FX業界で活躍する女性トレーダーにスポットライトを当てる、このロングインタビュー企画では、ゲストがFXで成功するまでに辿った道のりや、ライフスタイルなどを語っていただきます。これからFXを始めようとしている女性にとっては、絶好の道しるべとなるでしょう。第2回のゲストは、大阪で活躍するケッティーさんです。
ケッティーさんプロフィール
ごく浅のストップロスで大きく利を伸ばす天底トレードが特徴の主婦トレーダー。子育て中のため、『ながらトレード』を日々実践、研究中。常識にとらわれないトレードがモットー。見た目は大原櫻子、口を開けば上沼恵美子張りの軽快なトークで、日本一笑いあり涙ありの実践に役立つセミナーを全国で開催中。
■ケッティーさんのブログ|双子子育て主婦ケッティーのFX
仲間との勉強を通じ効率的かつ短期間でレベルアップ!
編集部 FXを始めたきっかけは?
ケッティー 前職では自分でビジネスをして働きづめだったんですけど、2歳半の子どもとの時間がとれないことや、仕事の将来を勘案して、自宅にいながら稼ぐ手段を見付けたかったんです。アフィリエイトやアービトラージなどあらゆるジャンルのネット商材を買いあさって取捨していく中で、FXに行き着きました。
編集部 それは、いつごろですか?
ケッティー FXの存在を知ったのは2011年の暮れでした。最初は書籍やブログで情報収集をしながらトレードを試していたんですが、仕事が忙しいこともあって低調。でも2012年の7月に、とあるトレード塾に入ったことがきっかけで、本格的に勉強し始めることになったんです。実際に会って話せるトレード仲間が何十人とできて、勉強会や交流を頻繁に行えたのが良かったのだと思います。
編集部 一人で勉強するのではなく、仲間と勉強できたのが大きいと。
ケッティー オンライン上でテキストを読んだり、動画を観たりするだけだとピンと来ないけど、人間同士で会って話をすれば一瞬で解決することって多いじゃないですか。塾に入った7月から10月までの3か月間で、とても効率的に基礎知識を吸収できました。
でも、当初の仲間には兼業トレーダーしかいなかったので、次は本格的なプロの専業トレーダーに習いたいと思うようになって、それからセミナーに出席したり、教材を買ったり、いろいろな所へ顔を出すなどしました。そんな経験から知識の幅を広げていったんです。
編集部 本格的に勉強に取り組んで、成果は?
ケッティー ちょうど2012年11月にアベノミクスの上昇相場が始まって、年末にかけては買えば儲かるという状況だったんです。調子に乗ってトレードしていたんですが、その流れが年明けに少し変わってしまい、100万円の資金で始めていたのが一気に30万円まで減ってしまいました。
編集部 資金が大幅に減って、どう対処しましたか?
ケッティー 実は、アベノミクスに乗って利益を出している最中も、自分にはしっかりとした勝ちパターンがないということを、感じていたところでした。そんなときに、とあるトレーダーのロジックを学んだんです。トレンドの中段もち合いから二波を狙うというもので、、これを検証してみようと決意しました。
それから3か月は、フォレックステスター2(トレード練習ソフト)で、手法の検証作業に費やしました。3通貨ペアを3年分、それを3回繰り返して、ようやく自分の中で確信を得られるようになったんです。
編集部 自分の手法が確立されたわけですね。
ケッティー はい。それで2013年の4月から、実資金でのトレードに復帰しました。最初はデイトレードで、大きく勝つ月と、トントンくらいの月のムラがありましたが、それを修正し、本格的に勝てるようになったのは2014年からです。
2013年から、14年、15年、そして4年目の今年では、根本的な手法は変わらないですけど、狙う場所と時間足が、どんどん変わっていきました。最初は1時間足を狙っていたのが、日足になり、今では週足、月足ベースを狙うのが一番楽になりました。
それは資金が増えていったのも関係しています。毎日小さな利益を積み上げるのではなく、長い目で見て天底からの大きな利益を取れれば良いというスタイルに変わったんです。
編集部 資金の増加に応じて、スタイルも変わっていったんですね。
ケッティー 資金だけではなく、子どもの成長も関係していますね。幼稚園のころと、小学校に入った今とでは、生活がガラリと変わりました。今は子育てを優先したいという考えです。FXはライフスタイルに合わせて時間足を変えたり、狙いを変えたりと、自分の生活にフィットさせてお金を得られるというのが、一番の魅力だと感じています。
編集部 それでは、現在はいわゆるスイングトレードですか?
