※この記事は、FX攻略.com2021年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
再び値上がりしているビットコインの価格
2020年になり、大手企業がビットコインを購入するニュースが増えています。2020年8月にナスダックの上場企業であるマイクロストラテジーが、ビットコインを8月1日からトータルで400億円を超える金額で購入し、大きなニュースとなりました。
その後、世界的決済会社のスクエア、100億ドル規模の資産運用会社であるストーンリッジ・アセット・マネージメントがビットコインを購入し、さらに注目を集めることになりました(表①)。大手企業がビットコインを保有する時代、彼らはビットコインを中長期的に保有するとしています。
ビットコインをなぜ持つのかを知ることは、今後の経済の流れを知る上でも、非常に重要なヒントが隠されていると感じています。ビットコインは2020年3月中旬には、コロナショックで50万円近くまで下がりましが、その後10月28日時点で140万円を記録しています。
4億ドル以上購入したマイクロストラテジー
マイクロストラテジーはナスダックの上場企業で、8月11日に2億5000万ドル(約263億円)のビットコインを購入。そして9月15日朝、さらに1億7500万ドル(約180億円)相当を追加購入しました。
このことは、2020年に大企業がビットコインを購入したニュースとして大きな注目を集めています。CEOは「ビットコインは先に誕生したどんなお金よりも堅固で強く、速くてスマートなデジタルゴールドだ」といったコメントを残しています。
53億円分を購入したスクエア
スクエアは、ツイッターのCEOであるジャック・ドーシー氏が運営する世界的決済会社です。日本でも飲食店などで「Square」と記載されたクレジットカードの支払いシステムを導入している店舗もあります。
10月8日にスクエアは、ビットコインを53億円分(資産の1%)購入したと発表しました。また会社からは「われわれは、ビットコインは将来、よりユビキタスな通貨になる可能性を持っていると信じている。インクルーシブな未来(誰もが孤立せず、参加できる未来)に基づいて製品を開発しているわれわれにとって、今回の投資はそのための第一歩となる」と発言しています。
120億円を購入したストーンリッジ
100億ドル(約1兆円)規模の資産運用会社ストーンリッジ・アセット・マネージメントは、10月13日、1万BTC(約120億円)以上を購入したことを発表しました。ビットコイン購入は顧客のためではなく、自社の準備金のためとしています。
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企業がビットコインを購入する理由について
このように、大企業がビットコインを購入するニュースは、私自身2020年に入ってから初めて聞くことです。これらの企業がビットコインを購入した理由の一つとして「将来的な法定通貨(日本円やドルなど)の価値の下落に対する安全資産としてのヘッジ」があります。
2020年には、世界中で新型コロナウイルスがまん延し、世界経済に大きな打撃を与えました。その後、各国は経済の立て直しのために、新しくお金を刷って給付金や補助金の政策を進めました。私たち自身の生活と関係する定額給付金や、GoToトラベルなどもその一つです。
しかし、一般的に通貨を無制限に発行すると、将来的にインフレとなり価値が下がります。これらを懸念して、企業がビットコインを購入したのが、今回の大きな理由となっています。
ビットコインを大量に購入した企業は、もともと資産がありました。保有している法定通貨を、価値あるものに替えるとした場合に、「どの金融資産(不動産、金、ビットコイン、株式、債券など)に変えるかどうか」を検討した上で、ビットコインを購入しています。
これらのことについてJPモルガンのアナリストは、スクエアのビットコインへの投資を「ビットコインの将来への強い支持表明」だとした他、スクエアが追加投資を行う可能性についても指摘しています。
ビットコインの恩恵
約440億円のビットコインを購入したマイクロストラテジーは、2020年第三四半期の業績について、本業では14億円の減益となりましたが、ビットコインについては100億円を超える利益となっています(画像①)。
CEOは「現金よりもビットコインで資産を保有する方が、投資家に大きな利益をもたらす可能性があり、また市場におけるマイクロストラテジーの可視性が全体的に高まった」とコメントをしています。
ビットコイン投資について思うこと
これら大企業がビットコインを購入するということは、これまで以上にビットコインの存在価値が高まっていると考えています。ビットコインは2009年に誕生して以来、10年以上にわたり存在しており、暗号資産(仮想通貨)の時価総額でも常に1位を記録しています。
ビットコインがデジタルゴールドといわれるように、ゴールド(金)と比較されることが多いですが、ビットコインはデジタル通貨として、持ち運びの容易さ、オープンソースによる取引の公平性と改ざんができない仕組み、どの国にも属さないグローバルな通貨、送金などの利便性の高さなど、総合的に金以上の資産になるのではないかと考えています。
ビットコインの発行枚数は21万枚と決まっており、今後企業が保有していくことで、ますます貴重価値が高まってくることになります。
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※この記事は、FX攻略.com2021年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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