川崎ドルえもん流 時間統計論|第5回 月足予測5月編[川崎ドルえもん]

川崎ドルえもん流 時間統計論|第4回 月足予測4月編[川崎ドルえもん]

FXにおいて時間的な要素を重要視しているという川崎ドルえもんさん。本企画はそんなドルえもんさんに統計的なアプローチから具体的なトレード戦略を教えていただきます。

5月の為替市場はポンドドルに注目!

 こんにちは、川崎ドルえもんです。時間統計論は、過去のローソク足から統計を取り、時間的な傾向を探していくものになります。今回は、5月相場の時間的な傾向についてお話ししていきます。

 最初に表①を見てください。これは5月の月足の数を2000年から集計した統計データになります。いくつかの通貨ペアで傾向が出ていますが、一番傾向が強いのはポンドドルです。過去20年間のうち陽線の回数が4回、陰線の回数が16回と陰線の回数が多くなっています。確率に換算すると、陰線確率が80%になります。80%はかなり強い傾向です。

 本誌に掲載はしていませんが、詳細データを見てみるとポンドドルの5月の月足は2010年からの過去10年間ずっと陰線をつけています。このことから、5月のポンドドルは陰線がつきやすい傾向にあると推測できます。

5月月足統計

ポンドドルの週足統計

ポンドドルとポンド円の5月の週足統計データ

 もう少し詳しく見てみましょう。表②はポンドドルとポンド円の5月の週足統計データになります。5月4日からの週(2週目)を見てみると、ポンドドルの陽線確率が23%となっています。その後の11日からの週(3週目)と18日からの週(4週目)も陽線確率が40%、37%と低くなっています。

 表示されているパーセンテージは過去に陽線になった確率を示していますので、数値が低いということは陰線になりやすいということになります。つまり、5月のポンドドルは2週目を中心に陰線がつきやすい傾向があるということです。

 なお、ポンド円の2週目も陽線確率が37%と低く、陰線になりやすい傾向があります。

5月の2週目はNZドル売りの傾向も

 週足統計データを見ていると、5月の週足にはもう一つの傾向があることに気づきました。表③を見てください。これはNZドル米ドルとNZドル円の5月の週足統計データになります。

NZドル米ドルとNZドル円の5月の週足統計データ

 見てみると、NZドル米ドルの5月2週目の陽線確率が13%となっています。これは先ほどいったように陽線になった確率なので、陰線確率に変換すると87%となります。かなり高い確率ですよね。

 詳細データをチェックしてみると、この週のNZドル米ドルの週足は過去10年間連続で陰線がついていました。また、NZドル円の2週目の陽線確率も20%(陰線確率80%)となっており、陰線がつきやすい傾向が出ています。このことから、5月の2週目はNZドルに関する通貨ペアが売られやすい傾向にあることが分かります。

ドル円の日足傾向

ドル円の日足統計データ

 最後に、ドル円の日足統計データ(表④)を見てみましょう。目立った確率になっているのは5月4日で、加重平均の陽線確率が24%(陰線確率76%)です。また、22日の陽線確率は73%、25日は76%と比較的高い確率となっています。

 前回も話しましたが、ドル円は時間的な傾向が弱い通貨ペアです。反対に、傾向が出やすい通貨ペアはユーロドルなどのドルストレートの通貨ペアになります。「川崎ドルえもんのFXブログ」では約20通貨ペアの統計データを公開していますので、ぜひご覧ください。

損切りつきナンピンで取引するのがお勧め

 この時間統計論を参考にしてトレードする場合は、「損切りつきのナンピン」を利用することをお勧めします。

 まず月足の統計を参考にトレードする場合は、変動の大きいポンドドルであれば10pips程度の逆行のたびにナンピンをしていき、前回の高値・安値到達や4円逆行で損切りすることを想定しながらトレードしましょう。たとえ逆行しても、損切りラインに到達する前に順行して半分以上戻ってくれば利益になります。

 次に週足統計を使ってトレードする際は、2円逆行や前回の高値・安値を損切りラインと想定してトレードを行っていきます。そして日足統計を使う際は、ポンド関連の通貨ペアの場合は1円逆行、ドル円などの場合は50pips逆行を損切りラインとしてナンピンしていくのが良いでしょう。

 プロでも損切りは行います。自分が損しても良い範囲でトレードを行うことが何よりも大切なのです。

※この記事は、FX攻略.com2020年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

川崎ドルえもんの写真

川崎ドルえもん(かわさきどるえもん)

裁量トレードに限界を感じたことから、できるだけ精神的負担なく、楽して儲けられるシステムトレードの手法を模索。さまざまなシミュレーションを経て、グルグルトレインを完成。

公式サイト:川崎ドルえもんのFXブログ

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電子書籍:底辺高校卒業生が教えるFXトレード新手法【グルグルトレイン】
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