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FX力を鍛える有名人コラム

私のバイブル[不動修太郎]

多くのFX投資家がバイブルと呼ぶ本には、奥が深い内容が数多く盛り込まれています。それだけに何回か読み返すと、そのたびに新しい気付きが得られます。今回は不動修太郎さんにバイブルとして愛読している書籍を3冊紹介してもらいます。

※この記事は、FX攻略.com2020年1月号の記事を再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

ファンダメンタルズの分かりやすい解説本

 為替を動かす経済指標には多くの種類がありますね。それらの意味、発表機関、発表周期の他、主要各国の景気循環、経済統計、財政収支、金融政策、金融市場などの幅広いファンダメンタルズ(経済の基礎要因)について記した『投資家のための金融マーケット予測ハンドブック』という解説書を紹介します。特に経済指標については、単に内容を説明しているだけではなく、それらの関係性と歴史についても分りやすく説明しているので、初心者を含む幅広い層のFX投資家にお勧めです。

 本のタイトルに「投資家のための」とある通り、私を含めて経済学の専門的な知識を持っていない投資家たちにとって読みやすい本です。2016年に改版された書籍なので、その時点までの世界経済の大きな出来事の解説が盛り込まれています。また、巻末でいくつかのテクニカルについても触れています。

投資戦略のバイブル

 私は『新版 魔術師たちの心理学 トレードで生計を立てる秘訣と心構え』(原題はTrade Your Way to Financial Freedom)という本を愛読しています。著者のバン・K・タープ博士はトレードの心理学的な実証分析の権威であり、投資のコンサルタント会社の経営者でもあります。

 さて、偏った見方や考え方をバイアスと呼びますが、この本の冒頭部分で、投資家の多くは無意識に投資に対するバイアスを持っているため、相場で利益が上げにくくなっていると説いています。

 多くの初心者は相場で勝てる手法を探し求めようとしがちですが、それだけで勝ち続けることはできません。安定して効率よく利益を積み上げるには、手元の資金量に応じて1ポジションあたりの投資額、つまりポジションサイジングを適切な額に設定することが大切です。

 また、損切りと利益確定の大きさの比率をリスクリワードと呼びます。仮に相場を正しく予想できても、損切り額(リスク)が小さ過ぎるとすぐに損切りに掛かることが多くなってしまいます。その逆に利益(リワード)に比べて損切り額が大き過ぎると、損切りに掛かったときの損失額が大きくなるので、やはり勝ち続けるのは難しくなります。ですからポジションサイジングとリスクリワードは投資で利益を上げるためにとても大切です。この本では、それを詳しく解説しています。さらに、まとめとして実在のタイプが異なる投資家の投資記録と、その解説が盛り込まれています。

心理についての専門書

 投資心理についての本としては定評がある『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』をお薦めします。帯に「『ゾーン』とは、恐怖心ゼロ、悩みゼロ、淡々と直感的に行動し、反応すること!」とあります。ゾーンはスポーツでしばしば使われる言葉ですが、ネガティブな感情に一切左右されず、最高の能力が発揮できる状態を意味します。

 この本では投資で感情に左右されず、理論的に売買を繰り返して利益を着実に得るための方法を説いています。それが、投資におけるゾーンですが、努力すれば誰でも身につけられるとしています。この書籍ではあえて勝てない投資家の実例を挙げ、彼らと同じような失敗をしないよう行動することが大切だと説いています。

 著者が実際に相談に乗った投資家の話など分りやすい実例が多く載っているので、読みやすい本です。有能なトレーダーは過去相場にはない、事前に予想できないことが起こる可能性を理解しているものです。そして、投資の前からリスクを受け止めるので、相場が予想と逆に動いたらすぐに損切りするという資金管理方法をマスターしています。その逆に相場の分析力があっても判断力が乏しく、相場に恐れを抱いている投資家は勝てないとつづられています。

バイブルの読み方

 今回の記事で紹介しました『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』は300ページ以上、他の2冊は500ページを超えます。このようなページ数が多い分厚い本は、小説とは違って最初から読み進める必要はありません。本の目次を見て自分にとって必要だと思われる章、あるいは興味を持った項目から読めばいいのです。最初から本の内容を全て理解する必要はなく、内容をざっくりつかむだけで十分です。

 そして、投資経験を積んだ後で、今回紹介したバイブルと呼ばれる本を何度か読み返しましょう。そうすると今までは分かりにくかった部分の本当の意味が理解できて、投資の悩みを解決するヒントが得られるなど、その都度違った気付きが得られるでしょう。

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