大きく成長するにはチャートの検証が必要
FXを始めるにあたり、いきなり「チャートを見てください」といわれても、最初はピンとこないですよね! 初心者のころは、チャートを見ても何をしたらいいのかが分からないものです。もちろん、ただ漠然とチャートを見ているだけでは上達しないですし、トレーダーとして成長できません。トレーダーとして大きく成長するには、相場の検証作業が必要になります。
そこで今回は、トレードで大切な「チャートの検証方法」について私のやり方を簡単にお伝えしようと思います。
インジケーターは個別表示の方がすっきりして見やすい
私は最初、ボリンジャーバンドや移動平均線を1枚のチャートに表示していたのですが、線がごちゃごちゃになって分かりづらかったので、チャートにボリンジャーバンドだけを表示するようにしました(チャート①)。そして、別のチャートに移動平均線だけを表示するやり方でチャートを見ることにしたのです。
ボリンジャーバンドと移動平均線を別々に表示することによって見やすさが改善する上、インジケーターそれぞれの特徴もしっかりと把握できます。また、移動平均線の数値や通貨ペアごとのインジケーターの組み合わせなどを少しずつ検証することで、いろいろなことが分かってきます。
具体的な見方に関しては、ローソク足がどういう動きをするとボリンジャーバンドや移動平均線が形成されていくのかに注目します。その逆も重要で、ボリンジャーバンドや移動平均線の形成によってローソク足がどのような影響を受けるのかなども検証していきます。
過去チャートの検証のみでは不十分
チャート②は、私が今使っているチャートです。いっぱいラインがあって何が何だか分からないという方も多いと思います。そこで一つ一つのインジケーターを分割して個々に検証していくわけですが、検証する際はインジケーターを自分の目で見て特徴を把握していかなければなりません。なぜなら、トレードにおいてエントリーと決済はリアルチャートの動きの中で判断しなければならないからです。
私は最初のころ、週末に過去のチャートを一日中見ては検証した気になって、「これで万全」と意気揚々と週明けを迎えていました。しかし、実際にトレードをしてみると勝ったり負けたりの繰り返しで、なかなか手応えを感じることができませんでした。その経験を通じて、「過去の検証」だけでは「リアルチャート」の動きの中でエントリーや決済のタイミングを判断する力が身につかないと悟ったのです。
リアルチャートを見るときのポイント
リアルチャートを見ているときに気をつけたいポイントは以下3点です。リアルチャートでボリンジャーバンドや移動平均線を見るのは当然ですが、これらを意識することで値動きの本質が分かってきます。
①全ての時間軸を見ること
1分足、5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足を通貨ペアごとに表示してチャートを見ます。レートが動くことによって、時間軸ごとのチャートにどのような変化があるのかを確認していく感じです。
②ローソク足の切り替わりのときにどう動くかを見ること
ローソク足が切り替わるときの動きは、どの時間軸でも見た方が勉強になります。特に上位足の状況、1時間足や4時間足などを見るのが私的にはお勧めです。
例えば、1時間足のローソク足が切り替わったときに移動平均線の上にあるのか下にあるのか、ローソク足の位置を確認してください。そして、移動平均線やMACDなどがゴールデンクロスしたのかデッドクロスしたのかを見ていきます。
これを全ての時間軸でやる癖をつけていきます。簡単ですね! 最初はこれをやる意味がよく分からないと思いますが、見続けていると大切な理由が分かってくると思います。
③市場ごとの動きの違いを知ること
相場の値動きは市場ごとに特徴があります。その特徴を把握せずにトレードをしてしまうと、東京市場ではいい感じに利益を上げられたのに、欧州時間でその利益を全て飛ばしてしまった……なんて失敗も。このような経験は誰にでもありますよね、私もそうでした。
市場ごとの値動きが分かってくると、トレードの戦略についても何となく分かってきますし、苦手だと感じる市場(時間帯)でトレードを控えれば損失が出にくくなります。無理して全ての時間帯でトレードする必要はないですからね!
本誌の読者は、FXを始めようとしている方、始めたばかりの方、兼業の方が多いと思いますので、まずは自分がトレードできる時間帯だけに絞ってしっかり分析することをお勧めします。市場が始まる時間帯、終わる時間帯、市場のボラティリティ(価格変動の度合い)、ローソク足の切り替わり時の値動きなどに焦点を当てて検証を楽しんでみてください。
他にも見るべきことはたくさんありますが、ポイントを絞って市場ごとの動きを把握することがトレードにおいてかなり重要なことだと私は思っております。
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第3回まとめ
- 最初はインジケーターを個別に表示した方が見やすいし、検証もしやすい
- リアルチャートを見て検証することが重要
- 市場ごとの値動きの特徴がつかめれば、トレードの攻め時や引き時が分かってくる
※この記事は、FX攻略.com2020年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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