ケッティー 今はポジションを1か月以上持つこともありますね。初心者の頃は週足、月足での分析ができませんでしたが、それができるようになったんです。普段はその長期軸の分析に基づいたエントリーのタイミングを待っている感じです。
編集部 チャート分析はどのように?
ケッティー 基本的には水平線とチャートパターンを重視して、シンプルに考えています。今は、天井か底かでポジションを取るのが、私の持ち味。一般的に天井や底は取るなといわれますが、そこでエントリーしている人は存在するわけで、自分もそうなりたいなと考えるようになり、研究したんです。MT4を使ってインジケーターも加味しますが、それらはあくまでも補助という位置付けですね。
家族の応援が何よりも大切
編集部 FXを始めたいという女性が増えています。そんな初心者に向けて、アドバイスをお願いします。
ケッティー まずは何よりも、FXをするための環境作りが大切です。同じ屋根の下に住んでいる人が反対していたら、思うように進みません。どんなに自分にやる気があっても、足を引っ張られてしまうことがあるんですよ。
そうすると気を使わなければならなくて、集中できませんし、実力も発揮できません。それなので、応援してもらえるような環境作りをしていかなければなりません。家族に隠れてFXをやって、勝てるようになったという人は聞いたことがないです。
編集部 どうすれば、家族から応援してもらえるようになるでしょうか?
ケッティー 一つは、期限を設けることだと思います。いつまでに、何ができなかったら諦めるけど、それまではがんばりたい、と。私は夫にそうお願いしました。応援してくれる人がいると、のびのびと取り組むことができます。日本の文化では、FXはまだ偏見を持たれがちですから、その部分についての考えの食い違いを解決しておかないと、結局しんどいのは自分になってしまいます。
編集部 では勉強する上でのポイントは?
ケッティー 私はいろいろなことを、一度はやってみたいというタイプ。皆さんもそうしてみれば良いと思います。ただ、それが合わないと感じたら、すぐ止めることが大切。FXにはいろいろな勝ち方があるからこそ、自分があまり理解できないものを必死に使い続けることはないと思います。それよりも、すっきりと理解しやすい、納得できるものを、早く見付けること。自分に合うか、合わないかで判断してほしいです。
編集部 先ほど多くの仲間ができたのが良かったとのことでした。そのあたりはいかがでしょう。
ケッティー パソコンに一人で向かっているよりは、人とつながる方が圧倒的に意味があります。最も手っ取り早いのは、勝っている人とつながることですね。金額を問わず、勝っている人と話をするのは、ものすごく有意義です。
ただ、SNSでの付き合いであったり、あまり真剣に学ぼうとしない人もいたり、自分の勉強を阻む要因となり得る要素もあります。本当に勉強すべき局面においては、それらをシャットアウトして勉強に集中するということも必要でしょう。
編集部 目的は勉強ですものね。
ケッティー ところが、トレード仲間との人間関係に悩まされたりする人もいるんですよ。それでは本末転倒。ドライに一線をひかないと。ただでさえ、自分の実生活での人間関係で少なからぬ悩みがあるのに、そこにさらに悩みが増えてしまうと収拾が付きません。
FXに関する結果は、全て自分の実力、責任です。エントリーも損切りも利確も、誰のせいにもできない。そんな世界だからこそ、私は選びました。他のビジネスだと、社会情勢や他者に左右される側面もありますよね。でも、FXは自分だけです。それが良い意味での緊張感やモチベーションにつながります。
具体的な目標を持つことが重要
編集部 今後、FXの世界で、やりたい目標はありますか?
