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FX力を鍛える有名人コラム

眞壁憲治郎のFX長者列伝<第三章> 第14回

当企画は、投資家の眞壁憲治郎さんが募ったトレーダーの皆さんにFXで「わらしべ長者」を目指していただこうというもの。「労働者から資本家へ」をテーマに掲げ、参加者が知識と技量をしっかりと身につけながら、わずかな資金からでも大きく勝てるようになっていくことを目標としています。

トレードにおける4項目を発表!

眞壁 第1回から第4回まではトレード技術に関しての解説、第5回より実際の運用状況を基にお伝えしています。同時にトレードバトル(以下、MKB杯。画像①)を開催しました。これは30万円以下の資金で運用をスタートし、3か月間の成績を競う企画です。30万円から積み上げていくというのも「労働者から資本家へ」がテーマになっています。

第三回MKB杯 REAL TRADEランキング

眞壁 MKB杯は2019年10月に第1回を開始、ちょうど丸1年を迎える現在は第3回の終幕に差し掛かっています。この連載では前回からトレードバトルを戦略的に取り組んでいくことにしました。目標→実施→結果というプロセスから成果を目指します。お招きしたのはツイッターで交流のある、うち嫁さんとSUZUKIさんです。前回より1か月、現状はいかがでしょうか?

うち嫁 こんにちは、うち嫁です。第3回MKB杯はファーストステージこそ戦略通り利益を出せましたが、セカンドステージでは予想が外れ、成績も大ピンチとなっています。

SUZUKI 僕もファーストステージは一時1万円プラスでしたが、結局は微益着地。セカンドステージでは2万円マイナスと苦しい状況です。当初立てた戦略がうまくいかず、焦って戦略外の投資を繰り返してしまいました。最初に「自分を律する3か月にします」と宣言しましたが、それが一番難しいと感じる日々です。

眞壁 ありがとうございます。トレードというのはどんなに頑張ってもダメなときがきますね。そのような苦境をどう克服していくかですが、前回立てた目標から現在の状況において新たな指針を立てると良いのではないかと思います。そのため、今回は「トレードにおける4項目」を課題としました。2週間の猶予がありましたが、どのような4項目を決めたか教えてください。

SUZUKI はい。僕のトレード4項目は、①見る②考える③決める④実行する—を徹底することにしました。まず①見るでは、当日の経済指標・ロスカット情報・ポジション状況を確認します。②考えるでは、経済指標でどの通貨が動きそうかを考え、ポジション状況やロスカット情報からどこまで上がるか、あるいは下がるかの予測を立てます。そして③決めるでは裁量取引かEAの運用かを判断、④実行するです。今まではどの情報も見るだけで記録に残していませんでしたが、これからは手帳に取りまとめることにしました。

うち嫁 私は前回の指針を基本にシンプル化を目指しました。項目としては、①環境認識②エントリー③利確④損切り—です。これらをシンプルにルール化しました。①環境認識はチャートを見て方向感を確認し、その他はSUZUKIさんと同じくインターネット上で売買状況・ポジション状況・ロスカット状況を閲覧します。次に②エントリーは①を基に順張りのみとし、ロットを固定しました。③利確は10pipsから50pips、④損切りは1回のトレードにつき総資産の3%以下としました。

眞壁 お二人ともありがとうございます。いつも私の記事を読んでいただいているだけあって、根本は似通っていますね。売買状況・ポジション状況・ロスカット状況は私の『投資家の金融マガジン』でも毎週取りまとめています。あとは「自分で決めたことをどれだけ守れるか」であって、結果が全てではありませんね。そうした意味合いからも、トレードの4項目と並行して生活面の見直しも課題としました。この2週間で気づいたことやトレードに生かせそうなことはありましたか?

うち嫁 私は投資と並行してダイエットに取り組んでいます。目標体重を決め、摂取エネルギー量の制限による減量を行っています。開始当初は摂取エネルギー量のみに焦点を当てていましたが、現在は会社の管理栄養士が立てた職員給食を利用することでバランスの良い食事をとっています。また、自炊や家事の手間が省けたので、時間に余裕ができました。

SUZUKI 僕も生活面の見直しに努めました。うち嫁さんと同じく、食事はバランスを考えて、事前に決めた通りに食べることにしました。食事以外では寝室にスマートフォンを持ち込まないことにしました。今はしっかり睡眠をとれています。トレードではなかなか結果が出ていませんが、普段の仕事では現状を見て仕組みを考え、決めたことはうまくいっています。やはりミスが起きるときは何かが欠けていますね。

うち嫁 生活においても投資においても、シンプルイズベストですね。私は前回、複雑すぎる戦略や無理な行動計画は時間がたつにつれ負担となり、緊張が解け始めると小さなミスが大事故への引き金になるだろうと話しました。でも現実としてトレードで損失を出したので、今回さらにシンプルにしました。セカンドステージは苦戦を強いられていますが、心折れることなく戦っていきます!

眞壁 身体と精神は一体であり、生活・仕事・トレードはつながっています。あらゆる成果は人格に基づくので、利益を目指すのと同時により良い自分を完成させてほしいと思います。私も最近は食事を見直して、トレーニングを日課にしました。相場は常にイレギュラーが発生するので難しいですが、自分でできることを完璧にこなせば、あとは絶好のタイミングを待つだけです。残り1か月、油断せずに頑張って参りましょう!(次回に続きます)

※この記事は、FX攻略.com2020年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

ABOUT ME
眞壁憲治郎
まかべ・けんじろう。大学卒業後、商社に勤めながら為替・株・不動産投資を始める。趣味は読書と映画、現在はポーカーの海外トーナメント上位入賞を目指している。なにごとも計画と実行ありき。マイナーな戦国武将の末裔として現代を生きる。 ■メルマガ:投資家の金融マガジン / FX長者烈伝 ■電子書籍:投資におけるスキーム論 ■電子書籍:投資におけるスキーム論2
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