【2本の移動平均線(20EMA、75EMA)】エントリー後最長3時間以内に決済するFX手法[齊藤トモラニ]

各証券会社でのセミナーを数多く手がけている齊藤トモラニさんに教えていただくのは、2本の移動平均線を用い、トレンドフォローを行う王道的手法。1時間足を基準に、最長3時間でエントリーと決済を完了させるスピード感が特徴。ブレイクアウト後の勢いづくポイントを狙い、値幅を稼ぎます。

※この記事は、FX攻略.com2017年5月号の記事を転載・再編集したものです

齊藤トモラニさんのプロフィール

齊藤トモラニの写真

齊藤トモラニ(さいとうともらに)

老舗のFXスクールWin-invest Japan株式会社代表取締役。日々受講生のサポートと助言情報サービス配信を行なっている。各証券会社でのセミナーも数多く手がけ、ひまわり証券、JFXの芳彦の部屋、トレイダーズ証券等でセミナーも行なっている。ひまわり証券では日々のレポートも執筆中。著書はパンローリング社の『FXデイトレード』。

公式サイト:コーチング FX

齊藤トモラニさんのFX買い合図ポイント

■ 準備するもの

【チャート】1時間足
【テクニカル】「20」「75」EMA

■ トレードの手順

1.ローソク足とEMAの並びから、トレンドの有無を判断

2-a.【ローソク足が「20」EMAの上(下)に位置する場合】
  「20」EMAへタッチした後の陽線(陰線)の高値(安値)ブレイクでエントリー

2-b.【ローソク足が「20」EMAと「75」EMAの間に位置する場合】
  「20」EMAを抜け出た陽線(陰線)の高値(安値)ブレイクでエントリー

3.<利確>(エントリーした足の次から数え)2本以内に決済。それまでの乖離幅が目安
   <損切り>直近安値(高値)またはエントリーした足の安値(高値)

■ 狙い目の通貨ペア

  • 「米ドル/円」、ドルストレート、クロス円から、トレンドの形のきれいなものを選ぶと良い

■ この戦略のメリット

  • トレンドの初動を捉えられる
  • その分、損切り幅が狭くて済む
  • 兼業トレーダー向き

齊藤トモラニさんのFX買い合図戦略

事前準備を整えシナリオを描く

チャートに張り付かずとも、最適なトレードのタイミングを見極め、そしてエントリーから決済までを最長3時間で済ませる――そんな手法を、齊藤トモラニさんに教えてもらいました。この手法では、2本の指数平滑移動平均線(EMA)を用い、「75」EMAで大局の環境確認、「20」EMAでエントリーと決済の判断をします。

具体的な手順を解説する前に、トレードの心構えについて触れておきます。多くの初心者は、チャートを開いてから、さてどこでトレードができるだろうかと探します。しかしこれでは、行き当たりばったりのトレードにしかなりませんし、そもそも相場には常に利益が上げられる箇所があるとは限りません。

そのため、過去の値動き(チャートの形)を頭に入れた上で、こんな展開になれば手法のルール通りにトレードができる、と想定しておくことが重要です。常日頃から事前準備を整え、自分の得意パターンの具体的なイメージを持っておく必要があるのです。

目的は、トレードをすることではなく、利益を積み重ねることです。この点は、初心者のころは見失いがちなポイントでもあるので、ご自身のトレードスタイルと、FXで目標とする事柄を振り返ってみてください。

ブレイクの勢いを短時間で獲得!

トレードの心構えをお伝えしたところで、いよいよ手法の解説に移りましょう。まずトレンドの確認を行います。上昇トレンド時は、上からローソク足→「20」EMA→「75」EMAの順に、下降トレンド時はその逆の順に並び、これらが絡んでいるときは、もみ合い相場であると判断できます。

トレンドがあると判断できたら、次はローソク足とEMAの位置関係から二つのパターンに分類します。上昇トレンドの環境で説明すると、一つはローソク足が「20」EMAの上に位置するaパターン、もう一つはローソク足が「20」EMAと「75」EMAの間に位置するbパターンに仕分けできます。そしてその分類に応じて、エントリーのルールを使い分けます。

aパターンは、いわば「20」EMAでの押し目買いとなります。押しの流れが「20」EMAにタッチし、その後にトレンドへ回帰する陽線が形成されたら、その高値に注目。以降のローソク足がこの高値ラインを上抜く(ブレイクアウトする)ところでエントリーします。

bパターンは、EMA間を抜け出す箇所が狙い所となります。「20」EMAを抜け出す陽線が形成されたら、その高値に注目。以降のローソク足がこの高値ラインを上抜くところでエントリーします。

利確については、冒頭でお伝えした通り、最長3時間以内に完了させます。エントリーしたローソク足の次から数え、1本目か2本目で決済をするのです。1時間足での短期的なトレンドは、2本目くらいまで勢い良く伸びるのが基本パターン。この勢いづいた箇所を狙おうというのが、この手法の主眼となります。なお、勢いがつかなかった場合は横方向に動くことが大半であり、そこではわずかな利益(または損失)でポジションを解消し、次の局面に備えます。

損切りについては、エントリーする前の直近安値を基準とします。あるいは、その値幅が広すぎるようであれば、エントリーしたローソク足の安値とします。

ポイント1 移動平均線とは?

終値の平均を結んだ線

移動平均線とは一定期間における終値の平均を求め、つなぎ合わせた線のこと(上図の例はローソク足10本分の平均)。これにより相場の流れを把握しやすくなります。なお、ここでの説明は単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)のことです。

方向性や角度からトレンドが分かる

移動平均線は、その向きから相場のトレンドを示唆。上向きならば上昇トレンド、下向きならば下降トレンドと判断できます。またその角度が急であれば強いトレンド、なだらかならば弱いトレンドであるとも考えられます。 

ポイント2 単純移動平均線と指数平滑移動平均線の違い

指数平滑移動平均線の特長

指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)は、古いレートよりも、直近のレートの方が重要だという考えに基づき、直近のレートを重視した計算式から求めます。現在のトレンド、勢いといった事柄が、SMAよりも色濃く反映されます。

トレンド感知の早さに性質の違いが現れる

SMAとEMAは、その計算方法の違いから、後者の方がトレンド関知に敏感だといえます。チャート例に示したように、中盤から起こった下降の流れに対して、EMAが先に反応。終わりぎわの上昇に対しても感知しています。

ポイント3 ローソク足と移動平均線によるトレンド判断

それぞれの並びからトレンドが明確に

トレンド発生時はローソク足、「20」EMA、「75」EMAが、上記の序列できれいに並びます。この並びが崩れる(それぞれが横向きに推移する)ようなら、トレンドが終わり、もみ合いになることが示唆されます。そして、次のトレンドが発生するというサイクルが繰り返されます。

売買は「20」を基準に

「75」EMAの向き、およびローソク足との位置関係でトレンドを確認してロングかショートの目線を決め、そのトレンドをフォローするべく、「20」EMAで売買タイミングを図るというのが基本。「20」での押し目買い・戻り売りや、「20」を抜け出た箇所を狙います。

ポイント4 ブレイクアウトと、押し目買い・戻り売りの違い

押し目買い・戻り売りは、サポート・レジスタンスから反転する流れを追う戦略で、値幅は稼げるものの、反転する箇所を見誤りがちです。一方のブレイクアウトは、基準となるラインを抜けるかどうかが焦点となるため、判断が簡単です。

エントリータイミング パターンによってエントリーを使い分け

1.ローソク足とEMAの並びから、トレンドの有無を判断

2-a.【ローソク足が「20」EMAの上(下)に位置する場合】
「20」EMAへタッチした後の陽線(陰線)の高値(安値)ブレイクでエントリー

2-b.【ローソク足が「20」EMAと「75」EMAの間に位置する場合】
「20」EMAを抜け出た陽線(陰線)の高値(安値)ブレイクでエントリー

決済タイミング 損切りは直近安値(高値)、利確は成行で

3.<利確>(エントリーした足を含まず)2本以内に決済。それまでの乖離幅が目安

利確は成行で行います。目標値幅としては、それまでの推移におけるローソク足と「20」EMAとの乖離幅を参考にすると良いでしょう。早めに撤退するのがポイントとなる手法ですので、欲張らずに利益獲得を積み重ねます。

3.<損切り>直近安値(高値)またはエントリーした足の安値(高値)

エントリーと同時に、損切りの逆指値を入れます。下チャートの例では、直近高値(損切り①)までの値幅が広いので、エントリーした足の高値(損切り②)の方が良いといえます。そのときの状況によって柔軟に対応します。

