トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
トランプ大統領の移民への米国入国制限という大統領令が保護主義を連想させたことでマーケットはリスクオフで反応しました。更に昨夜トランプ大統領が、名指しで日本円への通貨安批判を展開したことで米ドル/円は一時112.08円まで下落するなどマーケットではトランプリスクが猛威を振るっており、神経質な地合いとなっております。
トランプ大統領のドル安誘導発言はそろそろ賞味期限切れ
引き続きトランプ相場は経済政策と保護主義がどちらよりになるかがポイントとなり、その見極めにかかっています。とはいえ、財政出動や減税といった政策や、堅調な米ファンダメンタルを背景としたドル高が基本線で間違いないと思います。
現状では保護主義の側面ばかりがクローズアップされておりますが、そろそろ巨額のインフラ投資や減税など経済政策が意識されてくるはずです。そうなれば米10年債も現在の2.5%から3.0%位までは視野にはいるため、ドル高がメインシナリオであることに変わりはありません。また、トランプ大統領のドル安誘導発言もあまりに言いすぎると効果は半減してくるでしょう。
しかし、前回のコラムでもお話しいたしましたが、中長期で米ドル/円で考えると上昇は簡単ではありません。今後米国が保護主義姿勢を前面に出してくることは間違いなく、対中国を始め各国への強硬姿勢は変わらないでしょう。欧州でも保守的な動向が見られるなか、今年は政治リスクが高まっていることに疑いの余地はありません。リスクオフのモメンタムでは現状円に頼るしか他なく、円高リスクは去年にもまして強く働く気がしています。ドル高、円高の地合いから米ドル/円は同じ方向に動きやすくレンジ取引になるとみています。
FOMCメンバーのタカ派の流れを継続していくかがポイント
イエレンFRB議長は先月18日の講演のなかで「2019年にかけて年3回ペースでの利上げ」見通しを示しました。
FOMCメンバーからもタカ派的な発言が目立っており、このタカ派の流れを継続していくかがポイントです。おそらく声明でイエレン議長は堅調な米経済を背景に景気は良好と、インフレを警戒した内容となるのではないでしょうか。ここにきて前回から内容を変えてハト派的発言をするとは思えません。また、考えすぎかもしれませんがFOMCメンバーの最近のタカ派的な動きはトランプ大統領に対抗しているようにも見えます。今夜のFOMCで下落余地は限定的とみており米ドル/円は強気スタンスで臨みます。
テクニカル的にはレンジの様相か
分厚い日足一目均衡雲上限を上抜けることができず跳ね返された格好となり、現在は雲の中央で動きにくい展開です。方向性を示す基準線も横ばいとなっており、今のところ米ドル/円相場がどちらかに崩れるシグナルは出ていません。FOMCや、米雇用統計などビックイベントも控えているため、現時点では中立スタンスで様子をみるのが賢明かもしれません。
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