トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。
ドル円は今週月曜日に強固なレジスタンスとして機能していた114.50円を上抜けました。ロスカットを巻き込み114.74まで上昇しましたがそこから先が続かず上昇トレンド構築には至りませんでした。仮に115円台に乗せて入れば景色は大きく変わったかもしれませんが、114円付近で引き続きレンジが続いています。この膠着状況を抜け出す材料はどこにあるのでしょうか。
レンジ相場にも備えておこう
好調な米経済指標もインフレ指標だけは依然として伸び悩んでおり、上値の重い米10年債を背景にドル円もなかなか115円を超えることができません。12月の利上げは完全に織り込まれ、日米の金利差拡大を背景とした買いもやや息切れしているほか、高騰が続くNYダウとの相関性も失われた今、ドル円上昇の燃料不足は否めません。
では下落材料はどうでしょうか。
次期FRB議長がパウエル氏に決まりましたが、イエレン議長、フィッシャー副議長、ダドリーNY連銀総裁、コアスリーと言われていた3人がいなくなります。主要メンバーがいなくなることで不透明感が強いことは確かですが、来年はタカ派メンバーが多数を占める可能性が高く、現段階で下落要因とはなりにくいと思います。また、最近静かな北朝鮮や、サウジアラビア情勢、ロシアゲートとリスク要因も尽きませんが、こちらは一時的なノイズととらえるしかありません。不安材料もありますが下落トレンドを形成するほどのインパクトには欠けるとみています。
マーケットではそろそろ上下どちらかに振れるのではとの期待感はあるものの、レンジ付近では跳ね返される可能性が高いので、ブレイクを狙った仕掛けは少し考えてしまいます。114.50円-115.00円のドルコールが大量に期日を迎える一方、113.50円より下は本邦実需勢の買いも観測されており、短期的には113.00円-115.00円のレンジ内で次のテーマを探る時間帯が続くと予想します。
米税制改革の行方がブレイクのカギか
次のテーマということでこう着状態を抜け出す要因の一番手は米税制改革法案ということになりそうです。トランプ政権は法人税率35%→20%への減税を今月23日の感謝祭までに米下院で通過させ、12月にも上院可決して年内成立を目指しています。このシナリオがうまくいけばシンプルにドル円は買われていきます。ただし、米下院では税制改革法案の審議が難航しているもようで、正直そうなるかは予算の問題もあり、米税制改革が一筋縄でいかないのは事実です。予算が担保されないなかでの減税案を通過させるのは厳しい道のりですが、ここでもたつくようだとドルの上値は引き続き重くなりますのでヘッドラインには注視しておきましょう。
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