井口喜雄

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    2016年7月20日
    月末のビックイベント控えてレンジ相場入りか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 米ドル/円は7月29日に開催される日銀金融政策決定会合待ちの展開です。ヘリコプターマネーに対する期待感が下値を支えており、短期的なモメンタムはリスクオンに変化しています。 しかし、ここから上抜けるには材料出尽くし感が否めないほか、日経平均は6日続伸、ダウが史上最高値を更新するなど、株価にはやや行き過ぎ感もあり、このままリスクオン一辺倒にはならないと見ています。 とはいえ、明確な下げ材料も見当たらず、米ドル/円は来週のビックイベントまで106円を中心にレンジ相場になりそうなイメージです。積極的に売買する雰囲気でもないので、ボックス内で慎重に逆張りするか、もしくは売買せず静観し抜けた方向に付いて行っても良いのだと思います。 今週から来週にかけて一目雲を上抜けるか? テクニカル面でも、方向性を示す一目均衡表の基準線は横ばいとなっており、米ドル/円が底入れして上昇トレンドに変わったと考えるのは時期尚早だと思います。 買い方としては今週から来週にかけては右肩下がりの形状となっている一目雲を上抜けられるかどうか…
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    2016年7月13日
    この上昇トレンドは本物か!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。  日本の大規模金融政策への期待やNYダウが史上最高値を更新するなど世界的な株高を背景に円安が進んでいます。また、昨日はヘリコプターマネーの代表的な支持者であるバーナンキ元FRB議長が来日して安倍総理と会談、「対応可能な金融政策はまだある」などと発言したこともあり、マーケットの緩和期待は相当高まっています。  このように金融政策期待で短期的なモメンタムが大きく変化したため、今月末(7月29日)に開催される日銀金融政策決定会合までは底堅い値動きが予想できます。米ドル/円はBrexit前の高値106円が見えてきますし、ポンド/円も底入れしたと想定すると、140円レベルまでは簡単に戻してくる可能性があります。  しかし、Brexitの時もそうでしたが、マーケットが金融緩和を前提に動いている事は危険なイメージが浮かびます。仮に上記の決定会合で期待以下の政策であれば、おもいっきりハシゴを外されることになり、米ドル/円は金融政策期待前の100円レベルに戻るでしょう。加えて、日銀は限界…
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    2016年7月6日
    ポンド、ユーロは引続きネガティブか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 Brexit後の展望がマーケットのテーマとなるなか、ポンドやユーロは引き続きネガティブな地合いが予想されます。  英国はEU離脱決定後の政治的混乱が嫌気されるなか、キャメロン首相、ボリスジョンソン前ロンドン市長に続き、英国独立党のファラージ党首も、事前の公約の虚偽を攻撃されて辞任するなど情勢はさらに混沌としてきています。また、英不動産ファンドが解約停止、世界の金融センターとしての立場失墜、スコットランド独立などネガティブな材料が散見しており、不透明感が拭えません。英中銀もポンド安を歓迎すると見ており、ポンドはもう一段下があるとみておいたほうがいいかもしれません。  一方欧州も、イタリア発の銀行危機が新たな混乱の火種として警戒されています。イタリアは銀行の不良債権比率が17%と圧倒的に高く、多額の不良債権をめぐる懸念からイタリアの銀行株が急落しており、イタリア経済の金融基盤が揺らぎ、EU加盟国に混乱が波及する可能性は否定できません。 マーケットの注目は米金融政策へ とはいえ、Bre…
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    2016年6月29日
    Brexitで混乱のマーケット、その展望は如何に![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 Brexitではリーマンショックを超える変動率となりました。今回イギリスのEU離脱をきっかけにリーマンショックのような世界的な金融危機に至るようなことはあるのでしょうか。Brexit後の展望を考えていきたいと思います。 欧州以外の国に与える影響は限定的か Brexit後の展望については多くの見解が出ています。欧州に限定されたものであり、世界全体を巻き込むことはないとの考えから、リーマンショックのような世界的恐慌の始まりであるとの声も聞こえてきます。私自身現段階では、欧州以外の国に与える影響は限定的とみています。しかし、スコットランドの独立や、EUの離脱ドミノが発生して今以上の混乱が出てこないとは言えません。EU離脱ショックの影響を見極めるにはもう少し時間がかかりそうです。 そうした中、わかっていることといえば、イギリスのEUの離脱をうけ、各国が緩和政策を進めていくということです。まず、FRBでは7月の利上げを見送るでしょう。その後も米大統領選が本格化するなか、利上げを実地できるかには大きな疑問が残り…
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    2016年6月22日
    EU残留がメインシナリオか[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 BREXIT(EU離脱)は、今週に入りジョー・コックス議員の悲劇的な死から残留派が離脱派を僅かに上回っていましたが、最新の世論調査では離脱派が盛り返しており、依然として予断を許さない状況に変わりはありません。市場にこれ以上ない緊張感が漂うなか、明日の国民投票に向けてしっかりと準備しておきましょう。 今回の国民投票は出口調査が行われません。これは数百ある投票所の結果が残留か離脱のどちらかに大きく偏っているためで、最終結果を予測できないからです。一部の企業は独自に出口調査を行うほか、インターネットで集計した投票結果が速報として報道される可能性は高く、開票前の乱高下にも警戒が必要です。 さて、実際の開票ですが、382の地区で行われ、日本時間では金曜日の朝から地区ごとに集計を行います。順々に結果を公表していきますので当日のスケジュールを把握しておきましょう。 英国国民投票、当日のスケジュール 日本時間 6月24日(金) 6:00 現地時間の22時に投票所のドアは全てクローズされ、開票が開始されます。 8:0…
