騰と世界的な同時株高のリスクオンにも関わらずドル円は111.50円から113.50円を抜け出せずスイングのトレーダーにとってはしばらく休む相場にしても良い状況かもしれません。では動かない要因は何か。FRB議長レース、衆院選、中国共産党大会と多くのイベントを控えており、イベントが通過してからでないとなかなか動けないという参加者も多いようです。
FRB次期議長レースは如何に
FRB議長の選任に関してトランプ大統領は9月末に「2,3週間以内に決定する」と発言していましたが、明日19日には再任巡りイエレン氏との会談が予定されていることを考えると今週中の決定は難しく、11月3日に予定されているアジア歴訪までに決定するというスケジュールになりそうです。また、ここにきてジョン・テイラー教授が次期FRB議長として急上昇するなどNY時間ではニュースヘッドラインに振らされる展開が続いています。
FRB次期議長は5名に絞られる
さて、ここで一旦整理していきますと現在5名の候補者が有力といわれております。僅差ですがオッズを見ると、
1位 パウエル氏(ハト派)
2位 ウォルシュ氏(タカ派)
3位 テイラー氏(タカ派)
4位 イエレン氏(ハト派)
5位 コーン氏(ハト派)
になります。この5名で考えるとやはりパウエル氏の可能性が高いと思われます。理由はここまでうまく舵を取ってきたイエレン氏と交代しても政策の継続性を保てるほか、現FRB理事の中で唯一の共和党員であり、超党派の支持が得られることもメリットです。さらに他の候補に比べて弱点がないことも有利です。
その他候補の弱点としてはテイラー氏とウォルシュ氏はタカ派でトランプ大統領との考え方とは少し違いがあります。イエレン氏は民主党員でありオバマ色が残るのをトランプ大統領は嫌うでしょう(個人的にはあえてイエレン氏を続投させて懐の深さを見せると評価が上がるように思いますが)。コーン氏も以前トランプ大統領の白人優先主義的発言を批判した過去があります。
マーケットではややパウエル氏を織り込みつつあるようで、動きがあるとすればタカ派のウォルシュ氏かテイラー氏に決まればドル上昇で反応すると思われます。
週末要因に備えよう
FRB議長レースのほか、衆院選や、北朝鮮ミサイル問題といったリスクが週末に散見しています。まず、衆院選はここまででみると自民圧勝の展開です。勝ち方にもよりますが月曜日は上窓になる可能性がありますのでロングポジションを持ち越してみるのも戦略として考えられますが、北朝鮮もミサイル発射準備の兆候といった報道がありますので注意は必要です。また、月曜オープン後はセル・ザ・ファクトやバイ・ザ・ルーマー的な動きもあるでしょうから手堅くいくならポジションはスクエアにしておいたほうが無難かもしれません。
狭いレンジでの攻防か
テクニカル面ではボラティリティが低下しており狭いレンジでの攻防が予想されます。下値は終値ベースでしっかりサポートしている200日移動平均線(黄線)のさしかかる111.75円付近。上値は一目均衡表転換線(橙線)112.56円が短期的な目処になります。ただチャートを見ると下値はやや脆弱で200日移動平均線を下回った場合はもう一段下に警戒する必要がありそうです。
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