※ ヒートマップはスマホアプリのみ利用可能
プロの分析ツールが個人でも使える時代に
トレイダーズ証券が2020年7月4日に「みんなのFX」に投資支援ツール「ヒートマップ」を新規導入した。このヒートマップはリフィニティブ・ジャパン社が提供している市場心理指数を基に、通貨ごとの強弱が一目で分かるよう可視化したツールとのこと。
この市場心理指数とは世界中のニュースや重要人物のSNSをテキストマイニングし、市場にどのような影響を与えるのかを予測する最新の分析プログラム。例えば「米国 感染者数 増加」というワードに対して、ドルがポジティブに動くか、ネガティブに動くかを分析するといった具合だ。
また、このリフィニティブ・ジャパン社の市場心理指数は約4000社もの機関投資家が利用している指標でもあるとのこと。要するに、このヒートマップとは、プロが使っている分析ツールを個人トレーダーがより使いやすくなるようカスタマイズしたものといっていいだろう。
仕組みとしては、市場心理指数を参考にスコア化。トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏によれば「1から−1で指数化されており、バズワードがあると加点されてスコアが高くなる方式となっている」とのこと。例えば、普通のニュースだと0.1ポイントだが、バズワードが入ってくると0.2ポイントになるというイメージ。これにより、視覚的にも分かりやすく、より効率的に市場心理を読み取ることが可能となっている。
みんなのFXでは今後、ヒートマップ以外にもトレードに役立つツールを提供していく予定とのこと。個人トレーダーを積極的にバックアップしていくというので、大いに注目だ。
現在の通貨強弱が一目で分かる
「ヒートマップ」ではどこの国の通貨が今は強いか・弱いかが分かりやすく配置されている。さらに、上の画像の「通貨ペアランキング」では通貨ペアの強弱をランキング形式で表示しており、現在の通貨強弱が一目で分かるデザインとなっている。
ヒートマップはここがスゴイ!
ピンクの通貨は強く水色になると弱いと判断
通貨名がピンク色になるほど現在における通貨の勢いが強く、反対に水色になるほど弱いと見る。また、表示されている数値は市場心理指数に基づいた通貨の採点結果で、1に近づくほど通貨が強く、−1に近づくほど弱いと判断。上の画像だと、RUBやHUFが強く、MXNやTRYは反対に弱いということ。
過去48時間前からの通貨強弱の変遷を分析することも可能
マップの下部に設置されているシークバーを左に動かすことによって、最大48時間前から現在までの間、各国の通貨強弱がどのように変動してきたのかを見ることもできる。過去のニュースと照らし合わせるのに便利な機能。
各国ごとの詳細データも見られる
マップ上の通貨名をタップすると、通貨の強弱の変遷を表したグラフと現在のスコアを見ることができる。こちらのスコアも1に近づくほど通貨が強く、−1に近づくほど弱くなる。さらにタップすると、上の画像のように拡大表示される。
通貨ぺアの強弱をランキング形式で表示
「通貨ペアランキング」では勢いが強い通貨ペアを上から順番に表示。ランキング上位の通貨ペアは買い目線、反対にランキング下位の通貨ペアは売り目線といった具合に直感的に理解できる仕様となっている。
開発に携わった井口さんにお話を聞く
トレイダーズ証券 執行役員 市場部長 井口喜雄さん
Q.ヒートマップをリリースした理由とは?
A.市場心理指数はヘッジファンドなどが使っているポピュラーなデータですが、そのようなプロが使っているツールをユーザーに提供したく、リリースしました。個人投資家でも使えるツールとしてリリースできたことは、大きな意味があったのではないかと思っています。
Q.ヒートマップはどんなツールですか?
A.一言で表すと、各国のファンダメンタルズの強弱が一目で分かるツールです。過去のデータを算出し、このワードに対して相場はどう動いたのかを参考にスコア化しているので、思惑というよりは過去のデータを基にしたファンダメンタルズ分析です。
Q.どのように使えば良いですか?
A.シンプルに今強い通貨を買って、弱い通貨を売るという組み合わせをやっていくことが王道だと思います。例えば、ユーロが強く円が弱いとなっていたら、ユーロ円を買うのが有益だと思います。
Q.これだけを使って取引可能ですか?
A.これだけで勝てるほど為替は甘い世界ではありません。ヒートマップを参考にしつつ、エントリーポイントはチャートやテクニカル指標で判断するのがお勧めです。ヒートマップだけで取引するのではなく、取引の確度を上げるためのツールとして使っていただければ幸いです。
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※この記事は、FX攻略.com2020年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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