FX手法のポイント
- テクニカル:「200」SMA、OANDAのオーダーブック
- トレード時間軸:5分足
- 狙い目の通貨ペア:ドル円、ユーロドル、ユーロ円、豪ドル米ドル、豪ドル円
- この戦略のメリット:相場の反転やトレンドの継続が読める
移動平均線でトレンドを判断し注文状況を見て売買
新規
- 「200」SMAより上でローソク足が推移している
- 買いの指値が多く、売りの逆指値が少ない価格帯で押し目買い
決済
- 買いの逆指値が少なく、売りの指値が多い価格帯で利益確定
- 買いの指値が多い価格帯を下に抜けたら損切り
※「戦略のポイント」や本文は、上昇局面のロングを想定し解説しています。下降局面のショートでは、その逆のルールとなります。
FX手法解説
世界の注文状況をMT4上に表示
YouTubeのトレード生中継が大人気のカニトレーダーさんに、シンプルなアイデアを教えていただきました。まず、今買いなのか売りなのかを、期間200の単純移動平均線でシンプルに判断します。価格が上にあるか、下にあるかだけなので、迷うことはないでしょう。
実際の売買は、OANDAが提供している、オーダーブックを基準にします。このツールは、世界各国のOANDAの顧客が、実際に入れている注文や、ポジションをMT4上に表示してくれるツールで、2019年3月現在、口座を持っていれば誰でも使用できます。
今回のFX手法では、表示する情報を「注文情報」に、グラフを「売り買い両方」に設定します。
入っている注文からシナリオを立てる
オーダーブックから分かる、既に入っている注文は、相場を動かす主要因になります。なぜなら、成行注文のタイミングは人によってばらばらですが、既に入っている注文は全員が同じタイミングで執行されるからです。そのため、強く、速く相場が動く場合は、大抵が既に入っている注文がまとめて消化される場合です。
この考え方に基づき、ローソク足の進行方向に、逆指値注文が多くあるうちはトレンドが伸びやすい、指値注文が多くある付近で価格が反転しやすい、というストーリーをイメージします。
もちろん「200」SMAによって判断できる、買いか売りかの方向性に逆らわないエントリーが前提です。
ポイント1|1本の移動平均線で買いか売りかを完全仕分け
シンプルに相場を二つに分類する
まず最初に、「200」SMA(期間200の単純移動平均線)をチャートに1本引き、これより価格が上にあれば買いのみ、下にあれば売りのみと、トレードをする方向を固定します。このルールにより、上昇局面では買いが、下降局面では売りが選択されやすくなります。
開発者が最重視した期間200の移動平均線
移動平均線の開発者であるJ・E・グランビル氏は、期間200の移動平均線をとても重視していました。グランビルの法則と呼ばれる、移動平均線とローソク足の関係性から相場を読む8種類のチャートパターンがあるのですが、その基準になっているのは日足の200日移動平均線です。
ポイント2|OANDAのオーダーブックでエントリーする
現在価格を基準に注文を4ブロックに分類
上のチャートのように、現在の価格を縦軸の中心として、買いと売り、指値と逆指値で四つのブロックに注文状況を分けることができます。指値は今より下がったら買う(上がったら売る)、逆指値は今より上がったら買う(下がったら売る)注文のこと。どちらも現在価格が基準になっています。
入っている注文量で値動きを読む!
カニトレーダーさんは、OANDAが提供しているオーダーブック上に表示されている、買いと売りの注文の状況を売買の基準として利用しています。原則的に、逆指値注文が多い価格帯まで値動きしやすく、指値注文が多い価格帯で反転しやすくなります。
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エントリー|移動平均線の方向で押し目買いを狙う!
- 「200」SMAより上でローソク足が推移している
- 買いの指値が多く、売りの逆指値が少ない価格帯で押し目買い
「指値:多」「逆指値:少」で反転しやすい
指値が多く入っており、なおかつ逆指値があまり入っていない価格帯では、その付近で値動きの反転が起きやすくなります。これを利用して、押し目買いや戻り売りの目安とします。
決済|指値と逆指値の量から出入り口を判断する
3.<利確>買いの逆指値が少なく、売りの指値が多い価格帯で利益確定
逆指値が少なくなるとそれ以上トレンドは伸びにくくなり、また指値が多いと反転しやすくなるため、そういった価格帯で利益確定を検討します。
3.<損切り>買いの指値が多い価格帯を下に抜けたら損切り
買いの指値が多い価格帯で反転しなければ、そのままトレンドが逆行する恐れがあるので損切りをして撤退しましょう。
トレード例①|買い水準をSMAとオーダーから判断(ユーロ円5分足 2019年3月1日)
- 「200」SMAより価格が上にあるため、買い目線でチャンスを探す
- 買いの指値が多く、売りの逆指値が少ない価格帯に指値の買い注文を入れる
- ポジション保有後、買いの逆指値が少なく、売りの指値が多い価格帯に利益確定の注文を、買いの指値が多い価格帯の先に損切りの注文を入れる
トレード例②|指値と逆指値のボリュームを見て売り(豪ドル円5分足 2019年2月28日)
- 「200」SMAより価格が下にあるため、売り目線でチャンスを探す
- 売りの指値が多く、買いの逆指値がない価格帯に指値の売り注文を入れる
- ポジション保有後、売りの逆指値が少なく、買いの指値が多い価格帯に利益確定の注文を、売りの指値が多い価格帯の先に損切りの注文を入れる
※この記事は、FX攻略.com2019年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |