【Trader’s対談 前編はこちら】
・【前編】現役為替ディーラーが、話題のアノ人と語り尽くすTrader’s対談[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄/ゲスト 川崎ドルえもん]
グルトレ開発者の売買ルールは?
井口 先日、ツイッター上でマイナススワップに対する議論があったそうですね。どのようにお考えですか?
川崎ドルえもん(以下、川崎) グルトレって子本体は両建てですが、サポートと呼ばれる別建ての注文は、ロングかショートを選ぶことになります。それで、ショートを選ぶとスワップがマイナスになってしまう通貨ペアが多いので、ショートをためらう人がいます。ですが、グルトレは年率が20%以上取れる手法なので、マイナススワップを気にしすぎてショートをしないというのは、あまり良くない。底値になるまで待ってロングするよりも、その底値にいくまでにショートをして利益を積み上げていく方が良いと思います。
井口 グルトレはロングとショートのどちらかで始めるわけですが、その方向の決め手というのは、何を基準にしていますか?
川崎 テクニカルのみで決めています。日足でMACDとストキャスティクスを見ていて、ゴールデンクロス・デッドクロスしたところで新規注文、それの逆で決済としています。
井口 つまり、順張りで入っていくという話になりますか? 流れの出ている方向へエントリーする。
川崎 そうですね。順張りで入って、逆行したら決済するのが良いです。
井口 勝手なイメージなんですが、グルトレは逆張りで入っていくものだと思っていました。レンジの上限と下限でロングやショートをいれる、って考え方ではないと。
川崎 それもありだとは思うんですが、その場合はある程度逆行してしまったら、取り返すまでに長くなるし、証拠金も必要になります。そうなってしまうよりは、ロングとショートをこまめに切り替えていった方が、資金管理的に良いと考えています。逆張りでもやってはいますが、状況に応じてですね。最近だと豪ドル円はボリンジャーバンドの-2σを超えると反発しているので、そういうのを見て逆張りすることもあります。
井口 使い方は幅広いってことですね。
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エキゾチック通貨でグルトレは儲かる?
井口 南アフリカランド、メキシコペソ、トルコリラといった高金利通貨でのグルトレって、どうでしょうか? というのは、グルトレのデメリットとして、ある程度の証拠金が必要じゃないですか。その点、メキシコペソは今5.5円ぐらいで、だいたい豪ドル円の15分の1くらいの証拠金でできるんです。それと、あまり派手な動きがないので、グルトレの練習に向いているのかなと。
川崎 メキシコペソは1万通貨からやっている会社しかなくて、1000通貨がないと厳しいですね…。
井口 それがなんと、みんなのFXでは、1000通貨からできるんです。
川崎 あれ? そうなんですか。
井口 1000通貨からできますよ。メキシコペソはここ3年間くらいレンジで、3円くらいしか動いていません。おそらく10万円もあれば、グルトレができるんじゃないですかね。それでサポートロングでやれば、スワップも積み上がっていくと。
川崎 検証してみる価値がありそうですね。高金利通貨でいうと、いま南アフリカランドで検証しているんですが、基本的にはロングで見ています。仮に逆行しても、国がなくならない限り、下げ幅のたかが知れているからです。ただ、高スワップを取りたいので、サポートロングと子本体ロングのみにして、子本体ショートをなくしたグルトレもありかなと思います。そうすればスワップが取れて、さらに相場の変動も取っていける。
井口 一般的なリピート系手法のような戦略ですね。
川崎 はい、そうです。それにサポートの分も加わると。サポートがスワップを取る係で、子本体が日頃の変動を取る係になります。
井口 本来のグルトレの趣旨とは違うのかもしれませんが、良さそうですね。
川崎 グルトレは応用が利くので、自分なりに進化させてもらえれば良いと思います。
いずれ来る金融危機を想定してください!
井口 では改めて、初心者に向けて、グルトレのポイントを教えていただけますか。
川崎 何よりも資金管理が必要です。グルトレは損して得取れという手法で、必ず含み損が積み重なる手法です。要するに、口座画面の見た目で、資金が減ってしまう。それにびっくりして損切りしてしまう人もいるようです。
井口 含み損を抱えるけど、それが利益の元となるということを、ちゃんと理解できているかどうか。その違いが大きいかもしれませんね。
川崎 グルトレは、いくら丁寧に説明しても、理解できる人がほとんどいません。それなので、デモで1か月程度回してみてください。それから本番に出ていただくのが良いです。ところで、井口さんから見て、グルトレはどうですか?
井口 ずっと前からグルトレのファンで、すごく良いなと思っていました。他のリピート系手法と違うところでいうと、逆行から戻りきらなくても収益になるというのが良いですね。グルトレが失敗する局面はというと、一方通行で動いたときですが、為替ではほとんどないことです。なので、非常に良い取引の手法だなって見ています。
ただ一点、今後いずれ来るであろう金融危機について、対策を考えておかないといけません。では、そのときにどうすれば良いのかといえば、損切りすることです。一直線に進む金融危機で、適切に損切りができるかどうかが問われます。
川崎 その通りです。金融危機を想定していないユーザーは多いです。
井口 それで、金融危機が起こった後は、グルトレを始めるチャンスです。相場が完全に壊れたときこそ、仕掛け時だと思います。それなので、金融危機の際にはしっかり損切りして、そして相場が焼け野原になったところで、グルトレを始める。これができれば、グルトレの優位性が発揮できるんじゃないでしょうか。
川崎 金融危機はリスクとしてありますが、そのときはショートで利益にしたいと考えています。急落が起きたら、ショートで下落を取るのでも良いし、下落後にロングを仕掛けるのでも良い。それは人それぞれ判断してもらえればと思います。いずれにせよ、金融危機のときに逆行するグルトレを持っていた場合は、損切りが必要なことは間違いないです。これは肝に銘じてほしいですね。
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※この記事は、FX攻略.com2019年3月号の記事を転載・再編集したものです
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |