ツイッターで話題のグルグルトレイン
井口 ネット上や巷で、かなりグルグルトレインが話題になっていますね。川崎ドルえもんさんは、グルトレを始めてどれくらいになるんですか?
川崎ドルえもん(以下、川崎) 研究を含めると2年です。数値の研究が半年ぐらい、ベース戦略が定まるまで、1年半くらいかかりました。
井口 実を言うと、私は結構早くから目をつけていたんです。ツイッターのフォロワー数が何百というときでした(編注:2018年11月末時点で約6千人)。有名トレーダーの羊飼いさんが推していて、さらに川崎さんのキャラも際立っていましたからね。それで、今グルトレがものすごく盛り上がっていますが、ご本人としてはどう思われてますか?
川崎 正直、戸惑ってます(笑)。自分では、そんなにすごい手法だとは思ってなかったので。精神的負担がかからずに儲かるというもので、発表した当初は年率をそこまで高く設定していませんでした。長期のスタンスで500万円を元手に、年間20%くらい稼げますよというものだったんです。でも最近は、リスクを強めにとることを考えています。5円逆行すれば65万円の損切りになるのですが、それで今は回しています。
井口 5円逆行って、期間としてはどれくらいで見ていますか?
川崎 当初の500万円というスタンスのときは半年以上を見ていましたが、半年とか長期だと、サポートと呼ばれるナンピンの部分があまり役割を果たしていないと思うようになりました。なので、より短期でロングとショートを切り替えるようなスタイルになっています。
井口 短期とは、1か月、2か月くらいのイメージですか?
川崎 2週間から1か月くらいですね。
井口 思ってたより短期ですね。10円逆行くらいまで見るのは、資金効率も悪いということでしょうか。
川崎 トレードの経験がある方だと、相場の流れって見えると思うんです。それを見て、自分の資金量と相談しながら、グルトレの戦略を練ってもらいたいですね。
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変則両建てのリピート系手法
井口 改めて、グルトレとはどんな手法なのかを、紹介してください。
川崎 変則的な両建てをする、リピート系の手法です。相場は8割がレンジといわれていて、そのレンジを狙う手法としてはトラリピやループイフダンがありましたけど、それらはレンジでしか儲けられないんです。トレンドが出たときに、逆行したときにどうするかということに対して、ひたすら耐えるしかないという問題点がありました。そこで、じゃあトレンドが出たときにも儲かる手法はないかといろいろ計算をして、編み出したのがグルトレです。それなので、レンジでもトレンドでも勝てますし、逆行した場合でも条件付きにはなりますが勝てる手法です。
井口 私の感想として、すごく良いなと思っています。その背景には、逆行してもレートがある程度戻ってくれば勝てるという点が、他のリピート系に比べて強いというのがあります。それと、サポートについてロングとショートを選ぶという、裁量が入る点。ここは賛否あるかもしれませんが、裁量が入るのが手法として優れているんじゃないかと思います。ちなみに、川崎さんが考えるメリットとデメリットは、どのあたりですか?
川崎 完全なほったらかしでもなく、かといって付きっきりでもないというのが一番のメリットだと思います。裁量の兼業トレーダーって、そうそうチャートを見ていられないじゃないですか。私が裁量トレードをしていて一番失敗していたのは、仕事中にポジションを持って、それが気になって集中できないということでした。逆にデメリットとしては、証拠金がそれなりに必要ってところですね。
井口 証拠金の量がネックになりますか。ではそのデメリットの中で、リスク管理については、どうお考えですか?
川崎 基本的には、直近の最安値・最高値までへの動きに耐えられる資金量が、最低条件だと考えています。理想としては、歴代の最安値・最高値に耐えられる資金量ですが、そうなると500万円以上が必要になります。なので、自分の資金量に応じて、どこまで逆行して良いかっていう話になります。今私がやっているように、5円逆行したら一度損切りをして仕切り直すという方法が、資金管理としては楽ですね。
井口 私が知っていたグルトレからは、進化しているということでしょうか。損切りしてまた新たに始めた方が良いと。
川崎 はい、発表当初からは変わってきています。
井口 今、いろんな人がグルトレを自分なりの戦略に派生させていますが、本家本元としては5円くらいの逆行まで見ましょう、というスタンスですかね。
川崎 そうですね。実際に今、30万円とかの少額でやっている人もいるみたいなんですが、それでは2~3円の逆行しか耐えられません。そうではなく、最低でも5円の逆行で65万円の損切りというのが、私の考えるボーダーですね。
井口 そうしないと、レンジの優位性が生かせないということもあるんでしょうか。2円くらいの逆行でロスカットになると、その後に来るおいしいところを取り損ねるとか。
川崎 グルトレのミソは、逆行して戻ってくるときに利益がたくさん出るところです。なので、ちょっとの逆行でロスカットされないようにするのが必要です。
(対談は次号に続きます)
こぼれ話 売り買い同額のスワップを提供
井口 弊社のサービスは、グルトレに合わせています(笑)。スワップも、実はグルトレに寄せたんです。
川崎 買いスワップと売りスワップが同額になりましたよね。これって、かなりすごいことです。
井口 収益を削ってでも、実現しました。グルトレに推奨される主要通貨が豪ドルとNZドルとカナダドルだったので、それらを売り買い同スワップに変更したんです。
川崎 本当にありがたいことです。
井口 グルトレに寄せてますので(笑)。
川崎 そんなに簡単に変えて良いんですか?
井口 初めてグルトレを見て、こういう時代になってきているんだなと思って、これはいち早く取り入れるべきだなと判断しました。
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※この記事は、FX攻略.com2019年2月号の記事を転載・再編集したものです
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スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |