先週の米ドル/円相場はもみ合い。原油相場の50ドル台回復や株価堅調を受けて一時107.90円まで反発する場面もあったが、米国の利上げ観測後退や英国のEU離脱懸念によるリスク回避の動きもあり、106円台へ押し戻された。
今週はFOMCに注目
今週の焦点は、火・水曜日に開催されるFOMCだ。イエレンFRB議長は先週の講演で「5月雇用統計で経済見通しへの新たな疑問が生じた」と慎重姿勢を示しており、やはり先日の雇用統計の大幅下振れ(+16万人の予想に対して結果+3.8万人)は少なからぬショックだったようだ。
FF金利先物が織り込む利上げ確率は1.9%まで低下しており、市場は今回利上げ見送りをほぼ確信している。この状況でもし利上げに踏み切れば、市場に大きなサプライズを与えてしまうため、やはり今回は見送りと考えていいだろう。
一方イエレン議長は「雇用と物価が改善なら緩やかな利上げが適切。明るい材料が暗い材料を上回る見通し」とも述べており、追加利上げがまるっきり白紙撤回になったわけではない。
そもそも今回の雇用統計の大幅下振れは、他の雇用関連指標との整合性がなく、何らかの統計上のエラーである可能性が指摘されている。来月8日に発表される6月の雇用統計と、4月・5月分の修正値によっては、7月利上げの可能性も残っているのである。
今回のFOMC、最大の焦点は?
したがって今回6月のFOMCでは、声明の文言とイエレン議長の会見内容、特に7月利上げの可能性に言及するかどうかが最大の焦点となる。
これまでのFOMCの作法から見て、利上げする際には、それがサプライズとならないように、事前に予告を行う可能性が高い。昨年12月の利上げに際しては、その前の会合で「FF金利の目標誘導レンジを次回会合で引き上げることが適切かどうか検討」との声明を発し、利上げに向けた地ならしを行っている。
今回の追加利上げに関しても、この「次回会合で」という文言がキーワードとなりそうだ。もしFOMCメンバーが雇用統計の下振れにもかかわらず7月利上げが適切と考えているならば、声明に「次回会合で利上げを検討」といった文言を入れてくるだろう。その場合、現在2割しか織り込まれていない7月利上げの確率が急上昇し、ドルもそれなりの反発を見せるはずだ。
逆に声明もイエレン会見も「次回会合」に言及しなければ、FOMCが雇用市場や景気の先行きに対して自信を失い、7月利上げを断念した公算が大きくなる。利上げは少なくとも9月まで見送りとの見方が強まり、米国金利低下・ドル安の反応となるだろう。
今回FOMCに対しては、声明や会見の内容に即した是々非々の対応が求められる。困難な時間帯となりそうだ。
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