ケッティー 現在、準備中の企画として、主婦がデイトレードで月に10万円稼げるようにサポートする講座を開きたいと考えています。私が主宰するサービスの受講生で、ゼロスタートの主婦が、1年間しっかりと学習することにより、月に20万円稼げるようになったという事例がありました。このことから、適切な情報と、リードする人間、本人のコツコツと学習する意欲が揃えば、ゼロスタートでも稼げるようになると、自信を持っていえます。
編集部 主婦に合うスタイルというのは、男性は想像できないもの。そのジャンルはケッティーさんに引っ張っていただきたいですね。
ケッティー 確かに主婦のことは、男性には分かりづらいかもしれませんね。主婦が成功する上で、障害となる要素は何だと思います?
編集部 先ほどのお話にあった、家族の協力の有無でしょうか。
ケッティー 生活が安定している、ということなんです。今、この勉強をしなくても、明日食べるご飯に困らない、というのが主婦。そういう意味の危機感がないんです。もちろんそうでない方もおられますが。
例えば、課題の提出期限に遅れるとか。そんな人は、やっぱり上達しないですよね。それに対して、具体的な目標がある人は、意欲的に取り組むので、結果は明らかに異なります。
編集部 具体的な目標を持つことが大切なんですね。
ケッティー 今より良い生活がしたいとか、あいまいな目標ではだめ。毎月いくらの利益をあげると、どんな生活が実現できるか、その内容まで考えること。どこに旅行へ行くとか、子どもにどんな習い事をさせてあげられる、とか。真剣に取り組めば手が届く範囲での目標設定ですね。それがあればこそ、勉強の努力も続けられるし、家族も応援してくれます。
編集部 改めて、FXの魅力は何でしょうか?
ケッティー 私は、自分の世界が広がったと実感しています。一人のFXトレーダーとしてメディアから取材を受けたり、セミナーのオファーをいただいたり、自分が主役の場所を持てました。ママ友の世界だと、誰々さんの奥さん、誰々ちゃんのママ、というポジションになりがちです。それが、FXの世界では私一人の立場になる。それで自分を表現する場所ができました。
後は、いつでもどこでも稼ぐことができる、ということですね。今後、生活環境が変わっていっても、スタイルを適応させれば良いだけの話。FXは、しかるべき知識と経験を積めば、結果が出る世界です。
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編集部 現在、企画中の主婦向け講座について、概要を教えてください。
ケッティー 講義は半年間で、さらに半年のアフターフォロー期間を設けます。たとえゼロからのスタートであってもこの1年で、しっかりと稼げるようになってもらいます。
編集部 1年間の時間をくれれば、しっかりと育てる自信がある、ということでしょうか。
ケッティー そうですね。ただ、一つ約束してほしいのは、素直に何でもやるということです。それをやってくれれば伸びますし、やってくれないのならばお金の無駄遣いになってしまう可能性があるので止めた方が良いです。
何かを習うときに今までの知識を、何とか組み込もうとする方もいるんですが、そうすると私と同じ言語で話し合うことができなくなるので、そこを修正するのは大変です。全くの白紙の状態でなく、色に染まっていても良いんですが、一旦それを切り替えてもらえれば。
編集部 一般的に女性は、白紙状態に切り替えるのが上手ですか?
ケッティー そこは男女問わず、置かれている環境によると思いますね。悩みを抱えているとか、どこか人生に切羽詰まっている人は、素直に聞いてくれません。それは仕方のないことなんだと思いますが、そこが一番の問題となります。極端にいうと、FXで勝てない理由って、手法やテクニカルがどうだというわけではないんです。その人の置かれている状況と、思考なんですよ。
これから学ぼうとすることは、その受け取り方と考え方で、良い方向にも悪い方向にも変わるんです。その点を認識して、前向きにFXへ取り組んでもらえれば、良い結果に結び付くのではないでしょうか。(インタビュー収録:5月14日)
※この記事は、FX攻略.com2016年8月号の記事を再編集したものです
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取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
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