当企画は、投資家の眞壁憲治郎さんが募ったトレーダーの皆さんにFXで「わらしべ長者」を目指していただこうというもの。「労働者から資本家へ」をテーマに掲げ、参加者が知識と技量をしっかりと身につけながら、わずかな資金からでも大きく勝てるようになっていくことを目標としています。
裁量とEAを学び合う
眞壁 前回より実際の運用状況を基にお話しすると共に、ツイッターでトレードバトルというものを開催しました。これは30万円以下の資金から運用し、3か月間の成績を競う企画です。どなたでも参加でき、種目は為替・株式・商品先物・仮想通貨(暗号資産)など自由です。30万円から積み上げていくというのも「労働者から資本家へ」がテーマになっています。この記事では、トレードバトルに自動売買のみで参加している金ツッパ侍さんをお呼びして、お互いに裁量トレードとEAトレードを学び合う趣旨になっています。
眞壁 トレードバトルは40人ほどが参加しており、2か月を終えた時点で私が首位、金ツッパ侍さんは2位となっています。大半が退場や損失となっており、相場の非情も感じますが、感想などあれば聞かせてください。
金ツッパ侍(以下、金侍) 僕はステージごとのノルマ達成を目標としていたので、まずはクリアできてホッとしています。裁量とEAの比較という観点からは「裁量は爆発的に勝つ人と破産する人の二極化が散見される一方、EA界隈はトータル収支で手堅くプラスの人が多い」という特徴があると思いました。
眞壁 そうですね。私は完全に裁量トレードで、ここぞというチャンスに仕掛けています。30万円でスタートして最初は1日2万円くらい取れれば良いところだったのが、口座資金が100万円を超えてからは1日10万円ほど取れるようになっています。開始前に構築した運用スキーム通りです。この辺りは以前(第1回~第4回)の話やメルマガでも解説しています。
金侍 僕も複利で回しているのでだんだんとロットが上がっており、一回当たりの損益が大きくなってきています。
眞壁 裁量とEAの根幹には同じ部分も多々ありますが、やはり違いも大きいですよね。例えば、私は裁量でトレードするにあたって「ニュース」「値動きの勢いと指値・逆指値のバランス」「時間帯による傾向」などを加味しています。しかし、EAとなればテクニカル分析だけで売買されるのでしょうか?
金侍 僕のEAは「テクニカル+時間帯での傾向」を骨子にしています。他の市販EAはテクニカルのみのものが多いですが、時間帯をロジックに組み込んでいるのが僕の独自性かなと思っています。
眞壁 裁量とEA、いずれにしても勝てることが大事ですね。今回、私と金ツッパ侍さんの「1日のスケジュール」をまとめました(表①)。この他に、EAを導入するには何が必要ですか?
金侍 MT4を24時間立ち上げておくためにVPSサーバー(仮想デスクトップ)が必要ですね。あとはGogoJungleなどで市販EAを購入すれば、すぐに運用可能です。
眞壁 金ツッパ侍さんは、メイン口座の方では大きな金額を入れていますよね。逆に私は500万円以上の運用はしないと決めています。今回、トレードバトルでは30万円から始めて200万円を超えましたが、この辺りが限界です。実際、何十万円もの勝ち負けを繰り返しながら外で買い物をするのも感覚がおかしくなりますし、万単位の損切りを連発させたら落ち着いて生活できません(笑)
金侍 そこはEAの優位性が生かせるところだと思います! 現在一番ロットを張るEAだと30ロットを超えてエントリーしていますが、これが裁量トレードだったら見ていられません。1pipの値動きで3万円も動く状況で、まともな判断を下せるのはお金持ちか天才、もしくは変態だと思います(笑)。僕はそのどれにも該当しないので、なるべく見ないようにしています。それが精神的にも運用成績にも良いと思うので。
眞壁 分かります。そんなわけで、私も一部の資金をEAに任せたいと思うようになりました。前回も話しましたが、特にテクニカル分析でのトレードはチャンスを目にしたときにエントリーするくらいだったので、勝手に売買してくれるEAを作りたいと思います。
金侍 そうですね。一定の決まったロジックでエントリー、決済する手法をお持ちならばEA化すると楽になると思います。EAは本人が遊んでいようが寝ていようが24時間張りついて相場を監視してくれる働き者なので、 うまく取り入れると時間に余裕が生まれますよ!
——————————
眞壁 お互いに環境を作ったところで、次回は「EAの制作・稼働」と「裁量トレードの狙い目」を実践します。私はEAトレードに挑戦し、金ツッパ侍さんは裁量トレードを学び直します。詳細は私のツイッターおよびメルマガで記載しています。トレードバトルは2020年3月に第2回を予定しているので、参加したいという方はぜひご連絡ください。
※この記事は、FX攻略.com2020年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
「これからFXを始めよう」と思ったとき、意外と悩んでしまうのがFX会社、取引口座選びではないでしょうか? でも大丈夫。ご安心ください。先輩トレーダー達も最初は初心者。みんなが同じ悩みを通ってきているんです。
10年以上にわたってFX月刊誌を出版してきた老舗FXメディア「FX攻略.com」編集部が、FX用語を知らない人でもわかるようにFX会社、取引口座のポイントを解説しました!
取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
---|---|
約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |