英議会は21日に開会し、エリザベス女王がメイ首相の施政方針を演説しました。
英国では国家元首である女王陛下が、英議会の開会に際して、閣僚がまとめた政府の施政方針を読み上げる事になっています。
今回この演説の中で、
【1】EU離脱の実現を最優先するとしたものの、
【2】メイ首相の掲げて来た強硬路線、厳しい移民制限、10万人以下に抑えるとしていた移民削減の数値目標はふれられていませんし、
【3】メイ首相の掲げて来たもう1つの強硬路線、EU単一市場や関税同盟からの撤退への言及もありませんでした。
【4】一方で、それに代わる具体的な方策にも言及がありませんでした。
女王陛下は演説で、メイ政権の優先課題は、EU離脱協議を最善の結果に導き、離脱条件において可能な限り幅広い合意を得ることだとしました。
最大多数の合意と賛成にこだわったこの女王陛下のメッセージは、政権維持継続を希望したメイ英首相を、女王陛下が公に認めた事を意味します。その意味ではメイ英首相の希望した通りなのですが、従来の掲げて来たEU単一市場からの撤退や厳しい移民制限という方針に対し転換を余儀なくされた事も意味し、従来の政策目標から大きくぶれてしまう事になりました。
この事の持つ意味は大きく、地域政党との閣外協力も今だに合意に至っていないメイ英首相にとって、その政権維持は一段と難しくなってきています。
なぜならば、メイ英首相が掲げてきたEU単一市場や移民制限を、メイ英首相が方針転換をする場合、これまでメイ英首相を支持してきた与党・保守党の中から当然、批判・非難が噴出するのは必至だからです。極端な場合には、英政局が混迷し、メイ英首相は首相の座を追われる事になるかも知れません。
メイ英首相は、EU離脱(ブレグジット)交渉にあたり、先の総選挙で与党・保守党が過半数を維持できなかった事で、首相の求心力が著しく低下してしまい、従来からの方針を修正し、ブレグジット戦略で幅広い支持を得ることを優先する戦略に転換を強いられてしまいました。
これまでは議会での過半数を背景に、メイ英首相は強気で押せたのですが、今後は大衆に迎合する事を強要されてきます。転換しなければ、幅広い支持は得られず、さりとて転換すれば、従来の支持者からの不満が噴出する訳で、どちらの道をとっても先行きは明るくありません。
この後のスケジュールは、この演説の内容を、英議会の採択にかけます。メイ英首相の新政権に対する信任を得るための投票です。この採択は、来週29日に行われると予定されています。メイ英首相はそれまでに、北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)と進めている閣外協力を巡る交渉をまとめ、DUPの支持を取り付けなければなりません。なぜならば、英議会での採決の際に、採択で承認を得るためには過半数の勢力が必要だからです。
メイ英首相は、その政権維持のために、従来の方針からどんどん離れて行ってしまう様で、その事が同時にメイ英首相への求心力を弱めていく事になりそうで、市場・投資家の英国政治の混迷化への懸念は膨らむ一方です。
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