注目の日柄
- 8月25日~27日
- 9月7日~11日の週
サイクル
ドル円の日足のサイクル(安値と安値の間の営業日数、上図の黒の数字)は、短いと2週間程度、長いと5週間程度で、概ね3週間~5週間の間に収まることが多いです。
サイクルの上昇期間(安値から高値までの営業日数、上図の緑の数字)は、短いと1週間以内、長いと3週間程度続きます。
上昇トレンド時は上昇期間が長くなりやすく、もみ合いや下降トレンド時は上昇期間は短くなりやすいです。
サイクルの下落期間(高値から安値までの営業日数、上図の青の数字)は、短いと1週間以内、長いと4週間程度続きます。
下降トレンド時は下落期間は長くなりやすく、もみ合いや上昇トレンド時は下落期間は短くなりやすいです。
直近のドル円のサイクルは6月23日安値106.06円から7月31日安値104.17円までの28営業日です。そして現在は、この7月31日安値104.17円から新サイクルが開始しております。
よって、このサイクルが安値をつけるタイミングは、7月31日から3週間~5週間とすると、8月21日~9月4日頃が大まかなタイミングとして考えられます。
さらにタイミングを絞り込むと、サイクルの下落期間は上述の通り、短いと1週間以内、長いと4週間程度続くことになりますが、現サイクルのドル円のサイクルトップは8月13日の107.04円になったと考えられますので、この8月13日から、短いと1週間以内、長いと4週間程度、ドル円が下落すると考えられます。
また、ドル円がもみ合いや上昇トレンド時は下落期間が短くなりやすく、下降トレンド時は下落期間が長くなりやすいですので、ドル円が下降トレンドにならないのであれば、ドル円は8月19日安値の105.09円でサイクルボトムをつけた可能性があり、ドル円が下降トレンドに発展していくのであれば、8月13日から最大4週間程度の下落期間で9月第2週あたりまで下落が続いてサイクルボトムに向かう可能性があります。
ドル円の節目
- 110.68円
- 107.05円
- 104.80円
- 101.17円
- 97.54円
- 95.29円
直近のドル円のレンジは104.80円~107.05円。
107.05円を上回って推移すると6月5日高値109.84円や、110.68円を試す可能性が出てくる。
逆に104.80円を割って推移すると7月31日安値104.17円や、101.17円を試す可能性が出てくる。
以下は毎週変わる節目。
- 8月17日~21日の週は、105.55円、104.04円
- 8月24日~28日の週は、105.74円、103.84円
- 8月31日~9月4日の週は、105.92円、103.65円
- 9月7日~11日の週は、106.11円、103.46円
ボリンジャーバンド(中心線を25に設定)
もみ合いの場合は、日足は-1σ~+1σの間でドル円は推移することになりますので、ドル円が中心線(25日線)を挟んで、+1σ付近に上値を抑えられ、-1σ付近に下値を支えられて、バンドの傾きがほぼ横ばいであるときは、典型的なもみ合い相場です。
トレンドの時は、上昇トレンドなら、中心線(25日線)が上向きで、上向きの+1σに沿う形の上昇となるか、上向きの+2σに沿う形の上昇となりますし、下降トレンドなら、中心線(25日線)が下向きで、下向きの-1σに沿う形の下落となるか、下向きの-2σに沿う形の下落となります。
上記を踏まえた上で、現在のドル円の日足を確認すると、8月19日に105.09円の安値をつけて反発したことで、-1σが維持されて反発した形となりましたので、ドル円はもみ合い相場の形になっております。
今後も-1σが支えられる限り、もみ合い相場継続と判断することになり、+1σを超えられない場合も、もみ合い相場継続と判断することになります。
もみ合い相場の場合は、安値でショートした売り方の損切り買いも一因となり急反発し、高値でロングした買い方の損切り売りも一因となり急反落します。
現状は、上述の通り、もみ合い相場の形ですので、8月19日安値105.09円からの急反発は、安値でショートした売り方の損切り買いも一因となり急反発した形と解釈することになります。
この先で、もみ合い相場を抜け出してトレンドになるかどうかは、
- +1σか+2σに沿う形の上昇になるか否か
- -1σか-2σに沿う形の下落になるか否か
がポイントとなります。
上記のどちらかにならない限り、もみ合い相場継続の形となります。
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日本の株式市場のドル円への影響
日経平均もマザーズも25日移動平均線、75日移動平均線が上向きで株価もこれを上回っております。
ただし、マザーズが+1σを明確に上回っているのに対し、日経平均は+1σを維持できるか否かを試している所であり、+1σを下回ると、株価調整の警戒が必要になります。
日経平均が+1σや25日移動平均線を維持する限り、ドル円の下値は限定的となりやすいですが、日経平均が+1σや25日移動平均線を下回った後に、すぐに回復できない場合は、リスクオフの円高が進行する可能性がありますので、ドル円のトレンド発生のキッカケとなるかどうか注視が必要です。
ドルインデックスとドル円の比較
ドル円がサイクルトップをつけて下落が開始する時や、ドル円がサイクルボトムをつけて上昇が開始する時には、ドルインデックスとの間に高値日のズレや、安値日のズレが生じることがよくあります。
また、ドルインデックスが上昇トレンドにある時は、ドル円の下値は限定的になりやすく、上値を追う場合もあり、逆にドルインデックスが下降トレンドにある時は、ドル円の上値は限定的になりやすく、下値が拡大する場合がありますので、ドルインデックスの動向も見ながら、ドル円の売買戦略を考える必要があります。
直近のドルインデックスと、ドル円を比較すると、ドルインデックスは下降トレンドが続いており、直近安値を割り込んでおりましたが、8月19日に安値をつけてから急反発しております。
しかし、ドル円の今年の最安値は3月9日の101.17円であり、ドルインデックスとの間に安値日のズレが生じております。
さらに、ドル円は7月31日安値104.17円をも割り込んでおりませんので、ドルインデックスとドル円は、二重に安値日のズレ(強気型ダイバージェンス)が発生している状態です。
ドル円とドルインデックスが、今回のようにドル円が相対的に強い形で安値日がズレて強気型ダイバージェンスが発生している時は、ドル円の下値は限定的になりやすく、ドルインデックスが反転上昇すると、ドル円は、勢いよく反転上昇しやすくなります。
結論
下記の通り2つのシナリオを想定します。
いずれの場合も、注目の日柄は、8月25日~27日と、9月7日~11日の週です。
(1)今の状況のまま、ドル円の下値が限定的なシナリオ
今の状況のままであれば、ドル円の3月安値101.17円は当面の安値であり、ドル円は8月19日の105.09円で既に底打ちしてこれがサイクルボトムとなったか、8月25日~27日の日柄で105.09円を割って底打ちしてサイクルボトムをつけると考えられます。サイクルボトムをつけた後は1週間~3週間程度の上昇で、上値目途はドル円の節目の水準(上段に記載)に注目をします。
(2)相場つきが変わり、ドル円の下値が拡大するシナリオ
リスクオフの円高や、ドル全面安での円高でドル円の下値が拡大する場合は、8月25日~27日の日柄に向けて104.17円を割って底打ちしてサイクルボトムをつけるか、9月7日~11日の日柄まで下落が続いて104.17円を割って底打ちしてサイクルボトムをつけると考えられます。
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サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
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