新型コロナウイルスの影響による不安材料などで、今年は相場が動きやすくなると考え、久々に取引をしたいとか、塩漬けにしているポジションを解消したいといった方もおられるかもしれない。
その際には、タイミングを逃さないためにも、利用しているFX会社で思い立ったらすぐに取引できるようにあらかじめ準備しておく必要がある。口座開設しているのは一社だけで、いつもそこで取引しているのであればさほど問題はないが、複数のFX会社に口座を持っている場合には注意すべきことがいくつかある。
具体的には、① IDとパスワードの確認(不明な場合は再発行を依頼しておく)② ポジションの確認(しばらく取引をしていない場合、残っているポジションがあるかどうか、それはどの程度か)③ 証拠金残高の確認—である。
どれも普段から気をつけるべき基本事項だが、パスワードに関しては英数字のあり・なしなど、設定ルールが各社で異なるし、パスワードのリセットをメールでできる会社もあれば郵送でしか行えない会社もあるので、前もって確認しておこう。間違ったパスワードを一定回数以上入力するとロックがかかる会社が多いので、注意が必要だ。
複数の会社に口座を持っていると、どこで何をどれだけ取引したか分からなくなってしまうこともあるので、「取引ノート」を作って、あとで簡単に思い出せるように記載しておこう。また、口座を持っているかどうか分からない場合は、遠慮せずに「口座があるかもしれないFX会社」に連絡して口座の有無を確認しよう。
特に、金利が高い通貨を中心にスワップポイントの受け取りを狙った投資をしている場合、現在のポジションがどうなっているのかを確認する必要がある。決して「スワップポイントがあるから大丈夫」とは思わないこと。相場が予想以上に大きく動いてしまうと、スワップポイントで得た利益があっという間に吹き飛んでしまう可能性があるからだ。
そして、思いがけないロスカットに遭遇しないためにも、証拠金は十分余力を残しておきたい。その他、ATMや窓口からの送金は時間的に余裕を持って行うことをお勧めする。
どれも普段から注意しておけばよいことだが、思い当たる場合はすぐに確認しよう。
※この記事は、FX攻略.com2020年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
※当コラムは執筆者の個人的見解に基づいて書かれたものであり、所属先の考えを反映するものではございません。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |