取引通貨を絞り安全な取引を
こんにちは、いいだっち先生です。前回は「マイナー通貨には手を出すな!」「取引通貨を絞れ!」ということについて書きました。為替相場は取引ボリュームが膨大で、基本的にはいつでも売買が成立するので気にしない人が多いですが、マーケットでは事故が5〜10年スパンで発生します。専業トレーダーはもちろん、兼業のトレーダーでもトレードで稼ぎ続けていくのであれば、こういった事態に遭遇しないようにトレードポリシーを策定しておく必要があるのです。
そのために事故が起きにくいメジャーな5通貨(ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドル)に絞って取引をしましょうということを書きました。具体的なアドバイスとして、メイン通貨ペアとサブ通貨ペア程度に絞って取引することをお勧めします。ちなみに、いいだっち先生はポンド円がメイン通貨ペアで、ドル円がサブ通貨ペアです。
時間足も絞れ!
為替市場は24時間オープンしていることもあり、非常に多くの手法が確立されています。皆さんも、何の手法を使えば良いか迷ったことがあるでしょう。そして、トレードに初めて挑戦するときは兼業トレーダーとして仕事をしながら取引を始める方がほとんどだと思います。仕事の合間や帰宅後などの限られた時間でトレードをするようになるので、比較的短期の時間足でトレードする方が多いと思います。自身の置かれた状況に合わせてトレードの方法を選択することは仕方ないのかもしれません。
ただ、5分足や15分足、そして時には30分足など、日によって時間足を変えていくやり方はお勧めしません。トレードは技術的要素が強いので、時間足の特性をつかむためにも取引の基準にする時間足は固定しましょう! あれこれやっても迷いが増えるだけでメリットはありません。
そして、自身の状況に合ったやり方を選ぶのではなく、自身を相場のスタンダードに合わせましょう! 相場のグローバルスタンダードは1時間足、4時間足、日足に週足です。決して短期の足はダメとはいっていません。もし、あなたが結果を出せずに迷っているのであれば、まずは基本的なやり方から出直した方が良いと思います。なぜなら、1時間足などは世界中で意識されている時間足なので、テクニカル分析でも非常に効果的なケースが多いからです。
ちなみに、いいだっち先生も1時間足をメインの時間足にしています。そして日足、週足は終値を確認するのに使用します。1時間足より小さな時間足は見たこともないです。あれこれ手を出さずとも、勝ち続けることができます。
インジケーターも使うものを絞るべし!
テクニカル分析の基本原理は「二度あることは三度ある」です。そして、テクニカル分析に必須となるのがインジケーターですが、いいだっち先生のFX勉強会では一貫して「効果的なときもあるが、そうじゃないときもある」と説明しています。誤解を恐れずに極論をいってしまうと「インジケーターはどれも一緒」です。インジケーターは、あくまでテクニカル分析を補助するためのツールに過ぎないのです。
大事なのは「何が良いのか」ではなく「どう使いこなすか」です。なので、いいだっち先生のFX勉強会では「インジケーターも絞れ!」と教えています。結局、あれこれ手を出しても迷いが増えるだけという結論に行き着くでしょう。
ちなみに、いいだっち先生は移動平均線(MA)と一目均衡表の先行スパン1・2のみをベースにしたチャートを使用しています。MAのパラメーター数値に固執する人がいますが、どの期間を使っても結局は終値の平均値です。平均値なので必ずどこかに集約されます。つまり、それぞれ交差したり反発したりする場所が違うだけです。
テクニカルジプシーにならないように!
このように全てのインジケーターは、どんなにすごいといわれても効果的なときもあればそうじゃないときもある、ということに尽きます。道具(ツール)として割り切って「どう使いこなすか」が重要だということにいち早く気づくべきです。最高かつ万能なインジケーターを求めてさまよい続ける人を「テクニカルジプシー」と冷やかす時代がかつてありました。
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絞ることによってすごい効果を発揮する
世の中のビジネスは専門性によって成り立っているといっても過言ではありません。医者にしても外科や内科などの専門性に特化しています。弁護士ならば民事や刑事、知的財産権などです。特に独立開業するビジネスであるならば、何かに特化した専門性を持つのが常識です。
株式や先物、日経225や仮想通貨などさまざまな分野にあれこれ手を出さずに、まずは自分が得意とする分野に特化すべきです。実はそれが勝ち組への一番の近道になるのです。いいだっち先生はFXしかやりません。取引通貨も絞り、いかにシンプルにするかを常に考えてトレードしています。あなたはあれこれと広く浅く安易に手を出していませんか? まずはFXトレーダーとしての専門性を高めていきましょう。
※この記事は、FX攻略.com2020年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。