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仮想通貨通信|2021年にビットコインETFに注目する理由[オオヒラ]

※この記事は、FX攻略.com2021年4月号(2021年2月20日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

ビットコインETFの大きなメリット

 2021年に私が暗号資産(仮想通貨)市場で期待をしているものの一つがビットコインETFです。ETFは上場投資信託ともいわれ、ビットコインETFはビットコインの価格に連動した証券となります。2017年から徐々に企業による申請が増えてきましたが、審査機関である米国証券取引委員会(SEC)はこれまで全てのビットコインETFの申請を否認しています。

 しかしながら、2021年はこれまで以上にビットコインが資産価値として大きな存在感を見せているのはいうまでもない状況です。また、ビットコインの価格は2020年12月に2017年末の220万円という歴代最高価格を更新し、2021年1月には一時420万円を記録しています(チャート①)。

ビットコインチャート

出所:TradingViewによるBTCJPYチャート

 ビットコインETFは、既に説明したようにビットコインの価格に連動した証券です。証券法が適用され、ビットコインの現物を買う場合と比較するといくつか違いがあります。まず、ビットコインを直接保有しないためセキュリティ上のリスクが少なく、税制が株式投資と同じになるため現行の仮想通貨の税率に比べて有利になります。また、証券は証券会社でしか取引ができないため、株式投資家がビットコインETFを購入しやすくなるという特徴があるなど、ここで説明しただけでも大きなメリットがあります。

ゴールドETFと比較

 ビットコインETFの期待を考えるときによく比較対象となるのがゴールドです(チャート②)。ゴールドの価格に連動するETFが承認された後には、その価格は最高値を更新し300%以上の上昇を見せました。

金とビットコインの比較チャート

 ビットコインとゴールドはインフレ耐性が強いという点で非常に似ているものとなっています。ゴールドは地球上で存在する量が限られていることから、保有すればするほど残りが少なくなりますが、それはビットコインも同じで、21万枚と限りがある設計となっているのです。そのためビットコインETFの承認を考えるときには、そのパフォーマンスとしてゴールドと比較されることが多いのです。

これまでと今年のETF申請状況

ETF申請状況

 これまでビットコインETFは、幾度となくSECに申請されましたが、全て否認および取り下げとなっています。主な申請についてまとめました(表①)。ウィンクルボスは米国の投資家ウィンクルボス兄弟が運営する会社で、この兄弟は初期のころからのビットコイン保有者として有名です。そして、2018年1月にビットコイン先物を上場させた世界最大のオプション取引所であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のビットコインETF申請は特に注目を集めましたが、結果的にCBOE側から取り下げています。個人的には当時何か政治的な判断もあったのではないかという印象を受けていました。

 直近のビットコインETFの申請では、2020年12月末にVanEckが申請、2021年1月22日にヴァルキリー・デジタルアセットが申請をしています。ビットコインETFは買いつけを行った場合、保管はコインベースのカストディで行われることなります。コインベースは米国最大の仮想通貨取引所で、セキュリティの高いカストディ(保管)サービスも行っています。この点も審査の上では信頼性が高い部分といえます。

SECの新長官

 ビットコインETFの審査を行うSECは、2020年12月に新しい長官が任命されました。新長官に決まったゲイリー・ゲンスラー氏は、ビットコインに理解がある人としても有名な人物です。彼はオバマ政権で米商品先物取引委員会(CFTC)の委員長を務め、マサチューセッツ工科大学(MIT)でブロックチェーンを教えるなど、暗号資産の分野に精通しているといわれています。これは今後のビットコインETFの承認にとって非常にポジティブな環境といえます。

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ビットコインETFに高まる期待度

 2020年は新型コロナウイルスによる世界的な経済危機の中、ビットコインは非常に高いパフォーマンス(成績)を発揮しました。そして、その上場を支えているのが機関投資家といわれています。マイクロストラテジー社のビットコイン購入や世界的決済会社のペイパルの仮想通貨市場参入などが非常に大きなインパクトとなりました。

 ビットコインの時価総額は2021年1月時点で約60兆円ほどあり、日本では時価総額トップのトヨタ自動車の22兆円を既に大きく超えています。ビットコインの需要増加、機関投資家の参入などビットコインがETFとして承認される可能性はこれまで以上に高まっていると感じています。

※この記事は、FX攻略.com2021年4月号(2021年2月20日発売)の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

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おおひら。FX歴は2009年から、仮想通貨歴は2015年から。仮想通貨投資とこれまでの経験を活かして、大手メルマガサイトや投資サイトで仮想通貨情報を配信中。数多くの個人投資家ネットワークに参加しており、多くの投資家から得た知識を展開しています。初心者から学べる仮想通貨投資情報サイトを2016年から運営中。
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