FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2019年12月23日号
先週のドル円相場
休暇シーズンを迎えて相場は一段と膠着感を強め、1週間のレンジは109.18円~109.68円とわずか50銭にとどまった。フィラデルフィア連銀製造業景気指数や中古住宅販売件数などの米経済指標が予想を下回ったことを受けてドル売りが出る場面もあったが、参加者の動意は乏しく、値幅は限られた。
今週はクリスマス週
明日24日(クリスマスイブ)から26日(ボクシングデー)までは欧米市場がほぼクローズとなり、開いているのは東京市場のみという珍しい時間帯となる。米英の議会は休会で、グローバルの機関投資家や投機筋もこの時ばかりは完全休業。アルゴリズムが暴走でもしない限り、今週も閑散・膠着が続くと見ていいだろう。さらに来週は年末年始で、日本市場は1週間ほぼ休みとなる。こんな時期に無理をしてトレードをする必要はなく、ポジションを軽くして来年の相場の行方に思いを巡らせるのが得策だろう。
来年の相場も動かない?
ドル円相場は、過去3年間、ほぼ105円~115円のレンジ内で推移している。現在の109円台というのはそのちょうど中間地点だから、必然的に来年も105円~115円というレンジを予想する人が多くなるだろう。そういう予想が増えれば増えるほど、下がったら買い、上がったら売りという逆張りトレードが増えることになり、相場膠着がますます強化されることになる。
日米金利差もしばらく横ばい
FRBの予防的緩和も一段落し、来年は利上げも利下げもないという見方がメインシナリオになりつつある。FF金利先物が織り込む確率を見ると、来年12月まで政策金利据え置きが43.4%、利下げ1回が38.0%となっている。利下げ2回以上や利上げの予想は少数派だ。日本もマイナス金利深掘りの可能性が後退し、日米金利差はしばらく横ばいで推移する可能性が高い。この点から見ても、ドル円は現状レベル中心に安定推移との予想が無難に思えてくる。
FF金利先物が織り込む来年12月の金利分布 出所:CME
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リスク選好は高め
一方、米中貿易協議がようやく第一段階合意となり、英国では保守党大勝でBrexitが確実となったことで、市場を覆っていた不確実性はかなりの部分取り払われた。トランプ大統領の弾劾訴追については、共和党の上院議会勢力から見て無罪となることがほぼ確実であり、心配はいらないだろう。米国株式市場はすでに史上最高値を更新しており、来年は低金利もあいまって、2017年ごろのような大きなラリーが訪れる可能性がある。
来年もドル買い持続
ドル円相場は来年もあまり動きそうにないが、動かないならば金利が高いドルを買い、金利が低い円を売っていた方が有利であることは言うまでもない。またドルはあまり動かないとしても、株高でリスク選好が高まれば安全通貨である円に対する売り圧力は高まる。来年も基本的にドルロング持続で、何らかの調整で下げたところで買い場を探すスタンスで臨むのがよさそうだ。
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