世界最大のFX市場、日本で勝負する切り札は高度な取引ツールと正確なレート提示!OANDAのCEO、Ed Eger氏が語るFXへの想い
OANDAグループのCEO兼代表取締役である、Ed Eger氏へのインタビューに成功。世界最大のFX市場である日本において、OANDAがいかに存在感を発揮していくべきか、そして私たち個人投資家がこのタフなマーケットでいかに戦っていくべきかを、大いに語っていただきました。
投資教育と分析ツールでFX大国日本を舞台に勝負したい
編集部 まずは日本の投資家の皆さんに向けてOANDAのご紹介をお願いいたします。
エド 私たちOANDAは、1996年にコンピューター工学の教授であるマイケル・スタム博士と計量経済学の研究開発機関のオルセンリミテッド社代表のリチャード・オルセン博士が立ち上げた会社です。今年で20周年を迎え、現在ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、東京、シドニーなど世界9カ所にオフィスを持つグローバルな企業に成長しました。
日本の拠点となるOANDA Japanは2011年8月からビジネスを展開し、今年で5周年を迎えました。当グループは「すべてのお客様へ公平公正なFX取引の場」を提供し、信頼に足る金融パートナーになることを信念としています。
編集部 今や日本は世界一のFX大国であり、世界的な取引規模を誇るFX会社が複数存在しています。海外から見た日本のFX業界は、どういった印象でしょうか。
エド 日本のマーケットは海外と比べて非常に特徴的で、トレードの量も頻度も極めて高い市場です。これは、世界一タイトなスプレッドの影響が大きいでしょう。非常に厳しい競争の環境があるからこそ、マーケットメイカーとして私たちが果たす役割は重要だと考えています。また、弊社ではFXトレーダーの成長をうながす投資教育や、OANDA独自の分析ツールの提供を積極的に行っていますが、これらも他社と異なる大きな特徴といえると思います。
英国EU離脱時も狭いスプレッドを維持
編集部 フェアで意図的な操作がないと評判の、OANDA Japanの約定力について教えてください。
エド フェアな約定を可能にするのは、OANDAの先進のテクノロジーです。OANDAは立ち上げメンバーが大学の博士ということもあり、創業よりテクノロジーの設備投資と開発に非常に重きを置いてきました。その成果として、レイテンシー(デバイスに対してデータ転送などを要求してから、その結果が返送されるまでの遅延時間)の解消、トレード全般の処理スピード向上、約定のクオリティアップが実現しました。
私たちは再クォート(一度出したレートを取り下げ、別のレートを出し直すこと)はしません。一度出したレートで必ず約定します。もちろん状況によってスリッページの可能性はありますが、出したレートに対してのプライドがあります。約定拒否をすることは決してありません。
雇用統計発表後などには、15秒間に4万件以上のオーダーが入ることがあります。こういう状況でプライスをうまく出すためには、マーケットメイカーであることと、適切なアルゴリズム構築が求められます。
まだ記憶に新しい英国のEU離脱国民投票の際、日本では手動(マニュアル)でレートを提示しているFX会社の多くが、スプレッドの異常な拡大を引き起こし、取引不能な状態に陥ったと聞いています。一方、弊社は独自のアルゴリズムに基づき、人の手を介さず自動でマーケット状況に即したレート提示を行いました。その結果、もっとも相場が荒れた時間帯でも最大1ティック「米ドル/円」で18pipsのスプレッドをつける程度で済み、多くの時間で通常通りのレート提示を実現しています。
100万通貨の0.1pipは1000円に過ぎない
編集部 OANDAのもうひとつの強みである、投資教育・情報サポートツールについて詳しく教えてください。
エド もっとも顕著な例といえるのが「OANDAラボ」です。世界中のOANDAのお客様からの注文状況、ポジション比率、通貨の強さやボラティリティなど、投資戦略を練るうえで必須の情報を提供しています。
MT4上で動くオーダーブックも人気を博しています。OANDAラボというブランド名の下に、こうした投資教育および情報サポートツールを拡充し、個人投資家の皆さまの成長をバックアップし、OANDA自身も成長していきたいと思っています。
編集部 これからFXを始めようという日本の個人投資家の皆さんに、アドバイスをいただけますでしょうか。
エド お客様が真剣にFXを学んでいきたいなら、ぜひOANDAを選んでください。アルゴリズムをベースとした、透明性の高いプライシングは正確なトレードに必須です。
また、裁量トレードだけでなく、自動売買へのサポートもしっかり行っています。FXはタフな業界ですので、正しいパートナーを選ばないと、生き残ることはできません。
OANDAは、スプレッド以上に教育と学習を大事にしています。しっかりとした知識がなければ、戦略を試すこともできません。それは、名目上の低スプレッドよりもずっと大切なことです。100万通貨取引をしたとき、0.1pipのスプレッドの差は1000円の違いに過ぎません。その差にこだわるより、正しいレートで約定することのほうが重要です。約定が正確だからこそ、戦略の検証も正確に行えます。
まず最初はデモ環境からトレーニングを始めましょう。感情的にならず、戦略を実行できるようになってください。勝っているときにはすぐに利益確定してしまったり、負けているときにはなかなか損切りできなくなりがちですが、客観的なトレードができるようになることが第一です。
トレードでは成功することも失敗することもありますが、大切なのは御自身のストラテジーを継続的に磨いていくことです。OANDAは投資家の皆さまの成長と充実した取引を何より願っています。
最後に「FX攻略.com」編集部の皆さん、創刊100号おめでとうございます!
編集部 光栄です。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
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Ed Eger氏 プロフィール
PayPal社のアメリカ担当上級副社長兼ゼネラルマネージャーや、シティバンクのクレジットカード事業CEOを経て、2013年よりOANDA Corporationの代表取締役兼CEO。
※この記事は、FX攻略.com2016年11月号を転載したものです
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取り上げているFX会社は、金融商品取引業の登録をしている国内FX業者です。口座開設は基本的に無料ですので、まずは気になったところで2〜3つ口座開設してみて、実際に比べてみてはいかがでしょうか。
\FX会社によって違うところをチェック/
スプレッド | FX取引における取引コスト。狭いほうが望ましい。 |
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約定力 | 狙った価格で注文が通りやすいかどうか。 |
スワップポイント | 高水準かどうか。高金利通貨の取り扱いの数。 |
取引単位 | 少額取引ができるかどうか。運用資金が少ないなら要チェック。 |
取引ツール | 提供されるPC・スマホ取引ツールの使いやすさ。MT4ができるかどうか。オリジナルの分析ツールの有無。 |
シストレ・自動売買 | 裁量取引とは別に自動売買のサービスがあるかどうか。 |
サポート体制 | サポート内容や対応可能時間の違いをチェック。 |
教育コンテンツ | 配信されるマーケット情報や投資家向けコンテンツの有無。 |
キャンペーン | 新規口座開設時や口座利用者向け各種キャンペーンの内容。 |