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    2016年6月15日
    今年最大のFXイベントを控え、マーケットの行方は?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今年最大のイベントを来週に控えてマーケットはBrexit一色になっています。また、今夜はFOMC、明日は日銀政策金利発表と今週もイベントが多く、マーケットから目が離せない日が続きます。 イエレン議長は米雇用統計の結果をどのように表現するか まず、今夜のFOMCですが、政策金利の変更は九分九厘ないと思っています。したがってイエレンFRB議長の声明文に大幅悪化した米雇用統計の結果についてどう表現するかが焦点となります。 ここ最近のイエレン議長や、その他FOMCメンバーの発言を聞いていると、米大統領選が本格化する秋口を前に何としても利上げしておきたいとの思惑が感じられます。 そのため、声明文では「今後の指標の数字次第」「世界経済のリスクを鑑みて」としながらも7月利上げの可能性は残す内容となるでしょう。ただし、余程7月の利上げが意識される内容でない限りは今回のFOMCはあまり動かないのかもしれません。 サプライズ好きの黒田総裁はどう動く?  一方、日銀金融政策決定会合はどうでしょうか。 基本的には…
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    2016年6月8日
    米景気に疑心暗鬼、どうなる米利上げ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週の米雇用統計では久しぶりにディーリングルームがざわつくほどのネガティブサプライズとなりました。 この結果を受け、イエレン議長は講演で米雇用統計に対し「失望した」として、利上げ時期についての特定も控えるなど、6月の利上げは事実上なくなったと考えていいと思われます。 イエレン議長のスタンスは変わらず とはいえ、イエレン議長は「雇用統計は単月のデータを過度に重視すべきではない」と強調しており、次回の雇用統計の数値次第では7月の利上げの可能性を残しています。FOMCメンバーによる利上げキャンペーンにあったように7月以降、大統領選が本格化すると利上げが一段と困難になるため、できるだけその前に利上げを実施したいというスタンスは変わっていないようです。 しかし、注意しなくてはならないのが、直近の米景気です。雇用統計のほか、労働市場情勢指数や、ISM非製造業も大幅に悪化しており、堅調だった米経済が変調をきたし始めているのかもしれません。 次の注目は日銀金融政策決定会合 さて、来週のFOMCで米利上げがなくなると…
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    2016年6月1日
    米ドル上昇トレンドは本物か?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。   FOMCメンバーによる利上げキャンペーンが進むなか、イエレン議長も「今後数か月での利上げはおそらく適切」「原油安と米ドル高は現在おおむね安定」などと発言したことで6月、7月の利上げの可能性が高まってきました。ここまでFOMCメンバーがマーケットに利上げを意識させるということはおそらく6月、7月の利上げは既定路線と考えていいのではないでしょうか。 トランプリスクが利上げの可能性を高める また、米大統領選が本格化するなか、ドナルド・トランプが大統領になる可能性が無視できない状況となっています。 トランプ氏はイエレン議長を交代させる意向を表明しています。その理由としてトランプ氏は米金利を低水準に維持したい方針でFRBの利上げ路線と食い違いがあります。 FRBはこのトランプリスクを回避するため、大統領選が本格化する7月前に利上げしておきたいとの思惑があるのかもしれません。さらに”Brexit”では残留派優位が大勢となったため、不確定要素が幾分解消し、利上げに向けてのハー…
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    2016年5月25日
    はたして6月利上げは本当にあるのか?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ゴルフのベストシーズンは春と秋だといわれておりますが、最近は天気も良い日が続き、まさにゴルフ日和。ラウンドしたくてうずうずしております。しかし、家に残す家族には気を配らないと、我が家だけ妻の雷が落ち、土砂降りの雨ということもありますので注意が必要です。 さて、ゴルフもいいですが、マーケットではFRBの利上げが6月もしくは7月にあるかどうかが焦点になりました。 利上げの可能性が無視できない展開に 先週のFOMC議事要旨でも多くのメンバーが、条件付きながらも6月利上げが適切と回答するなど利上げの可能性が無視できない展開になってきました。 また、先日ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(今年の投票権なし)は「6月に利上げに踏み切り、米国経済状況が変化したら、再び利下げをすることも可能だ」と発言し、ブラード・セントルイス連銀(今年の投票権あり)も「政策金利を長期間、低水準に維持した場合、将来的な金融不安定につながる可能性がある」との見方を示すなど早期利上げ機運が高まっています。 私はこれまで6月の利上げは…
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    2016年5月18日
    FOMC・G7直前!今後の相場を語る![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週も記述しましたが、ここにきてFOMCメンバーの発言がタカ派にシフトチェンジしています。ニューヨーク連銀ダドリー総裁は「年2回の利上げが妥当」とハト派とは思えない発言をきっかけに、昨日はアトランタ地区連銀のロックハート総裁とサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が「年内に2,3回の利上げが妥当」との発言をしています。 確かに直近の米経済指標は概ね堅調で6月利上げの可能性はゼロではないと思います。しかし、大統領選挙を控えているなか、年内に2,3回の利上げは現実的ではなく、実際には年1回できればいいほうだと思います。 このようなFOMCメンバーのタカ派発言によってマーケットでは徐々に米利上げが織り込まれているため、梯子を外された時のほうがインパクトは大きくなり、ダウンサイドリスクがより高まっているように思います。また、タカ派発言によって米早期利上げの思惑が高まってドルが上昇する展開でも、株価下落からリスクオフの円買いに相殺されるため、米ドル/円で見ると上昇しにくい展開でもあります。 今後の展開は?…