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三寒四温のドル円相場[雨夜恒一郎]

FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年2月25日号

先週のドル円相場は

先週のドル円相場は米中貿易協議に対する楽観的な見方を背景に底堅く推移し、110円台後半で週の取引を終えた。一週間を通して相場は110円を割り込むことはなかったが、111円台に乗せることもできず、日々の取引レンジは30~40銭という膠着状態が続いた。

米中貿易協議は期限延長へ

米中閣僚はワシントンで会談を継続し、貿易協議の決着に向けて6つの覚書の作成に入った。知的財産権保護や為替などに関する中国の構造改革の取り組みを明文化する。ムニューシン財務長官は「米中は通商協議の一環として通貨に関する最終合意に達した」と述べていた。トランプ大統領は「中国とは構造問題で進展が見られた。進展があれば関税の期限を延長するだろう」などと一定の評価をした。米中首脳会談は3月中にトランプ大統領の別荘マー・ア・ラーゴで行う可能性が高いという。関税引き上げの期限は撤廃されることはないものの、3月1日の期限はひとまず延期が濃厚となった。米中貿易協議決裂で関税引き上げ発動・株安・円高という最悪のシナリオは回避されることになりそうだ。

FOMC議事要旨は利上げ停止や利下げまでは言及せず

先週は1月29-30日開催分のFOMC議事要旨が公表され、今年後半のバランスシート縮小の停止がコンセンサスである一方、年内の利上げ停止や利下げの選択肢までは言及していなかったことが分かった。金利先物市場は現在、年内の利上げより利下げの可能性を若干高めに織り込んでいるが、市場の金利観のほうがやや下振れ気味とみることもできよう。今後の金融政策はデータ次第だが、今のところ利下げが必要となるほど景気が減速するとの見方はほとんどない。当局と市場の金利観のすり合わせが進んでいく過程で、ドルは一段と底堅くなると見ている。

日銀は追加緩和を示唆

一方日本では先週、黒田日銀総裁が衆議院財務金融委員会に出席し、「目標達成に必要となれば追加緩和も検討する」と発言した。追加緩和策としては長短金利の誘導目標の引き下げや資産購入の拡大を挙げた。日銀の物価見通しは1月に下方修正され、2020年度の物価上昇率は1%台半ばにとどまる。2%の目標達成の時期はまだ見えてこない。取りうる選択肢は限られてはいるものの、日銀の金融政策の次の一手は緩和方向であることは明白だ。米国の利上げが停止されたとしても、日米の金融政策格差が縮小することはなく、目先はまだ拡大の余地がある。

米中貿易協議進展期待が高まり、日米の株価が回復する中、日米の金利差や金融政策格差に逆らいながらドル円を売り続けるインセンティブは乏しい。今週は下値をさらに切り上げ、111~112円台をうかがう展開を予想する。

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