FXトレードポイント きれいなトレンドを選ぼう(ユーロ/米ドル 1時間足 2016年11月9日~11月22日)

多くの通貨ペアからトレンドを厳選

いくつかの通貨ペアをチェックし、きれいにトレンドが出ているものを取引の対象としましょう。一つ(あるいは少数)の通貨ペアに固執してしまうと、トレンドの形に妥協してしまう可能性があります。ちなみに、齊藤トモラニさんは普段、27種類の通貨ペアをチェックしているそうです。

FXトレード例① 「20」EMAでの戻り売り(ユーロ/円 1時間足 2017年2月2日~2月8日)

トレードの流れ

① ローソク足とEMAの並びから、下降トレンドを確認。戦略はショート
② ローソク足が「20」EMAの下に位置(aパターン)。「20」EMAにタッチした後の陰線の安値に注目し、そこをブレイクしたらエントリー
③ それまでのローソク足と「20」EMAとの乖離幅を参考に、その幅を獲得したところで利確

FXトレード例② EMA間からのトレンド回帰を狙う(ユーロ/米ドル 1時間足 2017年2月10日~2月16日)

トレードの流れ

① ローソク足とEMAの並びから、下降トレンドを確認。戦略はショート
② ローソク足が「75」EMAと「20」EMAの間に位置(bパターン)。「20」EMAを抜け出た陰線の安値に注目し、そこをブレイクしたらエントリー
③ それまでのローソク足と「20」EMAとの乖離幅を参考に、その幅を獲得したところで利確

FXトレード例③ 勢いが出ずわずかな利食いで撤退(豪ドル/円 1時間足 2017年2月9日~2月16日)

トレードの流れ

① ローソク足とEMAの並びから、上昇トレンドを確認。戦略はロング
② ローソク足が「75」EMAと「20」EMAの間に位置(bパターン)。「20」EMAを抜け出た陽線の高値に注目し、そこをブレイクしたらエントリー
③ それまでのローソク足と「20」EMAとの乖離幅を狙うも、勢いが衰えたので欲張らず利食い

※この記事は、FX攻略.com2017年5月号の記事を転載・再編集したものです

【編集部厳選】この手法が使えるオススメのFX口座

齊藤トモラニさんに教えていただいたFX手法、いかがでしたか? 使うテクニカルも少なくポピュラーなものですから、すぐに使うことができるはずです。

ここでは、このFX手法を再現できるオススメのFX会社をFX攻略.com編集部が4社選んでみました。いずれも必要なテクニカル指標が揃っていて、安心して利用できる、人気のFX会社です。

1.マネックス証券


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マネックスグループ100%出資のマネックス証券。各種取引手数料無料。使い勝手を重視したシンプルなものからプロも満足の高機能アプリまで、トレーダーの都合に合わせた取引ツールが揃っています。マネックスFXのスプレッドは、発注時の取引数量に応じてスプレッドが変化。

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2.外為オンライン


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また、簡単な設定をするだけで最適な取引条件を算出、自動で売買が繰り返される「iサイクル注文」にも注目が集まっています。

3.外為どっとコム


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FX専業の取引会社として誕生し、今もFX一筋でサービスを提供中。頻繁にバージョンアップする取引ツールの使い勝手の良さが高く評価されています。

FX取引を通じて外国為替全体に対する情報発信にも力を入れており、初心者向けの動画コンテンツや相場分析記事などの質が高いことで有名。取引数量が最小1000〜最大500万通貨と幅広いのも特徴です。

4.ヒロセ通商


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また、1000通貨単位での取引やATMからのクイック入金が可能。通貨ペア&注文方法も豊富に取り揃えられており、万全のサービス内容となっています。

齊藤トモラニの写真

齊藤トモラニ(さいとうともらに)

老舗のFXスクールWin-invest Japan株式会社代表取締役。日々受講生のサポートと助言情報サービス配信を行なっている。各証券会社でのセミナーも数多く手がけ、ひまわり証券、JFXの芳彦の部屋、トレイダーズ証券等でセミナーも行なっている。ひまわり証券では日々のレポートも執筆中。著書はパンローリング社の『FXデイトレード』。

公式サイト:コーチング FX

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