【来週の米ドル/円予想レンジ】→ 106.20-108.10
「Yellen voices concern on weak jobs data(イエレンFRB議長は弱い雇用に懸念を表明)」-。これは6/7英経済紙の一面だ。
米連邦公開市場委員会 6/14-15
6/6の講演でイエレン議長は「先週金曜日(2016/6/3)の雇用統計はがっかりさせる内容だった(disappointing)」と発言。米利上げ観測に対し、以前は「数カ月以内」とした表現で示していたが、これを以て市場は「数カ月先」と解釈した。
日本銀行金融政策決定会合 6/15-16
6/8に緩和期待派を唸らせた事態が2つ発生した。一つは内閣府が2016年1-3月期GDP改定値を速報値から上方修正したこと。これを受け菅官房長官は「緩やかな回復基調が続いている」と自信を示したが、景気回復基調ならば、緩和大義と整合性が問われるデータとなった格好だ。二つ目は大手銀行が国債市場特別参加者の資格返上に動いたとの報だ。
無論、金融システム護持の観点から関係当局と綿密な意見交換がなされての判断だろうが、一般的にはマイナス金利導入で10年物国債金利までがマイナスとなったことで、一定割合の義務が生じる国債保有を拒否し、日銀に疑念を示した、とも映る (国債購入枠を減少させ外債購入枠を拡げるとした円高阻止・密命説もあるが…) 。
その他6/8には店頭レギュラーガソリンの値上がりを13週連続と資源エネルギー庁が発表。これは、原油下落≒デフレ圧力の低減を意味する。筆者は、7/10の参院選も控え、黒田日銀総裁が政治的色彩を強めた“対話(緩和)”の強硬は無理があると考えている。
英国の欧州連合離脱是非を問う国民投票 6/23
グローバル市場で一番の懸念は6/23の英国民投票だろう。英国がEU離脱を決めればEU体制や英経済の先行き懸念が強まることは否めない。そうした不安定材料を翌週に控えた状況下では「イエレン・黒田」両氏が熟慮して動けない、と読むのも自然ではないか。「ドル円」においては「ポンド円」との相関係数【0.950】(過去200日6/8終値時点)を念頭に、上下双方向へ警戒すべき週とも考えている。
ドル円見通し
上値は日足一目均衡表雲の帯(108.08-110.05)が圧迫するなかで、6/7高値107.91超が課題。下値焦点は6/6-6/9安値106.42-52、5/6安値106.34、5/4・6/9安値106.24維持。5/3安値105.52を脅かすようだと円高牽制発言や本邦公的機関投資家の動きが強まるだろう。
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