前回お話したメンタルブレーキを、ではどのように取り除いていけばいいのでしょうか。
結論から言ってしまえば、「さまざまなやり方があり、万人に効く方法はない」ということになります。
まぁ、メンタルというのはその在り方は人によって全く違うものですから、それで当たり前といえば当たり前なのですが。
今回は、とりあえず代表的な方法を何個か紹介したいと思います。それでも、結局は自分次第、ということになりますので、鵜呑みにするというか、参考までにとらえて頂ければと思います。
一番簡単なのは、リスクを極端に落とすこと
まずは、「リスクを極端に落としていく」というのが、もっとも簡単で、やりやすいメンタルコントロールです。
人間、大体何もかかっていない冷静な時が、一番合理的で実情にあった判断を下せるものです。
そのために、トレードのポジションサイズを、ほんとうに自分にとって屁でもないようなサイズに落とします。
FXは幸運にも株と違い、最少ロットがかなり小さいので、本当に数百円だけ賭けて楽しむことができるのがいいところです。
このような状態ですと、たとえば損するのが嫌で塩漬けをしたり、利益が大事でチキン利食いしたりなど、ルールから逸脱する行動をあまりすることなく、ルールにのっとって行動できます。
まずは、リスクを落として冷静に行動できることに慣れる必要があります。人間の心理というものはそう簡単に変わらないので、小さい金額で1年など繰り返しやり続けることで、トレーダーとして合理的な行動を心に刷り込んでいくのです。
「大損する」という荒治療も
他には、これは出来れば避けたいのですが、大きな荒療治として、「大損する」というものもあります。
大損するというのは、とても嫌なことですし、悪いことの象徴のようですが、メンタル的には少しいいこともあるのです。
メンタルブレーキというのは、いわば、「常識的な心の在り方からくるブレーキ」だともいえます。
「損をしたくない、早く利益がほしい、期待値より目先の数字に走る」なんてのは人間としてはむしろ自然です。
こういう自然な状態を、”不自然”な状態にすることがメンタルを克服するということですので、大損というメンタルに強制的に大きなダメージを与えるイベントをクリアすることで、トレーダーとしては”自然”な精神状態に強制的にもっていくことができる可能性があるのです。
メンタルブレーキのせいで勝てないことのないよう、早めに対策を!
ただ、基本的にはメンタルブレーキというのは、もっとも克服しにくいところでもあります。いい売買ルールを構築し、相場に対する知識・経験も豊富なのに、あと一歩メンタルで勝てない、という状態は、ほとんどの人にやってきます。
こういう状態に長く陥ることのないよう、トレードを初めて間もない状態から、しっかりとメンタルブレーキ対策をたてて、成長できるようにしていただければ幸いです。
最後に…
では次回、今までのまとめで、このシリーズを終わりたいと思います。このシリーズではトレーダーとしてまず相場の知識云々の前に抑えておいた方がいい事柄を重点的に話してまいりました。
次のシリーズでは、”最低限身に着けておきたい相場の知識”として、多岐にわたってもう少し具体的な事柄を紹介していけたらと思います。
現役ヘッジファンドトレーダーの日々の売買ルールを分かりやすく解説!
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スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |